
NVIDIAは、台湾で6月2日から5日にかけて開催されていたアジア最大級のPC/AI技術の見本市「COMPUTEX 2026」にて新型SoC「NVIDIA RTX Spark」を発表しました。Game*Spark編集部は「NVIDIA RTX Spark」搭載ノートPCのデモンストレーションを台湾現地でチェックしてまいりましたので、本記事でそのレポートをお届けします。
今回のデモンストレーションは、デル・テクノロジーズ、ASUS、MSI、HPを始めとするPCメーカーの「NVIDIA RTX Spark」搭載機での技術紹介がメイン。まずはPCゲーミングにどのような影響を与えてくれるのか、デモンストレーションの様子を交えながら紹介しましょう。

最初に「NVIDIA RTX Spark」搭載PCでプレイしたのは、2023年発売のアクションアドベンチャー『Alan Wake 2』。NVIDIAのGeForceエバンジェリストがいち早く起動中のイメージを公開していたことでも話題になっており、DLSS 4.5 Ray Reconstruction(レイ再構成)による照明効果は非常に鮮烈。グロウやノイズ系の演出が溶け合うように広がる質感が印象的でした。

今回のゲームプレイは「NVIDIA RTX Spark」搭載機で起動されています。ただしフレームレートやグラフィックス設定などの数値は未公表であり、あくまで筆者主観の定性的な評価とはなりますが、「なかなか美麗なグラフィックスで、スムーズにプレイできる」という印象。ライティングや陰影の表現はさすがの美しさです。


その他には『NARAKA: BLADEPOINT』や『プラグマタ』もデモ用タイトルとして選出されていました。「RTX 5070 Laptopと同クラス」とされているだけあり、十分にゲームを楽しめるスペックの模様。対応タイトルであれば、もちろんDLSS 4.5 Super Resolution(超解像度)によるAIアップスケーリングの恩恵も受けられます。

その他には『フォートナイト』も実際にプレイ。もともとそれほどのスペックを要求しないタイトルではありますが、高品質なグラフィックスで快適にエイムやキャラクターコントロールを体験できました。競技的タイトルでランクマッチをぶん回すゲーマーにも問題なくマッチしそうです。

加えて、今回のデモンストレーションではゲーム開発者向けの技術も紹介されました。Blenderを使ったデモでは3Dモデルが高速描画され、画面内のモデルが詳細にアップデートされていくまでの時間が“ほぼゼロ”であるように感じられました。

また、大規模な都市マップの技術デモンストレーションでも驚異的な描画速度を垣間見ることができました。カメラをズームアウトして都市全体を見渡しても、インゲームと遜色ないレベルの詳細度で3Dモデル群が描画されていました。

そのほかではAdobe Photoshopを用いたデモンストレーションも。こちらはゲームプレイやゲーム開発に直接関わる技術ではないものの「架空の生き物」の線画にPhotoshop上から直接注釈を入れる形で、AIによる仕上げ制作が行われていました。


詳細は未知数でしたが、画面内のウィンドウを見る限りではPowerShellでAIを走らせているだけで、他の作業はPhotoshopで完結している模様。線画の周りに「Reference(参考画像)」グループレイヤーを配置して“理想の質感”を指示していることが分かります。「Annotation(注釈)」レイヤーで、おそらく水色のブラシでササッとラインを引いただけで「この画像を参考に仕上げてくれよな」と指示できているのも強烈ですね。

そして仕上げられたキメラは別アングルからも描画され、ほぼ3Dモデルとして利用可能。さらには動画としても出力され、リッチなビジュアルの映像が披露されました。
2026年秋には「NVIDIA RTX Spark」搭載ノートPCがリリースされると伝えられています。名だたるPCメーカーがすでに展開に向けて動いていることは全世界で大ニュースとなっていますが、その技術力がゲーミングPCにどう活かされるのかも楽しみなところです。
『Alan Wake 2』など今回ご紹介したタイトル以外にも『VALORANT』『リーグ・オブ・レジェンド』『PUBG』など多数のタイトルがRTX Spark/Windows on Armに対応予定とされているので、今後数ヶ月で発表されるという続報にも期待しましょう。














