『ジョン・ウィック』のトレーラーを観たとき、まるで「君が観たいのはコレだろ?全部分かっているから安心しな」と語りかけられた気持ちになり、興奮と感動で「Yeah…」とつぶやきながら白目を剥きかけました。
筆者は映画「ジョン・ウィック」シリーズが大好きでして、特に4作目の「コンセクエンス」は、アクションのアイデアと物量に圧倒され、劇場へ5回は足を運びました。IMAXで鑑賞した際、冒頭でジョン・ウィックが木板を殴る爆音で心臓が止まりかけたことを、まるで昨日のことのように思い出します。
2月13日(金)に「State of Play」で公開された『ジョン・ウィック』(タイトル未定)の最新トレーラーを観て、筆者のように心が踊ったファンも少なくないでしょう。そこで本稿では、映画シリーズファンであり、アクションゲーム好きでもある筆者の視点から、最新トレーラーから受けた印象と、「こんなシステムになるのかも」とゲームプレイに対する期待を執筆しました。
トレーラーではお披露目されていないゲーム仕様に対しても妄想全開で書いておりますので、ぜひ「ジョン・ウィック」ファンの方も一緒に想像しながら読んでもらえると嬉しいです。
オーダースーツとバーボン

「ジョン・ウィック」の世界におけるスーツは、ただスタイリッシュな印象を与えるだけではありません。特殊な裏地を使用しており、いわば防弾チョッキの役割を果たしています。
トレーラー冒頭でも、ジョンがオーダーメイドでスーツを仕立てているシーンからスタートしました。ゲーム内では、裏地の性能やスーツの見た目といった「何らかのカスタマイズ機能があるのではないか」と予想しています。
ちらりと映った透明なグラスには、ジョンの愛するバーボンの姿が。バーボンはゲーム内でどのように描かれるのでしょうか?ひとつ考えられるのは、回復アイテムとしての役割です。
映画では、深手を追ったジョンが激痛を紛らわせるため、鎮痛剤代わりにバーボンをあおるシーンがありました。スーツは弾丸の貫通を防ぎますが、「激痛」は避けられません。『マックス・ペイン』シリーズにおける「ペインキラー」のようなイメージで、敵から受けたダメージをバーボンで回復するシステムが採用されている可能性もゼロではないでしょう。
「我ながら良いアイデアでは?」と思いましたが、よく考えてみると、キアヌ・リーブスが高級なグラスで呷るからカッコいいのであって、スキットルでバーボンを携帯するのはただの酒飲みすぎる気がしてきました。
雨の中での肉弾戦

これを言うとファンから怒られるかもしれませんが、『ジョン・ウィック』の魅力は「応援したくなる苦戦度合い」にあると考えています。
銃を構えたジョン・ウィックは、鬼神の如きスピードで敵を屠っていきます。しかし、銃が使えない状況で肉弾戦に持ち込まれると、ちょっとドタドタすることが多く、そこが何だか可愛いのです。
トレーラーでの戦闘シーンは「キアヌ・リーブス本人がモーションキャプチャーをしているのでは」と思うほど、彼の特徴を捉えていました。若干苦戦しながらも相手のスネを蹴りつづけ、重心を崩して投げるシーンは、「ジョン・ウィック:チャプター2」の冒頭シークエンスを彷彿とさせます。
関節技を使ったアクションも、「ジョン・ウィック」の魅力を構成する重要なファクター。一方的に攻撃したりされたりするのではなく、「攻防」が表現されたバトルシステムにも期待したいところですね。
演出が冴える「キッチン・ファイト」

大きな厨房でのファイトシーンでは、敵二人と対峙するジョンの姿が。背後へ後ろ蹴りで牽制しつつ、吊るしてあるフライパンで後頭部を殴打。体重を乗せた前蹴りで敵がガラスに突っ込むなど、映画で何度も観たようなシーンが完璧に演出されています。
映画「ジョン・ウィック」において、環境を利用したアクションの独自性が増していったのは、3作目となる「パラベラム」であるように思います。特に冒頭の骨董品売り場で行われる、ナイフを使った雪合戦のようなシーンを覚えている方も多いのではないでしょうか。
ゲームプレイにおいても「それも武器にするの!?」と思える豊富な選択肢があると嬉しいですね。なにしろジョン・ウィックは鉛筆1本で3人を始末した伝説の男ですから。
図書館で本を支えに巨漢の首をへし折った「パラベラム」のように、環境を利用したテイクダウンもワクワクしますね。トレーラー終盤のプレイ映像でも、車のガラスに敵を突っ込んだり、脇に抱えた敵の顔面へ箸を突き立てるなど、容赦ないフィニッシュムーブが一部お披露目されていました。映画に負けない、「殺しの大喜利まつり」になることを大いに期待しています。
また、「ジョン・ウィック」は一対多の肉弾戦も魅力なので、同時に迫りくる敵をいなす戦闘システムが気になるところ。バットマンの『アーカム』シリーズのように、タイミングよくカウンターで応戦するシステムが合いそうな気がします。また、ゲーム内でも映画のように、敵をオブジェクトにぶつけて破壊できるシステムがあれば個人的には最高です。
図書館らしき場所でのガンファイト

