「Next Level Games」は、主に任天堂系のソフト開発を手がけるカナダの会社。『マリオストライカーズ』シリーズや、ニンテンドー3DSソフト『ルイージマンション2』などの作品の開発で知られています。今回、このNext Level Gamesからブライアン・デービス氏がBitSummitに登場、特別講演が行われました。
ゲーム開発において個人的に影響を受けたもの、ゲーム開発ついての私見、というテーマでの講演で、まずはブライアン氏の生い立ちを交えてゲーム体験の原点についてのトークが行われました。カナダで生まれ育ったブライアン氏は、幼少期にファミコンやスーパーファミコンなどのゲームで遊び、そのほとんどのソフトが日本製であったといいます。子供時代の成長を形成する上でゲームが大きな存在になっていったそんなブライアン少年が夢見たのがゲーム開発に携わる仕事。
さっそくプログラムの勉強やゲームデザインの勉強を徹底的に始めたブライアン氏は、彼の原点であった任天堂のゲームに注目。なにが任天堂のゲームをおもしろくしているのかを徹底的に研究したといいます。かなり反復を要す作業であったといいますがトライアンドエラーこそが最良の学習、まずは挑戦、そしてそれがどうなるのかを見ることが大事とされ、とにかくやってみることが重要であるとブライアン氏は熱弁。
『バイオハザード』シリーズや『The Wonderful 101』で知られるプラチナゲームズの神谷英樹さんと食事をする機会があったというブライアン氏。Next Level Gamesとプラチナゲームズでは似たところがあり、1にゲームプレイ。2にすぐプレイアブルなものにする、3に任天堂のサードパーティデベロッパーであるということが挙げられます。食事の席ではバンクーバーと大阪での仕事の違いなどお互いの仕事の違いなどが話し合われたとされ、ゲームキューブ版『ビューティフル・ジョー』のパッケージもらったサインを会場のお客さんに自慢するシーンも有りました。そこでの神谷さんとの対話で気付かされたというブライアン氏は、独創性のあるクリエイティブなゲームは「クリエイターの原点」から出てきたものこそが光るのではないかと述べられました。
任天堂ホームページに公開されている「社長が訊く」はブライアン氏のお気に入りのコンテンツで、ゲームのプロモーションとして公開されているものながら開発者にとっても非常にためになる話が満載なのだとか。会場に集ったデベロッパー達にも、「次世代を担う若きデベロッパー達に伝えられるノウハウがかならずあるはず、そういった話を聞きたがっている人が大勢いるはず」と呼びかけられました。
ブライアン氏は、ゲーム開発に対して日本で受け継がれてきた開発秘話を後世に伝えていってほしいということを強く強調。BitSummitで公開されているような小規模で開発されているゲームはまさに80年台や90年台の開発環境に先祖返りしており、そういったノウハウが今こそ活かせるのではないかということです。小規模な開発の場合一人で受け持つ範囲が広くなりがちであるものの、そういった部分でこそユニークなアイデアや職人技が光るのだといいます。
最後に、自分がゲームを開発する際に心がけているのは楽しさを見るけることとプレイヤーにとって素晴らしいと感じてもらえることに注力しているということ。言葉の壁は独創性やユニークなアイデアを妨げるものではないということ。ゲームを開発するのはとても難しいこと。しかし失敗を恐れていては何も始まらない、何事も挑戦してみることが大切であると語られました。
現在は自宅で開発したゲームを簡単に全世界に発信できる環境が整っています。それゆえに競争も激しい物になりますが、競争は必ずしも悪いことではなく、自分たちを向上さる環境。そんな競争に一歩踏み出す勇気を是非次世代のデベロッパーには持ってもらいたいものです。
【BitSummit 14】Next Level Games特別講演に『ルイージマンション2』の開発者の一人ブライアン・デービス氏が登場、若きデベロッパーに向けメッセージ
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