国内で10年以上活動している老舗のインディーズ開発SITER SKAINは、同スタジオのSTG三部作をまとめた『The Tale of ALLTYNEX』の英語版リリースにおけるKickstarterキャンペーンを海外パブリッシャーNyu Mediaを通して開始しました。
『The Tale of ALLTYNEX』は1990年代からSTGを作り続けてきたSITER SKAINの代表作であり世界観を共有している『ALLTYNEX Second』、『RefleX』、『神威』の「ALTYNEX3部作」を収録したトリロジー作品(国内で販売中の設定資料集とは異なる)。英語版では作品内のストーリーやシステムテキストのローカライズはもちろん、Xbox 360コントローラーへの完全対応、さらに『神威』では縦ディスプレイモードも新たに盛り込まれる予定となっています。

3Dグラフィックで描かれたSITER SKAIN初期作のリメイク『ALLTYNEX Second』。通常ショット、敵の弾丸を打ち消せるビームサーベルに加え、誘導レーザーやバスターライフルといった特殊攻撃が存在

シールドで敵弾を反射して攻撃する『Reflection』のリメイク『ReflectionX』

高低差の概念を取り入れたSITER SKAINの代表作『神威』。2001年には一般向けにもリリース
今回の資金集めは2012年から続けられていた『The Tale of ALLTYNEX』英語版の開発の最終段階に更なるリソースを投じて洗練させるために行われており、目標額は4,999ドル(1ドル=100円として約50万円)、ストレッチゴールとして集まった額に応じ設定資料集の英訳バージョンやリテール版もリリースする予定。またSteam Greenlightにも『The Tale of ALLTYNEX』の製品ページが登場しおり、世界最大のプラットフォームであるSteamでの配信を目指しています。
なお本来国内からKickstarterのキャンペーンは開始できませんが(北米と欧州のみが対象)、今回は国産インディーズ作品を多く販売している海外パブリッシャーNyu Mediaが間に入る形で実施しており、『The Tale of ALLTYNEX』の今回のキャンペーンは今後日本からKickstarterへ参加するための先例として国内のインディーズ開発者たちからも注目を集めそうです。

(ソース&イメージ: Kickstarter@The Tale of ALLTYNEX)
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