TGS 13: 主人公がどんどんデカくなる!PS4『KNACK』メディアセッションレポート | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

TGS 13: 主人公がどんどんデカくなる!PS4『KNACK』メディアセッションレポート

2月22日に発売の決まったPlayStation 4のローンチタイトルとして、SCE JAPAN Studioが手がける新規IPのアクションタイトル『KNACK(ナック)』。はじめて日本メディア向けのセッションを実施されました。

ニュース 最新ニュース


2月22日に発売の決まったPlayStation 4のローンチタイトルとして、SCE JAPAN Studioが手がける新規IPのアクションゲーム『KNACK(ナック)』。シニアプロデューサー渡辺裕介氏と、PS4ハードアーキテクト開発者としても知られ、本作の制作を指揮しているマーク・サーニー氏が、TGS 2013用の最新ビルドを用い、はじめて日本メディア向けのセッションを実施しました。

『KNACK』の制作経緯について、PS4の開発途中、コアゲーマー向けのタイトルが多いことに気付き、そうでない作品を作ることになったとサーニー氏。目指したのは、非常に特徴的なキャラクターをベースに、ピクサー映画のようなビジュアルを融合させたアクションアドベンチャーとのこと。それでいて、ライトユーザーだけを対象にしているわけでなく、難易度の高いモードを用意することで、かつて『クラッシュ・バンディクー』をプレイした往年のコアゲーマーもターゲットにしているのだとか。

本作のメインコンセプトは、主人公がステージ中で拾ったパーツを体に取り込んでいき、様々な大きさに変化するという点。エリア開始時には70センチ足らずのかわいいマスコットだったのが、終盤には10メートルを超える怪物のような姿に成長し、敵であるゴブリンの軍隊や兵器をなぎ倒すことが可能。『クラッシュ・バンディクー』Meets『塊魂』と一部で呼ばれる由縁もうなずけます。

渡辺氏によると、開発当初「物体の集合体をキャラクターにしたら面白いのでは」というアイデアがあり、デザイナー側にコンセプトアートを多数用意させて、いくつかのテーマを検証。残念ながら記事では紹介できないものの、それらデザインには現在のコミカルな『KNACK』とは程遠い、古代遺跡の彫刻品や現代アートのようなものまで見受けられました。

ゲームプレイを見てみると、攻撃(パンチ)、ジャンプ、回避を軸に、二段ジャンプやコンボが繰り出せ、アクションゲームの王道とも言える直感的でシンプルな操作方法。ナックはステージをすすめることでレリックを吸収し、徐々に体のサイズが大きくなります。
面白いのが、ナックは体が大きくなることで口調が変化するという点。最も小さい状態では無口でキョトンとしているのに、中型サイズになると生意気なティーンエージャー風、最も巨大化した状態では野生化したビーストのような言動になります。

体のサイズが変化する要素は、ゲームプレイに大きな影響を及ぼし、ナックが強くなることで最初は苦戦した敵を一撃で蹴散らせたり、敵のゴブリンも巨大な敵を送り込んできたり、あるいは地形を利用して攻撃したり、新たに行ける場所が増えたりと、大きさに合わせてゲームプレイ感覚も徐々にスケールアップ。また、ステージ中で入手できるサンストーンなどのクリスタルで蓄積するゲージがMAXになれば、強力なスーパームーブ(必殺技)を繰り出せます。今回のデモでも、ナックの体のパーツがバラバラになり竜巻状態になる“ストーム”、自分の体の一部を遠くの敵に投げつける“ブラスト”、衝撃波を放つ“ショックウェーブ”などを確認。

やはり次世代機タイトルということで、ビジュアルクオリティーが高いのは言うに及ばず、攻撃するとゴブリンの着ている鎧がバラバラになったり、巨大化したナックが車を敵に投げつけるといった、物理表現を利用したギミックも目を引きました。ステージ中には仕掛けがたっぷりと用意されていて、テンポの良いプラットフォーミングアクションはまさに名作『クラッシュ・バンディクー』を彷彿とさせます。PSNのフレンドと集めたパーツを交換しあってガジェットを完成させるPS4ならではの要素も。

マーク・サーニー氏が少々苦戦しながらデモを実演した本セッションでは、gamescomで新たに発表されたCo-opプレイシステムも披露。協力プレイはいつでも参加・退室が可能で、2プレイヤー側はシルバーロボを操作。ゲームが苦手な人でも気軽に参加してナックのサポートができるのは、同じSCE JAPAN StudioのPS3新作『パペッティア』とも通ずる部分があります。

一方、ここまで紹介したゲームプレイ部分だけでなく、少年ルーカスと博士を中心に描かれるストーリーについても、「がんばって丁寧に入れようとしたので、楽しんでいただきたいと思います」とサーニー氏。渡辺氏も、「やっと日本で触ってもらえる機会もできたのですが、まだ発売まで時間もあるので、これから世界観やストーリーを紹介していきたいです」と話していました。



