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バス運転手になって1:1スケールのベルリンを観光しよう!公共交通シム『The Bus』で巡るヨーロッパの大都市

路線バスは、誰にとっても極めて重要な「足」です。

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バス運転手になって1:1スケールのベルリンを観光しよう!公共交通シム『The Bus』で巡るヨーロッパの大都市
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路線バスは、誰にとっても極めて重要な「足」です。

我が地元の路線バスがなければ、多くの人は遠出ができなくなってしまいます。時刻表通りに来てくれる交通機関は、都市にとってはまさに「動脈」。バスを運転するドライバーも、時刻表を乱さないよう慎重かつ確実な仕事をしなければなりません。

それを体験できる公共交通シム『The Bus』というゲームがあります。バス会社の経営もできる内容ですが、今回は運転に特化したフリープレイを中心に遊んでいきたいと思います。

いざとなったらアクセル全開!!

筆者の地元は静岡県静岡市。ちょうどこの記事を書いている最中、地元の路線バス「しずてつジャストライン」が連結バスの運行を開始したというニュースが入ってきました。中ごろの部分が蛇腹になっていて、実質2台分のキャパシティを有した大型バスです。

都市部では、こうした形状のバスを活用することによって輸送人員を増やすと同時に、時刻表をより合理的な内容に調整することができます。『The Bus』の舞台はドイツの首都ベルリン。世界有数の大都市で、まさに連結バスに相応しい場所と言えます。しかも実際にある路線をリアルスケールで再現した内容になっているため、何とゲーム内時間もきっかり「リアルの1分1秒」と同等!

主人公はバスの車庫から担当のバスに乗車し、車載コンピューターを操作して路線番号を入力。そこから仕事に向かう路線の最初の乗り場に向かいます。これがかなり時間がかかる距離で、しかも上述の通りゲーム内時間はリアルと同じ長さ。そのため、あまり早く乗り場に到着してしまうと、始発の時間までそこで待つ羽目に。このゲームを真面目にプレイしようと考えた場合、時間は絶対厳守です!

一方、『The Bus』はやろうと思えば無茶苦茶な運転も可能。渋滞にハマったら、反対車線に強引に割り込んでアクセル全開。他の車とごっつんこしながら目的地に急行する……というプレイだってできます。いやー、最高!

渋滞までリアルに再現

『The Bus』は自分自身がバス会社を経営する、というプレイモードも実装されています。しかし、筆者はフリープレイでベルリン市街を巡回する遊び方を、読者の皆さんにお勧めします。

バスの運転席に座った後、通常であればコンピューターに路線番号を入力して指定されたルートを走ります。ですが、ここは敢えてコンピューターを操作せずに車庫を出て、ただただベルリンの車道をバスで旅行する……というようなプレイをしてもまったく構いません。

とにかく、街並みや「道路の流れ」が非常にリアル!

たとえば、車庫から車道に出る際、そこが渋滞を起こしていたりします。信号待ちの短い渋滞というのは都市部ではよくあることですが、その頻度や長さ、さらには「渋滞に割り込むタイミング」といった部分まで、精巧に再現されています。

つまりこのゲームは、「ベルリン観光シム」の側面を持ち合わせているということでもあります。

それでいながら、バスの運転に関しては特段説明がなくても操作できるように工夫されています。移動と方向転換、そしてブレーキは伝統的なFPV操作のWASDキー。ミッション操作も不要です。バスを含む大型車両というのは、本物であれば複雑な操作を要する代物ですが、『The Bus』の場合はそれが良い意味で省略されています。

本格的なバスシミュレーターを求める人にとってはいささか味付け不足の可能性もありますが、「路線バスを直感的な操作で運転できるゲーム」としてはよくできている印象です。

不満点もいくつか…

ですが、このゲームには不満点もいくつか。

まずひとつは、「チュートリアルの不足」です。それはバスを運転する段になると顕著になります。次にするべき操作が、左下に小さな文字で簡単に記載される程度。会社経営の操作については割ときめ細かいチュートリアルが用意されているにもかかわらず、なぜバスの運転の説明はこんなに簡素なのか……と首を捻らずにはいられません。

また、現時点では日本語のインターフェイスと字幕に対応とありますが、それがかなり中途半端……。どういうわけか、7割方英語です。筆者も英語はあまり得意じゃないから、会社経営のチュートリアルも「何となく」しか理解できず……。この段階で「日本語のインターフェイス対応」とするのは、だいぶ時期尚早ではないでしょうか。

こうしたことを鑑みると、英語が苦手な人はこの作品の購入をもう1、2ヶ月待ったほうがいいのではと筆者は考えています。それだけ時間が経てば、日本語表記もより充実する可能性があり、今以上に(日本人にとって)快適なプレイ環境が整っていくのではないでしょうか。

そうしたマイナス点もありますが、それでも全体的に見れば『The Bus』は公共交通シムとして非常に高い完成度を誇っています。約5年の早期アクセスを経た実績は伊達ではなく、またマルチプレイも用意されているため仲間を集めて遊ぶことも。天候や季節の概念も実装され、「あらゆる表情のベルリン」を自宅にいながら堪能できる良作です!

『The Bus』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中です。

ライター:澤田 真一,編集:みお

ライター/ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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