スタンフォード大学で生物工学を研究するIngmar Riedel-Kruse氏が、ゾウリムシを操作して遊ぶゲームの開発に成功したと、科学情報誌Popular Sicenceに掲載されています。
このゲームはマイクロアバターとしてゾウリムシを使用するもので、電場の変化に反応して指向を変化させる「走性」という、特定の原生動物が有する性質を利用しています。ガラス製の小さな密閉空間の端に電極が配置されており、接続されたコントローラーの方向ボタンで入力操作を行うことにより閉じ込められたゾウリムシを任意の方向に動かすことができるというものです。
それぞれのゾウリムシは点として肉眼で確認できますが、密閉空間上には5倍から10倍の拡大レンズ付きウェブカムが取り付けられており、LED照明によりモニター上へ鮮明に映し出されます。さらに物体検出アプリケーションがゾウリムシの動きを捉えてゲーム内へ描画する一方で、ビデオーバーレイがデジタルイメージとの相互作用を可能にしています。
これにより、ゾウリムシを操作してライトグリッドを点灯させて得点するサッカーや、『ブロック崩し』を模したゲームのほか、捕食生物から逃げながらペレットを食べる『パックマン』のようなゲームをプレイすることができるとのこと。生きた原生動物を使った「リアルパックマン」さながらの発明は、今後どのような形で科学の発展に貢献していくのか期待が高まります。
関連リンク
編集部おすすめの記事
ゲーム文化 アクセスランキング
-
肉体美がスゴい「キャミィ」1/4スケールスタチューが登場!「春麗」に続き圧巻のトレーニング姿を9万円越えで立体化
-
『Pokémon GO』アバター外観がよりリアルになるも…海外コミュニティでは反発の声も
-
あの太ももはこうして作られた……ムチムキすぎる「春麗」1/4スタチューが予約開始!
-
ドラマ「フォールアウト」はゲーム版と矛盾?物議醸した出来事をトッド・ハワード氏が説明
-
「AIと著作権に関する考え方」を文化庁が公表―懸念解消を求める声に応え
-
実写ドラマが話題の『Fallout』超クオリティの約8.5万円可動フィギュア「T-45 ホットロッドシャーク・パワーアーマー」の国内予約開始!1/6スケールでアサルトライフルなども付属
-
迷宮探索を繰り返して強くなれ!3DダンジョンオートバトラーRPG『Dragon Ruins』Steamストアページが公開
-
火災被害のゲームセンター「レトロゲーム秘密基地」再建に向けクラウドファンディング4月20日19時スタート
-
『ゆうなま』ライクSLG『勇者のものは魔王のもの』数日の内に販売終了すると発表―制作者個人の判断で
-
『Fallout 4』が欧州で売り上げ1位に返り咲く!実写ドラマ版の影響で『Fallout』シリーズが破竹の勢い見せる―海外報道