「ジョン・ウィック パラベラム」冒頭に登場した、図書館のような場所でのガンファイトは最高でした。
弾切れした銃で敵の喉笛を殴り、その隙にリロード。殴った敵を盾にしながら二人の敵を交互に撃って仕留めていくリズム感は、まさに「ジョン・ウィック」そのものです。
ただ、ゲーム上で「接近状態における銃撃戦」はどのように表現されるのでしょうか。一般的なTPSでは、やや離れた位置にいる敵との銃撃戦がメインになります。しかし「ジョン・ウィック」シリーズでは、どちらかといえば狭い空間で敵が次々に接近してきますよね。映画でジョンがよくやる、心臓と頭へ2~3発ずつ撃ち込んでいくテンポ感を、一般的なTPSのエイムで再現するのは難しいのではないかと。
もしかすると、接近戦の感覚としてはシューティングというより格闘バトルに近い操作感覚になるのかもしれません。『バイオハザード RE:4』のように、脚など特定の部位を撃ってひるませるとフィニッシュムーブを発動できる可能性も考えられます。
また、弾切れした銃のリロードに関しても、銃を素早く横に傾けてのマガジンの放出や、片手で行うチャンバーチェック(弾薬の装填確認)など、ファンを魅了したモーションを実装してほしいところですね!『ギアーズ・オブ・ウォー』のように、リロードにちょっとしたタイミング要素があってもおもしろいかもしれません。
最後にお披露目された銃の正体

やはり映画ファンとしては、作中でジョンが使用した武器を使ってみたいところです。
トレーラー終盤に登場した銃は、「コンセクエンス」で使用した「ピット・ヴァイパー」に近いモデルではないかと思われます。ジョンが登場する映画の最新作で使われたモデルであり、弾切れ後も接近戦の武器として利用していた印象深いハンドガンなので、伝わりやすいファンサービスとして採用されたのかもしれません。
映画に登場した印象深い武器としては、「チャプター2」の終盤にて、たった7発の銃弾と共に渡された「キンバー1911」などが挙げられます。また、銃だけではなく「弾薬」にも個性がありました。「パラベラム」の終盤で装甲の厚い敵を始末するため使用された「12ゲージ・スチール弾」。そして、「コンセクエンス」で観客の度肝を抜いた、アホみたいな量の火花を散らす「ドラゴンブレス弾」などもぜひ使ってみたいところ・・・!
できれば、ゲーム中でも銃や弾薬の特徴と威力を教えてくれるキャラクターがいて欲しいですね。そして、大きめの「仕事」へ向かう前は、アクション映画でみんな大好きな「大量の武器を次々に装備していくシーン」を絶対に入れてほしい。
さて、ここまではトレーラーの情報から受けた印象と、想像できるゲームシステムについてお届けしてきました。ここからは、「トレーラーに描かれていない期待の要素」について、映画ファンの視点からお伝えしていきます。
「コンチネンタル・ホテル」での自由行動
せっかくゲームに登場するのであれば、「ジョン・ウィック」の世界における殺し屋たちが利用する、「コンチネンタル・ホテル」を実際に操作して歩き回ってみたいですね。
例えるならば、ハリー・ポッターの世界観を再現した『ホグワーツ・レガシー』のようなイメージです。
ジョンになりきってオシャレなバーでバーボンを煽ったり、「ソムリエ」の元で任務におすすめの銃をオーダーしてみたり。スーツのカスタマイズやアップグレードもホテル内で行えたら楽しそうです。もちろん通貨は「例の金貨」で。
プレイヤーが自由に利用できる拠点として、ぜひともコンチネンタル・ホテルを散策してみたい。可能であれば、世界各国に点在するコンチネンタル・ホテルも観てみたいですね。
本作で描かれる「時代」への期待
私たち観客が知っているジョン・ウィックは、彼が現役を退いて5年ほど経過しています。
言い換えれば、彼が本当に強かった時代を観客は知らないのです。
そして、劇中では「彼の伝説はどれも控えめに語られている」とのこと。なので筆者は、ゲームで「ジョン・ウィックの現役時代」が描かれるのではないかと期待しています。
劇中で多くは語られなかったジョン・ウィック伝説を、プレイヤーが実現していく・・・となれば、個人的には非常にワクワクします。
PlayStation.Blogによると「ジョン・ウィックの人生における重要な時期を描いたオリジナルゲームプレイの物語」とのことで、ぜひ現役バリバリのジョンの姿を見て、実際に操作したいと思っています。
大好きだからこそ期待を上げればキリがない!
ゲーム版『ジョン・ウィック』について、期待したいことは山ほどあります。
映画は「情報の多くを語らないスタイル」なので、ジョンと親交のある殺し屋たちがゲーム内で登場してくれたら嬉しいですし、その殺し屋と「仕事」で共闘できたらめちゃくちゃアツいです。
車と銃を使った「カー・フー」のバトルシステムも気になりますし、「日本版は映画と同じ声優さんで吹き替えてくれたら・・・」など、妄想は留まるところを知りません。それくらい期待感を盛り上げてくれる、素晴らしいトレーラーでした。
ゲーム版『ジョン・ウィック』は、正式タイトルや発売日も含め、まだまだ判明していない情報の多いタイトルです。本作は、原作映画の監督チャド・スタエルスキ、主人公を演じたキアヌ・リーブス、配給スタジオのライオンズゲートが制作に関わっていることからも、ファンの期待を越えようとする本気の姿勢が伝わってきます。
映画原作を未視聴の方は、素晴らしいアクションと魅力的な世界観をぜひ体感してみてください。そしてシリーズファンの方は、ゲーム発売前にもう一度見返して、さらに気持ちを高めるのもおすすめです!そして、発売されたあかつきには、みんなでプレイして「Yeah...!」と全力で盛り上がりましょう!










