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『Rainbow Six Siege』には男性人質も登場、女性像への偏見と指摘のデモ映像に開発者が釈明

先日のE3で公開された『Rainbow Six Siege』のデモ映像に女性の人質しか登場しなかったことが取り上げられ一部で議論の的になっていましたが、海外メディアのインタビューに対して開発者が釈明しています。

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先日のE3 2014でUbisoftから発表されたトム・クランシーシリーズの最新作『Rainbow Six Siege』。同イベントで公開されたデモ映像に女性の人質しか登場しなかったことが取り上げられ一部で議論の的になっていましたが、海外メディアのインタビューに対して開発者が釈明しています。

「デモ内の人質に疑問を持つ人がいるのは分かる。私たちは人質に大きく感情移入してデザインしたんだ。みんなに彼女を助けてもらいたかった。人質が殺害されればチームはゲームに負けてしまう。だから人質をいたわってもらえるようなデザインを選んだ。だけど男性の人質も追加する予定だよ」と語るのは、本作の技術アーティストを務めるUbisoftのOliver Couture氏。海外メディアRock, Paper, Shotgunのインタビューに答えました。

制作サイドに女性のみを人質にする意図はないとのことですが、同氏の回答にはいささか疑問が残るようです。インタビューを行った同メディアは、プレイヤーにいたわってもらえるようなデザインが女性の人質へと直結する考え方は、女性が守られるだけの存在であるという旧時代のステレオタイプに満ちているのではないのかと指摘。開発者が指す感情移入は男性が女性をいたわるという特定の慈愛であり、単に人質だからという理由だけではないようにも受け取れます。


しかしながら、『The Walking Dead』で男女二者択一の救出を迫られた際、75パーセントのプレイヤーが女性を選択したというGameInformerによる報告もあり、ゲームデザインの方向性として多数派プレイヤーの反応を想定することは極めて妥当であるともいえます。そもそも、人質への感情移入に基づく動機は必ずしも単一ではありません。性的欲求、惻隠の情、博愛精神。多様なモチベーションが存在する中で、一部だけが強調されてしまい誤解を生んでいるように思えます。

件の話題は、今月始めに海外メディアGameSpotが、E3で発表された本作の対戦デモがあたかも生きた女性を旗に置き換えた「キャプチャー・ザ・フラッグ」と大きくは変わらないと伝えたことに起因。成す術もなくただ泣き叫んで助けを求める人質女性が、単なるゲームオブジェクトのようであると指摘していました。その後、記事の主張はUbisoftの意図とは無関係な主観的印象に過ぎないとして、厳しい批判の声が多数寄せられたようです。

無防備で成す術もない人質像に関しては、一般市民の現実的なリアクションを再現しているとCouture氏が説明。「私たちは人質で新世代タイトルを表現することに挑んでおり、生きた人質と呼んでいる。だから爆発とかに反応するのさ。結構クールだよね。咳をするのは舞い上がったホコリのせいだし、銃撃戦の際は遮蔽物に身を隠すし、そういう反応のことだよ」と補足しています。一連の論争には賛否あるようですが、開発チームが挑む生きた人質への挑戦がゲーム表現における新時代の幕開けとなることには大いに期待が高まります。

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《河合 律子》

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