ゲームの発表当時から開発メンバーが語ってきたように、『SimCity』のオリジナルのクリエイティブビジョンは「全ての行動が地域の他プレイヤーの都市に影響を与える」という、オンラインマルチプレイヤーを根底に敷いたもの。それ故に開発当初からMaxisは、クライアントが全てのゲーム情報をサーバーに通信し、プレイヤーが地域の都市と交信が出来るよう、アーキテクチャの面からこのビジョンをサポートしたとFox氏。基礎からオンライン要素が組み込まれた『SimCity』は、容易にオンを遮断するオフラインを導入することが出来なくなってしまったというわけです。
実際にオフラインモードの導入に必要となった開発期間は昨年の8月ごろから6ヶ月半。オフラインの導入に際し、ただゲームデータをローカルに保存するような些細な変更だけでなく、『SimCity』ではサーバーでゲームの主要データを保存し他の都市とのシミュレーションを実行するためJavaが使用されており、大量のコードをC++へ書き換えたとFox氏は伝えています。
この他にもユーザーのマシンスペック内で動作するよう都市間の取引におけるアルゴリズムを再調整、ソーシャルやグローバルマーケットといったマルチプレイヤー用コンテンツのコードとUIの削除。ユーザーのPCクライアントとサーバー上で行われていたデータのやり取り、及びシミュレーションの演算をユーザーのPC内で完結するため、多くの作業が必要であったことが強調されています。
現在このオフラインプレイが可能なシングルプレイヤーモードは最終テスト段階で、次期アップデート10にて無料で追加される予定。並行してUGC(『SimCity』におけるMod)の公式ガイドラインなども公開しているMaxisですが、『SimCity』が発売されてから決して順風満帆では無かった1年が経とうとする中、同作がどのような方向へ向かうのか見守りたいところです。
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