ロールプレイングゲーム。世界には沢山のRPGが生まれ、私達に素晴らしい冒険を体験させてくれます。そしてRPGが増えれば触れるほど、いわゆる「職業」というものも確立されていきました。
敵を倒すために特化した攻撃専門の職業。味方の傷を癒し、戦線を保持するための癒し手。そしてー常に敵と密着する最前線に立ち、敵の攻撃を受け続ける囮としての役。現代では強固な兵器になぞらえて「タンク」と呼ばれる存在がいます。
どんな攻撃も受け止め、あるいは受け流し他の味方が自分の仕事だけに専念できるようにするタンクはファンタジーの中ではどちらかというと縁の下の力持ちという印象もあります。しかし、最前線に立つタンクがいるからこそ、他の人たちが存分に輝けるのです。つまり、特に現代のRPGではタンクの存在は必要不可欠になりつつあります。『ファイナルファンタジーXIV(以下、FF14)』ではまさにその代表でしょう。
しかし、裏を返せばタンクが倒れてしまえば他のキャラたちはあっという間にやられてしまうのです。そう考えるとタンクにかかるプレッシャーは並大抵のものではありません。オンラインゲームなどでタンクの役割で遊ぶなら尚の事でしょう。

そうしてタンクの動きや存在には憧れるけど、人と一緒にやるのはちょっと迷惑をかけそうだな…と考える人におすすめしたいのが、今回紹介するゲーム『Don't Lose Aggro』となります。『FF14』で色んなタンク職を遊んだ筆者が今回先行で早期アクセス版を遊ばせて頂いたので、早速プレイレポートをお届けします。いざ、タンク道を歩みましょう。
※記事執筆にあたってはSteamキーの提供を受けています。
タンクの基礎から応用まで一通り



本作は現在3つの遊び方が選択可能です。まず1つ目は「ダンジョン探索」です。これは文字通り、時間制限内にダンジョンを進んで行きボスを倒せばクリアとなります。2つ目は「ウェーブデフィンス」で、絶え間なく出てくる敵を倒し続け、一定時間後に出てくるボスを撃破すればクリアです。3つ目は「ボスラッシュ」で、最初から出る強力なボスを撃破すればクリアとなります。どの遊び方も難易度がいくつか存在しており、数字が増えると敵の数や強さだけではなくギミックも追加されるため、一筋縄ではいかないようになっています。



実際のプレイは基本的にどれも共通。まず自分の他に必ず仲間が1人追従してくれます。ただし、敵は何もしなかった場合必ず仲間を狙うようになっています。仲間は自分が操作するキャラより圧倒的に打たれ弱いため、数体に囲まれれば一瞬で死んでしまいます。そうならないように敵を攻撃し、ヘイトを稼ぐのがタンク役であるプレイヤーの最大の仕事になります。
敵が仲間か自分を狙っているかは敵の体力ゲージで判断できるようになっており、体力ゲージが赤だと仲間を狙っている状態です。緑色であれば自分を狙っています。そのため、自分たちに気づいた敵は全て体力ゲージを確認して緑色になっていることを確認しながらゲームを進めるのが基本的な流れになります。


そうして敵を倒すとレベルアップします。レベルアップすると新しいスキルを覚えたり、あるいは現状あるスキルを強化できます。スキルがどのレベルで解禁されるかはある程度決まってはいますが、ランダム性があります。このあたりはいわゆるハクスラ要素になります。なおこのレベルはセッションが終わるとリセットされ、別のゲームを始めるとまたレベル1からになります。
また仲間は基本自動で攻撃したり回復したりしてくれますが、ボタンを押すことで必殺技も繰り出すことができます。一度使うとある程度のクールタイムがありますが、戦況をひっくり返すことができるため、危機を脱したりすることができるので危ないと思ったら積極的に使うのがよさそうです。


なお、中型以上のボスは大技を出す時に効果範囲を表示し一定時間経過後、効果範囲にいると大ダメージを受けたりもします。このあたりは『FF14』を遊んでいる人なら一瞬で理解できることでしょう。
で、筆者は最初ダンジョン探索で遊んでいましたが…最初はダンジョン中盤の中型敵と雑魚敵の混合チームに仲間が一瞬でやられてそのまま自分も死んでしまう……なんてことを繰り返しました。タンクでは当たり前に存在する「挑発」スキルがあり、これがあれば攻撃せずとも3体の敵のヘイトをすぐ自分に向けられるのですが、中盤になると敵の数が10体とか当たり前になり、かつ挑発スキルは盾ゲージを2個分消費します。盾ゲージは最大3個で、他のスキルとかで回復することはできるのですが、敵の数が多くなると挑発が間に合わず味方が殴られ死ぬ……そんな流れを繰り返し続けていました。

ですが、本作はちゃんと遊べば遊ぶほど楽になるように設計されています。1セッション終了するとプレイの結果に合わせてハクスラ用の経験点とは別の経験点が入手でき、レベルが上がるとタレントポイントと呼ばれるものが1点獲得できます。


そして1セッションが終わるとホームポイントに戻るのですが、訓練所に行くとタレントポイントを消費してプレイに有利になるスキルが獲得できます。これは永続的に効果を発揮し、また気に入らなければタレントポイントを全部返却してもらい、新たにスキルを振り直すことも可能です。筆者は繰り返しプレイし防御スキルの最終盤にある「盾ゲージが1以下にならない(0にならない)」を取得してから一気に楽になり、3つのモードを一気に制覇することができました。



また、タレントポイント入手用のレベルを上げる恩恵はもう2つあります。1つはタンクタイプの変更です。タンクは現在3種類あり、それぞれ性能をがらりと変化させます。3種類使った感想としては、最後に解禁される「バイスグリップ」が圧倒的性能すぎるという印象。「バイスグリップ」は他の2つのタンクタイプと違いオートアタックが一切できません。
ただし、味方が生きていて敵を挑発している限り、一定時間ごとに自動でダメージを与えてくれます。しかもこのダメージは盾ゲージを消費する行動をする度に1点ずつそのセッション内でダメージが増加していきます。この性質のおかげで、後半になると他2つのタンクより圧倒的なDPSが出てしまうので選択の余地がないという感じました。


もう1つが仲間の変更です。早期アクセス版では最初から使えるヒーラーとレンジャーの2人がいます。ただこちらはレンジャーが現状かなり使いづらく必殺技がかなり弱いため、最初から使えるヒーラーが安定択のように感じました。「バイスグリップ」が一番きつい最序盤をヒーラーの必殺技の範囲継続ダメージで強引に突破できるのは大きなメリットになります。
タンクで起きうるあらゆるシチュを体験したい人向け

本作は現状モードやステージが豊富なわけではありませんが、ですがそれでも大量の敵に囲まれる中、味方を護り続けたり大型ボス専用のギミックを解除しながら戦ったりと、MMOの「あるある」なシチュエーションをソロのシングルプレイで体験できます。一瞬の状況判断と囮になり続ける難しさを体験、あるいは練習したい人はぜひ『Don't Lose Aggro』でタンク道を歩んでみてください。誰も死なせない覚悟を背中で見せつけましょう。











