上海アリスRepriseは2026年6月9日、同団体の結成と自身が手がける新作『東方紅魔郷:New Classic ~ the Embodiment of Scarlet Devil.』に関する配信を行いました。
さまざまな苦労を乗り越え、『東方紅魔郷』再び

上海アリスRepriseは「東方Project」原作者のZUN氏や同人サークル「AQUA STYLE」の代表であるJYUNYA氏などが携わる、「東方Projectのゲームを今の環境で遊べるようにする」ために設立されたサークルです。同団体のリリース第1弾がリメイク版『東方紅魔郷:New Classic ~ the Embodiment of Scarlet Devil.』となります。

「東方Project」作品の中でも、Windows向けの初期作品はソースコードの紛失により復刻は不可能とされており、また原作『東方紅魔郷』(以下、『紅魔郷』)は現在のWindowsでは正常に動作しないため、新たに「東方」に触れたユーザーがキャラクター人気の高い『紅魔郷』を遊ぶのが難しい状況が続いていました。
そんな中AQUA STYLEに所属する凄腕プログラマーの手により『紅魔郷』が解析され、独自にニンテンドースイッチでも動くものが出来上がっていったとのこと。それをZUN氏に見せたところ「凄い、普通に遊べる」という感想を述べ、そこからZUN氏は改めてBGMをアレンジし、同人サークル「黄昏フロンティア」のグラフィッカーなどによるグラフィックのリファインを施しました。それが今回の『東方紅魔郷:New Classic ~ the Embodiment of Scarlet Devil.』です。
なお本作には2002年当時の『紅魔郷』を極力再現した「Classicモード」も搭載されており、「そちらのモードがあるから」ということで本作のメインモードはグラフィックやBGMを大幅に変更していることが示唆されています。残機無限ですが、被弾回数が記録される「チャレンジモード」の実装もその一環のようです。
また、ZUN氏はBGMを「二次創作ではない、一次創作である」という点にこだわって制作しているそうで、今回の発表配信の42分21秒頃から生まれ変わった1面道中BGM「ほおずきみたいに紅い魂」を聴くことができます。

メインモードでは、オリジナルの『紅魔郷』に無かった自機の当たり判定表示やボスの画面下部マーカーも追加されています。これらの表示方法はZUN氏が現行の作品で用いている方法ではなく、本作のプログラマーの目コピで実装されているとのこと。配信中では原作のバグと思われる部分を直したら発生しなくなったブラー現象についても触れられ、それらを改めて再現する方針となったことを急遽決定する場面も見受けられました。

また、本作の制作中にWindows向けの『東方』作品のデータの一部をバックアップしたDVDがZUN氏の自宅から見つかり、それが立ち絵イラストの作成の大きな参考になったこと、立ち絵イラストも新たに4K解像度に対応した複数のパターンを作成し、「どこまでがZUN絵風として認められるか」といったチェックを行ったことなどのエピソードが明かされています。

なお本作の権利関係についてはZUN氏が一次著作者という扱いであり、本作リリース以後も二次創作のガイドラインなどについては変更がないとのことです。
『東方紅魔郷:New Classic ~ the Embodiment of Scarlet Devil.』はPC(Steam)/PS5/ニンテンドースイッチ・ニンテンドースイッチ2向けに9月10日配信予定。通常版は1,990円、サウンドプレイヤーアプリ(Steam版はデジタルサウンドトラック)が付属するデラックス版は2,966円です。











