盗賊ステルスアクション『Thief』ドジっ子マスターシーフによるプレイレポ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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盗賊ステルスアクション『Thief』ドジっ子マスターシーフによるプレイレポ

非殺生プレイが苦手でトリガーハッピーなゾンビゲーム愛好家の筆者が慣れないステルスプレイに挑みました。ドジっ子マスターシーフのプレイレポートをお伝えします。

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盗賊ステルスアクション『Thief』ドジっ子マスターシーフによるプレイレポ
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およそ10年の沈黙を破り、国内でも今月12日にスクウェア・エニックスから発売された『Thief(シーフ)』。Metacriticによる海外レビューでは賛否両論あった本作ですが、非殺生プレイが苦手でトリガーハッピーなゾンビゲーム愛好家の筆者が慣れないステルスプレイに挑みました。ドジっ子マスターシーフのプレイレポートをお伝えします。

本編のプロローグにあたる最初のミッションはチュートリアルのようなもの。1本道の散歩なので方向音痴の筆者でも迷うことはありませんでした。衛兵に見つかれば即最寄りのセーブポイントからやり直しとなるため、水路をバシャバシャ走ったり、勢いあまって敵の背中に突っ込んだりしても、命がけの鬼ごっこには発展しません。高所からの飛び降り自殺も試みましたが制限されていました。


チャプター1からはいよいよフォーカスの能力も解禁され、通報されればどこからともなく湧いて出る衛兵の群れが問答無用で殺しにかかってくる本番です。現行犯は即死刑。最初の目的は、主人公の隠れ家である街の時計塔を目指すこと。街中にいる衛兵は一人残らず殺してやろうと思いましたが、暗殺用のダガーやカタールがあるわけでもなく、兵士の剣を奪うことも出来ません。殺傷力のあるブロードヘッドアローが稀少アイテムなため、残念ながら殺戮忍者プレイは断念しました。

代わりに、空きビンで注意を逸らして一人ずつ暗闇でテイクダウンしていく通り魔プレイに専念することに。背後から近づき所持金をピックポケット、すかさず頭を鈍器で一撃の繰り返しです。投げた空きビンが衛兵の頭に当たって追い掛け回されること数回。高所からの飛び降りテイクダウンを試みるも地面に叩きつけられて死亡すること数回。うっかり敵の眼前に着地してからの鬼ごっこは数え切れず。戒厳令の敷かれた夜の街をずいぶんとお騒がせしてしまいました。


本作の魅力は、美麗なグラフィックも然ることながら、仔細にまでいき渡る世界観の描写。少し不潔でジメジメした夜の世界観へ、プレイヤーを一気に引き込んでくれます。作中ではグルーム病が蔓延し、街を支配する男爵は市民を重税で抑圧、治安の番人であるはずの衛兵は夜間の見回りで住民に嫌がらせをする始末。路地裏で死体から金品を奪う者や、バケツが置かれただけの簡素な憚りで用を足す者、不衛生で野蛮な側面の描写にも万事抜かりがありません。

時計塔を目指す傍ら貴金属目当てに宝石店へ侵入することになるのですが、鍵をピッキングでこじ開けて正面玄関から入るもよし、他の建物をつたって2階の窓から忍び込むもよし、攻略ルートはプレイヤーの自由です。ピッキングでもたついて見回りの衛兵に追い掛け回された筆者は上の階からの潜入を決意。天井下の細い足場から警備兵に飛び掛って一撃した後は、明かりも消さずに金目の物を根こそぎいただきました。

しかし、ドタバタし過ぎて廊下に置いてある鳥篭の中身がバサバサと騒ぎ立ててしまいます。気がついた住人が命乞いをしながら通報するも衛兵は夢の中。外の兵士が入ってくると面倒なことになると思い、家主の頭に矢を撃ち込んで黙らせました。すると即ゲームオーバーに。筆者が選んだ「マスター」の難易度では一般市民に危害を加えると、より重いペナルティが課せられるようです。仕切りなおして地下室から2階まで、広い屋敷を全て発き終えたら開いた窓からすたこらさっさ。屋根伝いに飛び回って時計塔へたどり着いたところでチャプター1は終了しました。


次のチャプターからは闇商人からの買い物ができるようになります。消耗品の補充はもちろん、武器やツールの改造、主人公の能力強化など、財宝を換金したゴールドの使い道が豊富に用意されているので、窃盗への意欲がいっそう掻き立てられました。通気口のふたなどを外すことができる新たなツール、レンチを真っ先に購入すると便利なようです。その他、主人公の古い馴染みであるキャラクターからはサブクエストが受けられるようになります。筆者は本編を忘れて寄り道に奔走するうちに街の中で迷子になってしまいました。


スクウェア・エニックス公式動画「6分でわかるThief」

全体の感想として、世界を映すコレクタブルや文書を集める快感は、同社から去年4月に発売された『トゥームレイダー』と同様、コンプリートを目指すために同じチャプターを何度もプレイしたくなります。加えて、各チャプターをクリアした際にはプレイヤーの統計データが開示されるほか、攻略スタイルに応じて「ゴースト」「オポチュニスト」「プレデター」というパラメータの比率も確認することができます。ゴーストプレイやプレデタープレイなど、攻略に条件を設けて縛りプレイを楽しむのも一興かもしれないと感じました。重厚なストーリーと世界観も相まって、ぜひ隅々までプレイしたい作品です。
《河合 律子》
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