VRヘッドセットは、VR(バーチャルリアリティ)を利用するための機器です。
ディスプレイを内蔵したスコープを頭に被ることで眼前にCGで描かれた仮想現実を体感できます。
ヘッドセットはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)と呼ばれる場合もあります。
現在のVRヘッドセットの実質的な原型は1989年に米VPL Reserch社がリリースした「The Eyephone」だとされます。「DataGlove」「DataSuit」と一緒に装着し、仮想世界を体験することができました。
1995年には、VRをテーマにした3Dゲーム機「バーチャルボーイ」が任天堂から発売されました。 2012年、Oculus VR, Inc.はE3で低価格で高性能なVRヘッドセット「Oculus Rift」の試作品を発表し、Kickstarterのクラウドファンディングで240万ドルを調達。Oculus RiftはWindows PCに接続して使用するタイプのヘッドセットでした。 2014年に世界最大のSNS会社FacebookがOculus社を買収。 おなじ2014年にGoogleがスマホををディスプレイに使用するダンボール製の組み立て式ヘッドセット「Google Cardboard」を発表。 2016年にコンシューマ向け製品版Oculus Rift(CV1)を発売しました。 おなじく2016年にはソニーがPlayStation 4用の「PlayStation VR」を発売。 2017年にはマイクロソフトが「Hololens」を発売。 2019年には、Facebookがスタンドアロン型のオールインワンVRヘッドセット「Oculus Quest」が発売。 PC向けゲーム販売ストアの最大手Steamを運営するValve CorporationからもPC接続型の高性能VRヘッドセット「Valve Index」が発売。Valve Indexのトラッキングシステムは「Lighthouse」として規格が公開され、サードパーティからも「Steam VR」用ヘッドセットが発売されました。 任天堂からもNintendo Switch用にペーパークラフト式の「VR KIT」が発売されました。 2020年には、Oculus Questの改良型である「Oculus Quest2」が発売。 2021年8月には、Oculus Quest2の128GB版が37,100円で発売。この128GBの登場により、Oculus Quest2は爆発的に売上を伸ばし、VRヘッドセットの市場も大きく伸長。 2021年のAR/VRヘッドセット市場は全世界で1000万台以上を出荷。その78%がOculus Quest2でした。 2021年9月にはFacebookが社名を「Meta」 に変更。「Oculus Quest2」も「Meta Quest2」となりました。