『KNACK』は2014年2月22日にPS4本体と同時発売予定。欧米での年内発売にあわせて既にマスターアップしており、日本語ローカライズもほぼ完了しているということです。
《Rio Tani》
【注目の記事】[PR]
コメント欄を非表示
※一度コメントを投稿した後は約120秒間投稿することができません
※コメントを投稿する際は「利用規約」を必ずご確認ください
  • スパくんのお友達 2013-09-25 0:03:31
    石のパーティクルの集合体が集まったり炸裂したりするという次世代機感以外はただのマリオ64であるところがむずかしい。
    後半になるともっと石集合体であるところが生きるシーンがでるのだろうか否か…?
    0 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2013-09-23 20:57:55
    買おうかなぁ・・・うーん
    0 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2013-09-23 17:33:23
    日本ばかり!!いつも日本ばかりが世界から賞賛されて注目されるニダ! 悔しいニダ悔しいニダ悔しいニダ悔しいニダ悔しいニダ悔しいニダ!!
    1 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2013-09-23 10:19:22
    プレコミュでもこんなガキゲーいらねーか散るゾーン付けろの大合唱だな
    確かにロンチで買うようなやうが好みそうなゲームではない
    0 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2013-09-23 7:21:57
    PS1の頃からゲームの多様性というか、キワモノも含めていろんなゲームを試してみるのが
    PSらしさかなと思うので、僕は歓迎します。
    ただ他の方も言われてる様に、世代交代の一本目に相応しいかどうかには
    疑問を感じます。
    1 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2013-09-23 6:30:22
    俺これやりたい^^
    ひどいこといわないで;;
    2 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2013-09-23 5:51:01
    最初はデザインも良いと思ったし気になってたけど、ゲームプレイとか見るとただのアクションゲームなのな
    合間合間のカットシーンとかは良く出来てそうだけど、肝心のゲームプレイは普通すぎてあまりおもしろそうに見えない
    技術デモ的な作品なのかな
    1 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2013-09-23 5:18:47
    ハードメーカーとして、色々なジャンルの物を提供するべきだと思うし、ユーザー層に合わなくて売れなかったとしても、それは責任としてやるべきなんじゃないかと思う。「売れ線」の物だけ作られても、それって退屈だよね。
    6 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2013-09-23 4:38:43
    かつてのクラッシュバンディクーみたいに安定して売れる看板キャラクターを作ろうとしてるのかな
    本体同梱で辛うじて話題にしてもらってる感じだけど、普通に売ったらスルーされるだろうなぁ
    1 Good
    返信
  • スパくんのお友達 2013-09-23 2:43:08
    パペッティアはその「普通のゲーマー」すら捕まえることができなかった
    普通のゲーマーに買ってもらう魅力がなかった
    ナックがそうならないと保証できる理由は何?

    ユーザーまでもが、「存在しない消費者」のためにこんなゲームがあったほうがいい、とか言い出すのは本末転倒だな
    そのためにSCEJがどれだけ無駄なリソースを消費したか
    金や時間が有り余ってて同時期に5本発売するうちのひとつがこれとかいうならまだわかるけどさ
    SCEJの全力ぶっ込んで脇目もふらず作ったのがこれだぜ?
    2 Good
    返信

編集部おすすめの記事

特集

ニュース アクセスランキング

  1. 人気登山ゲーム『PEAK』制作者、「Roblox」上に溢れるクローンゲームに苦言…「アイテム課金付きのパクリを遊ぶくらいならウチのゲームの海賊版を遊んでほしい」

    人気登山ゲーム『PEAK』制作者、「Roblox」上に溢れるクローンゲームに苦言…「アイテム課金付きのパクリを遊ぶくらいならウチのゲームの海賊版を遊んでほしい」

  2. まるで『龍が如く』のヒートアクション!?龍が如くスタジオ開発『バーチャファイター』新作『New VIRTUA FIGHTER』Project最新バトル映像

    まるで『龍が如く』のヒートアクション!?龍が如くスタジオ開発『バーチャファイター』新作『New VIRTUA FIGHTER』Project最新バトル映像

  3. 『バルダーズ・ゲート3』2周年を迎えたLarian Studiosでは次のとんでもない挑戦が進行中―CEOが改めてコメント

    『バルダーズ・ゲート3』2周年を迎えたLarian Studiosでは次のとんでもない挑戦が進行中―CEOが改めてコメント

  4. 「無許諾と指摘されたため」夏のRTA in Japanに任天堂作品がない理由を運営団体が説明…今後は利用可能に?

  5. 『FF16』『FF7R』も対象!『ピクセルリマスター』もズラリと並ぶ最大64%オフのセール実施中

  6. 2019年から開発中の『バイオショック』新作、2Kによる内部レビューで不合格に―物語が大きな課題&スタジオ責任者解任との海外報道

  7. 『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』2,992円、話題の『ケツバトラー』は250円!名作アーケードは31本まとめて1,200円【eショップ・PS Storeのお勧めセール】

  8. 「私達は反撃します」GOG.comが『POSTAL 2』含む13本の成人向けゲーム無料配布―一連の成人向けゲーム規制問題を受けて

  9. 「行き過ぎ通り越し最早”偽善”」クレジット決済代行業者の疑似検閲反対を訴える署名活動に17万人が賛同―イーロン・マスクからも「ブラボー」の声

  10. 成人向けゲーム規制に無関係と表明したMastercard、実は圧力をかけていた?“間接的な影響を与えてきた”とValveは主張

アクセスランキングをもっと見る

page top
Game*Spark
ユーザー登録
ログイン
こんにちは、ゲストさん
Avatar
メディアメンバーシステム