
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)が2028年1月以降に発売するPlayStation向け新作ゲームのディスク生産終了を発表したことを受け、カナダの独立系ゲーム小売店PNP Gamesが物理ディスク版の生産継続を求める署名活動を行っています。
「ディスクをなくさないで」運動発足
PNP Gamesは、署名プラットフォーム「Change.org」にて、PlayStation向け物理ディスク版の継続を求める「Don't Kill the Disc: Tell Sony to Keep Physical PlayStation Games」と題した署名活動を開始。記事執筆時点で、およそ15万9,000件の署名が集まっています。
署名ページでは、物理ディスク版の廃止によりゲームの貸し借りや中古売買、コレクションといった選択肢が失われる可能性があると主張。また、小売店や流通業者、製造業者、物流、中古市場など、物理版を支える業界全体への影響にも言及しています。
一方で、署名活動では「デジタル販売そのものに反対しているのではなく、デジタル版だけが唯一の選択肢となることに反対している」とし、2028年以降もディスク版ゲームの生産を継続するようソニーに求めています。
なお、こうした小売店による動きとしては、『グランド・セフト・オートVI』のパッケージ版にダウンロードコードのみが同梱されることが発表された際、ゲーム小売店VGPが同作の販売を見送る決定を下したことも話題となっていました。
パブリッシャーにはメリットあり、小売店などには大きな影響が
SIEはPlayStation.Blogでの発表で、ディスク生産終了について「お客様の購買トレンドや、エンタテインメント業界全体が物理ディスクからデジタルへと移行している状況」を踏まえた判断だと説明。
ゲーム業界アナリストのPiers Harding-Rolls氏は、市場データをもとに今回の動きを分析しており、同氏によればPlayStation向けフルゲーム販売におけるデジタル版が占める割合は、PS4発売時の2013年には13%だったものの、2025年には約80%まで拡大したとし、購買行動には明確な変化があるとしています(Ampere Analysisより)。
さらに同氏は物理ディスク版の廃止によって、パブリッシャーはディスク製造費や在庫リスクを抑えられるほか、販売管理の効率化や利益率の改善につながる可能性があると分析。その一方で、中古ゲーム市場やゲーム専門店など、物理メディアを前提とした事業には影響が及ぶ可能性を指摘しています。
今後発売が噂されているPS6については、少なくとも標準モデルにディスクドライブは搭載されないとし、PS4やPS5のゲームをディスクでプレイできるよう、追加のディスクドライブが販売される可能性に言及。一方で別売りのディスクドライブ(があった場合)を購入したくない層やディスクでゲームにアクセスしたいゲーマーのなかには不満を抱くプレイヤーもいるだろうとの見解を示しています。










