「レベルアップ」は和製英語だった―スクエニのローカライズディレクター「できる限りそのまま、変更はUX向上の時だけ」と語る | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

「レベルアップ」は和製英語だった―スクエニのローカライズディレクター「できる限りそのまま、変更はUX向上の時だけ」と語る

『サガ』シリーズなどでローカライズディレクターを務めるNeil Broadley氏による、ローカライズの楽しさを語ったポストが話題に。

ゲーム文化 カルチャー
「レベルアップ」は和製英語だった―スクエニのローカライズディレクター「できる限りそのまま、変更はUX向上の時だけ」と語る
  • 「レベルアップ」は和製英語だった―スクエニのローカライズディレクター「できる限りそのまま、変更はUX向上の時だけ」と語る
  • 「レベルアップ」は和製英語だった―スクエニのローカライズディレクター「できる限りそのまま、変更はUX向上の時だけ」と語る

以前「ゲーム内で用いられる英語をどの程度日本語に翻訳するか」という議論がSNS上で話題となり、Game*Sparkでもご紹介しましたが、今回お伝えするのは、日本独自の表現が海外で採用されたというお話。

スクウェア・エニックスにてローカライズディレクターを務めるNeil Broadley氏が、自身のSNSで語ったローカライズの楽しさに関するポストをご紹介します。

「和製英語だったの!?」という驚きの声も

Broadley氏は、これまで『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』や、リマスター版の『ロマンシング サガ2』『ロマンシング サガ3』などの開発に携わった経験を持つスクウェア・エニックスのローカライズディレクターです。

スクウェア・エニックス海外公式YouTubeチャンネル「The Games That Made Us: Neil Broadley | SaGa Emerald Beyond」より

自身の最大の功績として、初めてローカライズディレクターを務めた『サガ エメラルド ビヨンド』を挙げている同氏ですが、今回自身のSNSにてローカライズを行ううえで楽しいポイントの一つが、「和製英語」を一般的な英語の話し言葉に取り入れられることだと述べました。

その具体例として挙げているのが「レベルアップ(level up)」。70年代~80年代の海外では「gained」もしくは「advanced a level」が使用されていたとのことですが、この日本独自の表現のインパクトが大きかったため、すぐに採用されたとしています。

ポストのリプライ欄では、日本のユーザーから「和製英語だったの!?」という驚きの声が寄せられたほか、海外のユーザーからは幼少期から慣れ親しんでいて自然な表現だったという体験談や「1860年代から使われてきたものだ」という指摘などが見られました。

指摘について、Broadley氏によると、1800年代に使われていたものは「不平等を減らす」という意味を持つ政治的なキャッチフレーズであり、現代の海外ユーザーに馴染みのある「レベルアップ」は和製英語だとしています。

また、「level up」をそのままにしておくのが本当にローカライズなのか、といった質問も寄せられたようで、これに対し同氏は、良いローカライズは「ただなんとなく」変えるものではなく、できる限りそのままにしておいて、UXを向上させられる場合にのみ変更すると返答しました。

《ライター:松本鹿介,編集:H.Laameche》

ライター/真面目なヤツ 松本鹿介

2000年代に魂を引かれがち。特に好きなジャンルはJホラー系。2026年からライターとしてGame*Sparkに参画。

+ 続きを読む

編集部おすすめの記事

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. ブリーフ姿のナイスガイ達が戦う実写対戦格闘ゲーム『Brief Karate Foolish』の改造版オープンベータが開始!ネット対戦に対応

    ブリーフ姿のナイスガイ達が戦う実写対戦格闘ゲーム『Brief Karate Foolish』の改造版オープンベータが開始!ネット対戦に対応

  2. インドネシア舞台のオープンワールド喧嘩アクション最新作『Troublemaker 3: Fallen Dynasty』発表!

    インドネシア舞台のオープンワールド喧嘩アクション最新作『Troublemaker 3: Fallen Dynasty』発表!

  3. 『サイバーパンク2077』協力プレイMod「NightCoop」のオープンベータが近日スタート!

    『サイバーパンク2077』協力プレイMod「NightCoop」のオープンベータが近日スタート!

  4. 上半身だけのパートナーと接合した状態で旅を進める!ポストサイバーパンク・サバイバルホラーRPG『GRAFT』

  5. 『ドラクエ』×「ギルティ炭酸 NOPE」コラボ!ダラダラ過ごすモンスター描く全4種ラベルが11月下旬発売

  6. 『月姫』アルクェイドのモデルとされる人物、詳細23年越しに明らかに―海外ファンの調査、実を結ぶ

  7. 「サイバーパンク: エッジランナーズ2」海外レビューで映像美やアクションに高評価―複数の人物を描く物語にはユーザー・メディアどちらからも賛否

  8. 日本のPCゲーム支えた20年の「歴史」が消える―老舗アップローダー「uploader.jp」「ux.getuploader.com」2026年11月25日にサービス終了へ。『スカイリム』『Fallout 3』日本語化や『Elona』など支えた全データが削除に

  9. 『めっちゃカメレオン』3部門で候補に!歴史的ゲームアワード「Golden Joystick Awards」2026年度ノミネート発表

  10. 横スクACTヒット作『ICEY』続編クラファンの支援集まりすぎで開発者が感謝の土下座しつつ不安吐露―クオリティアップ目指し、発売後は無料DLCなど追加へ

アクセスランキングをもっと見る

page top