開発元: Crystal Dynamics
対応機種: Xbox 360 / PS3 / PC / Mac / Linux(ディフィニティブエディション: Xbox One / PS4)
発売年: 2013年4月25日(国内Steam版: 3月4日 海外: 2013年3月5日)
―大成功おさめたリブート作、Crystal Dynamicsの開発力が開花
これまで力強いベテラン冒険者だったララ・クロフトを、大学を卒業したばかりの新米考古学者として描く再リブート作品。日本近海の魔の海域「ドラゴントライアングル」に位置した謎多き孤島が舞台に。何もできなかった若きララが、様々なサバイバル術を得ながらたくましい冒険家へと成長していくという物語が、ゲームシステムの要素としてうまく落とし込まれています。
本作はこれまでのシリーズ以上に、ゴア描写を前面に押し出しており、生き抜くためのサバイバル感を演出しています。1作目から様々な死に様を見せてくれたララでしたが、よりリアルになったララの死に様に、思わず目を背けてしまったプレイヤーも多いのではないでしょうか。 シリーズでは初となる、ララ自身のカスタマイズ要素として、“スキルアップ”や“武器のアップグレード”要素が導入され、敵や野生動物を倒すことで得られる経験値を貯めることで「サバイバー」「ブロウラー」「ハンター」など、3つのスキルカテゴリに応じた能力をアップすることができました。武器については、 “サルベージ”を集めることで、任意の武器をアップグレードでき、これらを組み合わせることで、プレイヤーのプレイスタイルに応じたララにカスタマイズすることが可能となりました。
ステージ構成はオープンワールドタイプとなり、エリア毎に設置されたベースキャンプを拠点に各マップを行き来することができました。また、こちらもシリーズ初となるマルチプレイモードが実装されており、4対4のオンライン対戦が楽しめます。
本作をプレイして驚かされるのは、終始、敵となる無法者達を容赦なく始末していくというゲームデザイン。これまでのシリーズでは、野生動物や恐竜、怪物などが主な敵で、人間とのバトルは味付け程度でした。対象が人間へと変わったことでランボースタイルの戦闘だけでは攻略が難しくなった反面、スニークや陽動、オブジェクトを使用した罠など、戦闘スタイルのバリエーションが豊富になりました。最初から最後まで弓を使った暗殺プレイで楽しんだり、筆者のように近接以外の他の武器は全く使わずにクリアしてしまうこともあります。
若きララのボイスとモーションを演じるのは、アメリカのテレビドラマで活躍する英国人女優カミラ・ルディントン。国内版ボイスは、洋画からアニメまで幅広く活躍する甲斐田裕子さんが担当。 ゲーム中のシチュエーションに英国製ホラー映画のオマージュが多く含まれていることも本作の特長の1つとなっています。本作のPC版には、ララの髪の毛をサラサラにする最新の毛髪レンダリング技術「TressFX Hair」が実装されたのも話題となりました。2014年には、PS4/Xbox One向けに完全版となる『トゥームレイダー ディフィニティブエディション』がリリース。『ディフィニティブエディション』にも「TressFX Hair」が導入されています。
2009年に Eidosを傘下におさめたスクウェア・エニックスが初のパブリッシャーを務めたリブート版『トゥームレイダー』は、2015年時点で、シリーズ最高記録となる全世界850万本のセールスを達成。国内外での評価も総じて高く、『トゥームレイダー』シリーズの中でも大成功を収めた1本といっても過言ではありません。
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