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【今から遊ぶ不朽のRPG】第6回 『タクティクスオウガ』(1995)

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【今から遊ぶ不朽のRPG】第6回 『タクティクスオウガ』(1995)
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今回紹介するのはSFCのSRPG『タクティクスオウガ』です。1995年に株式会社クエストから発売された本作は、世界観を同じくするシリーズ「オウガバトルサーガ」の第7章に該当する作品。前作『伝説のオウガバトル』(クエスト、1993年)からゲームの舞台となる地域やゲームシステムを大きく変更したものの、シリーズファンの期待を裏切らない内容となっています。

また、2010年にはPSPで同タイトルのリメイク作品である『タクティクスオウガ 運命の輪』(スクウェア・エニックス)が発売されました。こちらはゲームの根幹に関わるシステムの変更や追加シナリオがあり、同作のストーリーを用いた別の作品の様相を呈しています。本作の世界観で、原作では触れられなかった部分を見てみたい人向けと言えるでしょう。

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今手に入れるなら

本作はSFC後期、初代PS発売後にリリースされました。次世代機への移行が進む中で居並ぶ人気ソフトと競合したにも関わらず、SFCだけで約50万本の売上を記録。その後、PSやセガサターンにも移植されました。最も手っ取り早い入手方法は、Wii/Wii UのVCでの購入ですが、同プラットフォームを持っていない人はこの際にSFCカートリッジで遊ぶのもひとつの手かもしれません。

PS版やSS版に勝るSFC版の利点の1つとして、ゲーム音源のクオリティーに差があることが挙げられます。ソフト価格は状態にもよりますが、レトロゲームを取り扱う都内中古ショップでは箱無しで概ね1000~2000円程度、箱有りで2000~4000円程度で購入可能です。



重厚なシナリオと苦悩する登場人物たち

本作のシナリオは、島国であるヴァレリア諸島を舞台に、バクラム、ガルガスタン、ウォルスタの三民族の間で起こる民族紛争と、それに介入する諸外国との関わりが描かれています。主人公デニムと、彼を取り巻く登場人物は様々な事情を抱えており、シナリオが進行するにつれてそれぞれの苦悩に見舞われていきます。


序盤から究極の選択を迫られる若き主人公

ストーリーはマルチシナリオ形式を採用。全4章がL、N、Cと呼ばれる3つのルートで構成され、選択肢によっては帰らぬ人となる仲間もいるほか、一定の条件を満たすことによってエンディングが3種類に変化します。ルート選択はどれも重要な局面で行われますが、特筆すべきはゲーム序盤に行われる究極の選択。時に非情な決断を求められる乱世の中で、忠誠心と倫理観の間で葛藤する果てに待つ未来はプレイヤー次第で大きく変化します。未プレイの方は是非その目で確かめてください。



ゲームシステム

プレイヤーはフィールドマップ上の拠点を移動し、各戦闘マップで主に拠点解放を目的とした戦闘を行います。フィールドマップ上では移動やトレーニング、部隊編成が選べ、編成画面で各ユニットに剣、槍、斧、爪、弓といった様々な武器や防具を装備させることができます。戦闘では一定サイズのグリッドで構成されるマップ上で味方ユニットを移動させ、敵ユニットを殺害することでマップクリアを目指すというもの。一定の勝利条件を満たすことで戦闘マップクリアとなり、「敵を殲滅せよ」「敵リーダーを倒せ」のどちらかが定められています。主人公デニムが死亡すると即ゲームオーバーです。


物語の舞台となるヴァレリア島のフィールドマップ


ショップでは物資調達のほか、魔獣のオークションや兵士の雇用が可能


装備スロットは4つ、ユニットの総重量を調節することも攻略のカギ

戦闘は主に味方10名以下、敵10名以下で行われ、物理攻撃や攻撃魔法で敵を攻撃し、アイテムや回復魔法で味方を回復します。また主人公のみ「説得」というスキルを持っており、敵ユニットを殺害せずに勧誘することが可能。自軍強化や囮役にする目的のほか、装備している稀少アイテム目当てに敵ユニットを仲間にすることもできます。味方ユニットが敵に殺害された場合、特定のレアアイテムを装備している場合と蘇生呪文の使用以外に復活させる方法が無いため、特に序盤においては死亡が決定的な敗因となり得ます。加えて、味方キャラの死がストーリー展開において重要な意味を持つこともあります。



血で血を洗う戦争劇において、敵味方それぞれに魅力溢れるキャラクターが多数登場する本作。ショップで雇用したユニットに名前を付けることで固有の兵士を作ることができ、汎用ユニットを自分色に育てて楽しむ育成シミュレーション要素もあります。さらに、ゲーム終盤になると本編の攻略とは直接関係のないディープダンジョンに寄り道できるようになり、アイテム収集や珍しいユニットとの遭遇といったやりこみ要素も豊富に用意されていることにも注目。

美麗なドット絵と壮大なゲーム音源



斧を振り上げる重量感、弓を引く緊張感、細部まで再現したアクション

本作が愛され続ける特徴にはゲームシステムやストーリーのほかに、完成度の高い美麗なドットグラフィックと流麗なゲーム音楽が挙げられます。本編開始直後に流れるオープニングムービーはまさに出色の出来栄え。ゲーム内におけるユニットの動作一つ一つも、剣や槍、弓のアクションからキャラが後ろを振り返る際の流れるような髪の動きまで、細部にわたって作りこまれており、その完成度はまさにドットアニメーションの芸術と言えるでしょう。


オープニングムービーはSFC後期作品を代表する出色の出来栄え


また、戦闘に緊張感、ムービーに哀愁、イベントに感動を与えてくれる、崎元仁と岩田国治による音楽も本作を不朽の名作足らしめるに欠かせない要素。先に挙げたPSPでのリメイク版『Tactics Ogre 運命の輪』ではオーケストラバージョンの編曲が施されており、発売されているオリジナルサウンドトラックは至高の一品です。

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ゲームシステムにおいて後にPSで発売された『ファイナルファンタジータクティクス』の原型といえる本作は、進化を続けるゲーム業界で風化することなく今なお愛され続ける、まさにSRPGの金字塔といえる不朽のSRPGでしょう。シリーズを通して未プレイの方はもちろん、リメイク版しか経験したことのないオウガファンには、ぜひオリジナル版を遊んでみて欲しい作品です。
《河合 律子》

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