『System Shock 2』や『BioShock』シリーズなどの名作を手がけてきたものの、今年2月にクリエイティブな開発体制の構築を理由に大規模なレイオフが発表されたIrrational Games。同スタジオの元開発らが新規スタジオDay For Night Gamesを設立し、現在『The Black Glove』なる新作を開発中であると海外メディアへ向け報告しました。
Day For Night GamesはライターのJoe Fielder氏や元Irrational Gamesのスタッフを中心に設立された新規スタジオ。Fielder氏は2009年から2014年2月までIrrationalに所属し、『BioShock Infinite』やDLC「Burial at Sea」およびコミック「BioShock Infinite: Mind in Revolt」を担当したライターです。
ほかにも元Irrational組では『System Shock』のShodanや『BioShock』のAndrew Ryanを描いたRobb Waters氏などがDay For Nightへと参加。またFilder氏はロサンゼルスのミュージックシーンを伝えるWebサイトRadio Free Silver Lakeの執筆者でもあり、同サイトでの繋がりを利用してMany Embersといったミュージシャンらが楽曲を提供することも明らかにされています。
ゲームの舞台となるThe Equnioxシアター。現実か精神世界に存在するのか、ともかく通常の次元とは異なる世界軸に位置している模様。Fielder氏は1990年代のテレビドラマ『ツイン・ピークス』のブラックロッジを例に挙げています
Day For Nightが手がける第1弾タイトル『The Black Glove』は「The Equniox」と呼ばれるシアターが舞台の1人称視点ゲームで、プレイヤーはアーティストや映画製作者、ミュージカル俳優たちが上手く仕事をこなせるよう、過去を改変していくことになります。過去を変えれば当然ゲームのストーリーや世界にも影響が及ぶこととなり、『BioShock』と同様に入り組んだ物語体験に没入することができそうです。
なお新作『The Black Glove』は7月にもKickstarterにてクラウドファンディングを実施予定で、さらなるゲームやDay For Night Gamesの詳細もその際に明かされるとのこと。現時点ではまだ謎の多い同作ですが、Robb Waters氏がTwitter上にて以下のコンセプトアートを公開しています。