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【GDC 14】今年のゲームオブザイヤーに輝いたのは、情報公開に積極的なあの企業の作品

GDC2014で3月19日、ゲームのアカデミー賞とされる「ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード(GDCA)」の第14会授賞式が開催され、PS3用ソフト『The Last Of Us』が大賞(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)を含む3冠に輝きました。

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GDC2014で3月19日、ゲームのアカデミー賞とされる「ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード(GDCA)」の第14会授賞式が開催され、PS3用ソフト『The Last Of Us』が大賞(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)を含む3冠に輝きました。

また国産ゲームとしては6年ぶりに『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』がハンドヘルド・モバイルゲーム部門で部門賞を受賞しました。ちなみに前回の受賞も同じゼルダシリーズで『夢幻の砂時計』(2008年)となります。

一方で併催のインディペンデントゲームフェスティバル&アワード」(IGF)では、共産主義国アルストツカの入国管理官として密輸業者やスパイ、テロリストなどを見極めていく『Papers, Please』が、大賞を含む3冠に輝きました。なお本作はGDCAでもイノベーション部門、ダウンロードゲーム部門を受賞しており、双方で5冠を達成したことになります。

また生涯功労賞には「プレイステーションの父」とされる久夛良木健氏が輝きました。中裕司氏、横井軍平氏(故人)、宮本茂氏、小島秀夫氏に続く5人目の受賞となります。授賞式ではクションゲーム『クラッシュ・バンディクー』などの開発で知られ、プレイステーション4の開発ではリードアーキテクトも担当した、ゲームクリエイターのマーク・サーニー氏がプレゼンターを務めました。

サーニー氏は久夛良木氏の紹介で「自分が『クラッシュバンディクー』などを開発し、生涯功労賞を得て、今ここに立っていられるのも、素晴らしいハードを作ってくれた人のおかげ」とコメント。これに対して久夛良木氏も「3Dゲーム機を作っても、おもしろい3Dゲームを作ってくれる人がどれだけいるか、不安だった」と授賞式で挨拶し、はからずも初代PSでハードとソフトの両立役者が壇上に揃うという、粋な計らいとなりました。

また久夛良木氏からバトンを受けて、PS4のリード・アーキテクトを務めたサーニー氏がプレゼンターを務めるという、過去と未来が交錯する授賞式ともなりました(他に故人を偲ぶコーナーも新設され、元任天堂社長の山内溥氏の写真などもスライドで紹介されました)。優れたアワードは年数を経て受賞者に時間軸の深みを与えるものですが、まさにGDCAも14回目の開催を迎えて、そうした過去と未来をつなぐアワードに成長してきたと言えるでしょう。

各受賞作品は下記の通りです(人名の敬称略)

【GDCA】
ゲームオブザイヤー・ナラティブ・ゲームデザイン:The Last Of Us
ビジュアルアート・オーディオ:バイオショック インフィニット
テクノロジー:グランド・セフト・オートV
ハンドヘルド・モバイルゲーム:ゼルダの伝説 神々のトライフォース2
ダウンロード・イノベーション:Papers, Please
ベストデビュー:The Fullbright Company」(Gone Home)
オーディエンス:Kerbal Space Program
パイオニア賞 Brandon Beck & Marc Merrill
アンバサダー賞 Anita Sarkeesian
生涯功労賞 久夛良木健

【IGF】
大賞・ゲームデザイン・:Papers, Please
学生部門:Risk of Rain
ヌエボ:Luxuria Superbia
ビジュアルアート:Gorogoa
オーディオ:DEVICE 6

GDCAは全世界のゲーム開発者の人気投票という側面を持つため、昨年『風ノ旅ビト』が史上初の6冠を達成するなど、何か勢いが付くと、どどっと特定のタイトルに賞が集中する傾向にあります。しかし、今年はPS4・Xbox ONEが出た直後。本命不在とされる中で、受賞作が比較的ばらけることとなりました。また古くは『Portal』シリーズや『マインクラフト』など、インディゲーム(すなわちIGF受賞作)の存在感が増す中で、コンソールのAAAゲームが存在感を回復させました。

ちなみに『The Last Of Us』の開発スタジオであるノーティドッグは、過去に『アンチャーテッド 黄金党と消えた船団』で2007年のゲームオブザイヤーを受賞しています。同社はまた情報公開に積極的な社風で知られ、GDCでも毎年一社でいくつものセッションが開催されるほどです。つまり、こうした風通しの良い社風にひかれて優秀な人材が集まり、結果的に競争力が高まっている・・・そんな風にも読み解けます。真偽のほどは定かではありませんが、ぜひさらなる活躍を期待したいところです。

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《小野憲史》
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