ロードトリップADV『Road 96』―すべてのプレイヤーに全く異なる体験を届ける“ロードゲーム”に。新型コロナ感染による苦労もあった【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ロードトリップADV『Road 96』―すべてのプレイヤーに全く異なる体験を届ける“ロードゲーム”に。新型コロナ感染による苦労もあった【開発者インタビュー】

こんな時期だからこそ、旅をしたいですよね。

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ロードトリップADV『Road 96』―すべてのプレイヤーに全く異なる体験を届ける“ロードゲーム”に。新型コロナ感染による苦労もあった【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Digixart開発、PC/スイッチ向けに8月16日にリリースされたロードトリップアドベンチャー『Road 96』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、崩壊の危機に瀕した権威主義体制の国からの脱出を試みる、サバイバル要素を備えたストーリードリブンのアドベンチャー。ロードトリップの中で起きる出来事はランダム生成されるほか、様々な条件や選択によっても展開が多岐に分岐するため、予想もつかない旅をすることになります。日本語にも対応済み。

『Road 96』は、2,196円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Yoan Fanise氏(以下Yoan)こんにちは。本作のクリエイティブ・ディレクターのYoan Faniseです。6年前に妻のAnne-Laureと一緒にDigixArtを設立し、本作は私たちの3作目になります。

私は旅行するのが好きで、特に日本旅行が大好きです。桜の季節は素晴らしいですし、「三鷹の森ジブリ美術館」もお気に入りです。日本文化は私にとってとても大切なものであり、私の作る作品に多大な影響を与えています。一番好きなゲームは、驚かないとは思いますが、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』ですね。私を完全に別の世界に連れて行ってくれました。

実は、初めて手にしたゲーム機はメガドライブで子供の頃は『ソニック』で遊んでいたのですが、任天堂の大ファンなのです。

――本作の開発はなぜ始まったのでしょうか?

Yoanロードムービーならぬ「ロードゲーム」というものがあるとしたら、どんなものになるだろうと自問しながら、ずっと自分で作ってみたいと思っていました。プレイヤーは次に何が起こるのかまったく予想できず、次々と驚く体験ができるようなゲームを作りたいと思ったのです。開発チームからは面白い体験となるような様々なシチュエーションやキャラクターたちのアイデアが出てきたので、たくさんプロトタイプを作ってみることにしました。

――本作の特徴を教えてください。

Yoan本作では、すべてのプレイヤーが異なる体験ができるということを目指しました。そのため、本作のために大規模なAIを準備してとても複雑なシステムを作り、これが次にプレイヤーに起こることを選択するのです。プレイヤーは、映画「トゥルーマン・ショー」の主人公みたいな感じだと言えるかもしれません。

本作はすでにリリースされていますが、おかげ様で大きな成功を収めています。そして驚くべきことに、すべての配信者がまったく異なる体験をしているのです。これは素晴らしいことです。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Yoan本作は、選択すること、そして旅することが好きなアドベンチャーゲーム好きに向けた作品です。プレイヤーは旅を通して、様々な強い感情を実際に体験することになるのです。クレイジーなタクシー運転手に対する恐怖、というものもあるでしょう。年齢で言うと、14歳から40歳ぐらいの多くの方に楽しんでいただいているようですし、たくさんの女性プレイヤーにも遊んでもらっており、嬉しいです。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Yoanはい、たくさんの映画から影響を受けています。「パルプ・フィクション」「イントゥ・ザ・ワイルド」「パラサイト 半地下の家族」「ファーゴ」「ストレイト・ストーリー」「ヒッチ・ハイカー」といった作品ですね。それに「ストレンジャー・シングス 未知の世界」「ブレイキング・バッド」「このサイテーな世界の終わり」といったたくさんのドラマからも影響を受けていますし、ドラマを元ネタにしたものがたくさん出てくるので、特にドラマファンの方には気に入っていただけるのではと思っています。Netflix世代のゲームと言えるかもしれませんね。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Yoanはい、数週間にわたって開発スタジオの中で作業をすることができませんでした。しかし私たちはわずか15人という小さなチームですので、リモートで作業をするのは容易だったのです。しかしもう一つの問題は、開発チームメンバーの数人が新型コロナウイルス感染症にかかってしまったと言うことです。私も実はこのローンチの時期に発症してしまいました。ゲームをローンチするというときにベッドから出られないのですから、色々と大変でしたね。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Yoanはい、もちろんです。本作を彩る素晴らしい音楽はどれもDMCAフリーですので、配信者の方に使っていただけます。オリジナルサウンドトラックは8人の天才アーティストたちによる作品ですので、絶対に気に入ると思いますよ。



――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Yoan本作を楽しんでいただけると嬉しいですし、国境に辿り着くまでにたくさん死に過ぎないことを祈ってます。日本のプレイヤーの皆さんのリアクションを見るのが待ち遠しいです。あ、それとアドバイスです。国境に着くまで、多少はお金とエネルギーをとっておいてくださいね。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

《Chandler》
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