
先日にGame Passの価格を引き下げるという昨今では珍しい方針を打ち出したばかりのXboxですが、Xboxを新たに牽引するアシャ・シャルマ氏とマット・ブーティ氏が連名で従業員向けのメッセージを公開しました。
熱烈なメッセージでは「あえてリスクを取る」というXbox黎明期の精神に立ち返りつつも、現在のXboxが置かれた極めて厳しい状況から目を背けることはありませんでした。
プレイヤーは苛立っている
メッセージは「Players are frustrated(プレイヤーは苛立っている)」という強烈な言葉から始まります。
コンソール機の新機能アップデートのペース低下やPC市場での存在感の欠如、価格の高騰、さらにコア機能である検索機能やソーシャルにパーソナライズの分断により、プレイヤーの不満がかつてなく高まっていると率直に認めています。
さらに業界全体を見渡せば、『Roblox』のような巨大なクリエイター主導プラットフォームの台頭や、市場収益や成長の過半数が非欧米圏にシフトしている現状があります。二人は「ここまで我々を導いてきたモデルは、これからの我々を前進させるモデルにはなりません」と断言し、現状に対する強烈な危機感をあらわにしました。
Xbox事業の今後の方針
この逆境を打ち破るべく、二人が打ち出したビジョンはXboxを「世界中のプレイヤーとクリエイターが繋がるグローバルプラットフォーム化」にすることです。新たな指標の絶対的指針として「デイリーアクティブプレイヤー」を設定し、誰もが手頃な価格で柔軟に遊べる開かれたプラットフォームを目指します。
戦略の骨組みとなる4つの優先事項もより具体的に示されています。ハードウェア面では、コンソールとPCゲームの双方で最高のパフォーマンスを牽引する次世代機「Project Helix」の投入を明言しました。
コンテンツ面では、『マインクラフト』などのクリエイター重視のプラットフォームを昇華させつつ、中国などの新興市場やモバイル層へ積極的に進出します。
エクスペリエンス面では開発者とプレイヤーの基盤を徹底的に修正し、サービス面ではGame Passの経済的な持続可能性を高めながら、低価格デバイスやTV向けのクラウドプレイをネイティブレベルに引き上げる計画です。
Microsoft GamingからXboxへ原点回帰
そして、この壮大な計画を遂行するための最大の鍵は組織文化の抜本的な変革にあるとし、二人は「Microsoft Gaming」という現在の組織名が自分たちの真の野心を体現していないとして、チーム名を原点である「Xbox」へ回帰させると宣言しました。
「私たちはチャレンジャーです」と語る両者は、現状を打破するためには時には不快に感じるほどの徹底した自己批判と圧倒的なスピード感が求められるとし、従業員に向けて10の行動指針を提示しました。
「すべてのプレイヤーを獲得する」「芸術を守る」「反骨心を忘れない」「完璧さより前進」「マネージャーより作り手を重んじる」といった野心的な言葉の数々は、巨大企業の一部門としてではなく、再び市場に立ち向かう決意の表れです。
メッセージの最後は、「私たちはここで、人生で最も創造的で勇気ある仕事をするためにここにいます。それを一緒に成し遂げるのです」という、チーム全体への力強い連帯の呼びかけで締めくくられています。
※UPDATE(2026/4/24 6:3):アシャ・シャルマ氏の名が連続していた箇所を修正し、再公開しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。
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