2026年9月17日(木)から20日(日)にかけて、今年で30周年となる「東京ゲームショウ2026(以下、TGS2026)」が幕張メッセで開催されました。
ホール9では、世界中から注目のインディーゲームが集まる企画「SELECTED INDIE 80」が実施されていました。たくさんの発想力や創造性あふれるインディーゲームの中から、ライターが独断でピックアップした作品をご紹介します!
SHIBUYA SUSHI MASTER

本作の舞台は西暦2688年の、サイバーパンクな渋谷。煌めくネオンが淀んだ夜を隠す街です。
プレイヤーは若き寿司職人ナミダとして、海面上昇したスクランブル交差点の上で小さな寿司屋を切り盛りしています。
訪れるお客さんは多種多様な人間に加えて、アンドロイドや宇宙人など、さまざまな事情を抱えたお客さんばかり……。お客さんの要望や心情に応えてネタや握り方を選び、一皿のお寿司を提供していくアドベンチャーゲームです。

『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』の影響を感じる作品です。提供するのはカクテルではなくお寿司ですが、細部までこだわられています。ネタを選び、握り方(握り/軍艦/巻き)を選び、ワサビの量を調節する。ワサビは量によってグラフィックにも反映されており、最大まで入れると物凄い量になります……!アンドロイドのお客さんもいるため、半導体の握りなんてオーダーもありました。




ちなみに、オーダー通りに握ってもいいし、握らなくてもいいです。貴方の握ったお寿司が、渋谷の未来を決めるかもしれません。


試遊で遊べたのは3日目まででしたが、その短い時間の中でも多くのお客さんが入れ代わり立ち代わり訪れてくれました。製品版ではどれくらいのボリュームになるか、どんな登場人物たちと出会えるか。そしてナミダと渋谷にはどんな未来が待ち受けているのか……。今からとても楽しみです!
『SHIBUYA SUSHI MASTER』はPC(Steam)向けに配信予定です。

Maestro
オーケストラの指揮者になれるリズムゲーム『Maestro』が、とうとうニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチでも配信されました!もともと気になっていたもののVR機器を所持しておらず断念していた筆者にとってかなりの朗報!

しかし、元々VRゲームだったものをニンテンドースイッチに移植して、本当に楽しめるのでしょうか……?少し不安だったこともあり、今回試遊してきました。ちなみに筆者は学生時代の合唱コンクールでずっと指揮者をやっていました。

実際にプレイしてみると、その心配は杞憂でした!両手に持つJoy-Conがまるでタクトのようで、雰囲気に没入してプレイすることができました。終わった後に観客たちが歓声を送ってくれるのも嬉しい。プレイする前は音ゲーの要素が強いイメージだったのですが、どちらかというとマエストロ(指揮者)シミュレーションという印象を受けました。

クラシックやジャズのほか、 「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」「進撃の巨人」といった、映画の名曲なども収録されています。パリを舞台に、マエストロとして壮大な演奏を作り上げましょう!

『Maestro』ニンテンドースイッチ2/スイッチ版は4,980円で配信中、体験版も用意されています。
XERME (シェルメ)
一目見て惹かれるグラフィックをしている本作『XERME (シェルメ)』は、白と黒、そして黄色で彩られた幻想的な世界を舞台にした、探索・パズルゲームです。


プレイヤーは各地に存在している植物のようなものからエネルギーを集めて、冒険を進めていきます。時には、自らを犠牲にする必要も……。

台詞は一切なく、操作するキャラクターもまるでデッサン人形のようで表情がなく、本作の物語というのは神秘のベールに包まれています。十人十色の感想を抱くことでしょう。パズル自体の難易度はやさしく、探索に関してもストレスなく行えます。高いところから落ちても気持ちよく受け身をとってくれるため、ついつい大胆な探索をしてしまいました。けれど、それをしているのがデッサン人形だというのが妙に格好良く、絵になります。
また、試遊終了後に貰ったノベルティは、なんと種!粋だ……。
ゲーム中でも植物やきのこといったオブジェクトの印象が強く、本作のメッセージはそのあたりに眠っているのかもしれません。本作が世に「芽吹く」のを心待ちにしております。

『XERME (シェルメ)』はPC(Steam)向けに配信予定です。
黒くないカギで開かないドアはない

本作は、文に「ない」を足したり引いたりすることで世界のルールを書き換えてゴールを目指すパズルアクションゲームです。元々はunityroomで公開されたフリーゲームで、ボリュームを7倍(!?)に拡張したSteam版が制作されています。
例えば、「ドアは存在しない」というルールからないを引けば「ドアは存在する」に変わり、ゴールのドアが出現する。「この文は高い」というルールにないを足せば「この文は高くない」に変わり、足場になる。更に、その文の上でないを引けば「この文は高い」に戻り、足場ごと移動することが出来る……といった感じです。


ステージごとにあらゆるルールが定められており、ゲームに慣れてきた頃に新しいルールが追加されるため、一筋縄ではクリアできないゲームとなっております。
シンプルながら奥が深く、気が付けば黙々とやっている、いぶし銀な魅力を持つタイトルでした!
『黒くないカギで開かないドアはない』はPC(Steam)向けに配信予定です。
Finding Polka
最後にご紹介するのは、「SELECTED INDIE 80」に選出されたタイトルの中から創造性・完成度を多角的に評価し、特に優れたタイトルを顕彰する「SELECTED INDIE 80 Excellence Awards」のPlatinumに選ばれた作品、『Finding Polka』です。
ボールペンで描かれた、素朴で温かみのある優しい、そしてユーモアのある世界。
主人公のフレンディは愛犬のジャズと穏やかな日々を過ごしています。今日も今日とてお散歩に出かけた先で……幼い頃に飼っていた犬「ポルカ」にそっくりな犬を街で見かけました。その姿を見てフレンディとジャズは、思わずその後を追って走り出していたのです……。

筆者にも幼いころ飼っていた愛犬がいるため、思わず追ってしまうフレンディの気持ちが痛いほどにわかります……そんなご主人に付き合ってくれるジャズも、なんて良い子なんだ……。フレンディとジャズが動いている姿は犬のお散歩そのもので、見ているだけでにこにこしてしまいます。本作も台詞がないゲームなのですが、フレンディが、そしてジャズが何を言いたいのかは、言葉がないからこそ雄弁に伝わってくることでしょう。


緻密なアートは、まるで「ウォーリーを探せ」を歩いているよう。歩いているだけでわくわくしてしまいます。
果たして、フレンディとジャズは無事にポルカを見つけることが出来るのでしょうか。
『Finding Polka』は、PC(Steam)向けに配信中です。

また、ブースでは犬がお出迎えしてくれました。シュールだ。











