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【E3 2014】自分殺しの犯人を捜す異色の推理アドベンチャー『MURDERED 魂の呼ぶ声』プレイレポ

ゲームはストリート育ちで人生の裏街道を歩みかけたものの、愛する妻との結婚を機会に社会復帰。敏腕刑事として活躍するも妻と死別するという、人生のトラウマをたっぷり抱え込んだローナン・オコナー警部が開始早々殉職するシーンから始まります。

家庭用ゲーム PS4


自分を殺害した犯人をゴーストとなって捜査するという、ありそうでなかったアクションアドベンチャー『MURDERED 魂の呼ぶ声』。昨年のE3でスクウェア・エニックスから発表され、日本での発売も7月17日にPC/PS4/PS3/Xbox 360で予定されています(Xbox One版は9月4日)。開発は『クウォンタム コナンドラム 超次元量子学の問題とその解法』で知られるAirtight Games。今年のE3ではプレイデモが出展されていたので、たっぷり触ってきました。

ゲームはストリート育ちで人生の裏街道を歩みかけたものの、愛する妻との結婚を機会に社会復帰。敏腕刑事として活躍するも妻と死別するという、人生のトラウマをたっぷり抱え込んだローナン・オコナー警部が開始早々殉職するシーンから始まります。死の寸前に超常的な力でゴーストとなったローナンは、自分を殺害した連続殺人犯ベル・キラーの謎を追って捜査を開始。まさにゲームならではの内容となっています。



なんといっても最大の関心事は、日本語版でローナン役を声優の山寺宏一氏が務めることでしょう。「七色の声を持つ男」という異名を取り、アニメ『カウボーイビバップ』のスパイク役から『かいけつゾロリ』のゾロリ役、はたまた『おはスタ』のメイン司会者と幅広く活躍。ゲーム『キングダムハーツ』シリーズでは担当キャラ同士が会話するシーンもあるという、日本で一番上手い声優です。これがフルボイスで楽しめるという、ファン感涙の内容になっています。

もちろんゲームの方もしっかり作り込まれています。会場でもちょっとだけ触るつもりが、ついついストーリーが気になって遊びこんでしまい、気がつけば小一時間もかけてデモをクリアしてしまったほど。推理要素とアクション要素が適切にブレンドされており、まるで洋画の中に入り込んだような気持ちで楽しめました。すでに発売を目前に控えて、公式サイトなどで情報も出そろっていますが、あらためてポイントを整理してみましょう。



ゴーストとなったローナンは直接事件の捜査に関与することができません。そのかわりに他人に憑依し思考を読むなどして、手がかりとなるキーワードを集めていきます。入手したキーワードを組み合わせると、新しい情報が見つかることも。自分の死体を見下ろすと「Fell」(落ちた)と「Shot」(撃たれた)というキーワードをが得られたので、そこからローナンが「建物の4階から落ちたあとに撃たれた」ということを理解する、といった具合です。

またゴーストなので、一度中に入ったことのある建物であれば、壁をスイスイと通り抜けられます。3Dゲームにありがちな、壁に引っかかって思うように動けないストレスとも、これでおさらばです。んでもって、そこらあたりにウジャウジャといるんですよ、ローナンと同じように現世と来世の狭間の世界「ダスク」に囚われているゴーストたちが。中にはローナンにサブクエストを頼んでくるゴーストもいるなど、長く楽しめそうな印象です。



んでもってゲームにスパイスを与えているのが、ダスクを徘徊するデーモンの存在。デーモンは非常に強力で、襲われると命取り(もう死んでますけど!)になるほど。一方でローランは壁の中に隠れる力を備えており、壁から壁へとひょいひょい移動することも可能。これでゴーストをやりすごしたり、背後から取り憑いて倒すこともできます。このアクション要素が小気味よく、これだけを取り出しても遊びとして成立するほどでした。

このように本作は、「1.他人に憑依して情報を集め」「2.集めた情報を組み立てて推理し」「3.デーモンと戯れながら」ストーリーを先に進めるという、一連の流れで進んでいきます。推理の結果得られる新情報の多くがCGムービーの形で与えられるため、つい新しいムービーを見たさに、先を進めたくなってしまう点にも注目です。こんな風にゲームの展開にリズムやテンポ感があるため、気がついたら会場でハマってしまいました。



ただデモ版だからか、カットシーンがスキップできなかったんですよね。英語版ということも相まって、ちょっと前半がだるっと感じられました。また時には手がかりを集めて同じ場所をウロウロと歩きまわることも。手がかりが視界に入ればアイコンがピョンと表示されるのですが、角度によってうまく表示されないこともあり、無駄に時間がかかってしまったような・・・。このあたりは製品版でしっかり調整されていることを期待しましょう。

ちなみにゲームの舞台は米マサチューセッツ州のセイラム。17世紀に魔女裁判がおきたことで知られています。数々のオカルト作品の舞台にもなっている、全米でも指折りの「いわくつきの街」。ここで連続殺人事件というわけで、ただではすまない匂いが濃厚でしょう。他にもロナン殺害の唯一の目撃者で、幽霊の見える少女ジョイ(声:伊瀬茉莉也)が登場し、なかなか日本人好みの顔立ちなのもポイント高し! さまざまなフックをそなえる本作に目が離せません。
《小野憲史》



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