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『Hearthstone』大会出場は男性限定、eスポーツのジェンダー差別に批判殺到【UPDATE】

今月末にフィンランドで行われる『Hearthstone: Heroes of Warcraft』トーナメントに女性の出場が認められないことをはじめ、eスポーツにおけるジェンダーの差別化が、SNSをはじめ複数のメディアで議論の的になっています。

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昨今、国際大会やプロゲーマーの活躍で盛り上がりを見せるeスポーツですが、今月末にフィンランドのAssembly Summer 2014にて行われる『Hearthstone: Heroes of Warcraft』トーナメントに女性の出場が認められないことをはじめ、eスポーツにおけるジェンダーの差別化が、SNSをはじめ複数のメディアで議論の的になっています。

このトーナメントは、国際eスポーツ連盟(以下、IeSF)主催の世界選手権への出場をかけたフィンランド代表決定戦。事の発端は、海外フォーラムRedditのユーザー、Karuta氏がトーナメント告知ページのスクリーンショットを投稿したことに始まり、「参加資格はフィンランド人男性であること」と記された内容は一気に注目を浴びました。

ゲーム情報サイトPC Gamerが大会運営者に問い合わせたところ、運営責任者のMarkus ”Olodyn” Koskivirta氏が告知内容に間違いはないと回答。11月17日にアゼルバイジャンで開催される本戦への出場が男性のみに限られていることを理由に、IeSFの規定に則って女性の出場を認めていないと説明しています。

IeSFは韓国に拠点を置く国際組織。正式な競技としてのeスポーツ促進を掲げ、世界各国のeスポーツ協会から構成されています。連盟が主催する世界大会は男女で競技タイトルが分かれており、男性は『Dota 2』『Starcraft 2』『Hearthstone』『ウルトラストリートファイターIV』、女性は『Starcraft 2』と『鉄拳タッグトーナメント2』のみの参加が認められています。これに関して、IeSFは公式フェイスブックページで次のような声明を発表しています。

「eスポーツプレイヤーの大部分は男性であり、女性はほんの一握りに過ぎません。女性限定大会を主催することで、世界規模で女性ゲーマーの促進に努めています」「本来あるべき正式なスポーツ競技としてのeスポーツへの共通認識はもうそこまで来ています。実現に向けた活動の一環として国際スポーツの規定に則っているのです。例として、チェスの大会は男女で分かれています」

この説明にはいささか疑問が残るようで、PC Gamerは厳しく斬り込んでいます。まず、女性ゲーマーの出場が2タイトルのみに限定されていることに言及。差別化が平等性の促進における基準として乏しいことは歴史的にみても明らかであると指摘しています。加えて、連盟が固執する国際スポーツの規定とは何なのかと追求。男女に分けることが何故正式な競技としての認識に繋がるのかと疑問を呈しています。さらにチェスの例に関しては、大会に女性枠がある一方で、世界チェス選手権には両性参加可能と反論しています。

IeSFの公式フェイスブックページでは批判の嵐が巻き起こり、『Hearthstone: Heroes of Warcraft』トーナメントへの参加資格に始まった話題は、eスポーツにおけるジェンダー差別全般への議論に発展。同連盟は寄せられた多くのフィードバックに応える形で新たな声明を発表しました。eスポーツに関する活発な議論と意見の共有に感謝するとともに、ソーシャルメディアに寄せられた声を基に追ってアップデートするとのことです。

※UPDATE:記事執筆中に公式声明が更新されました。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

現在、IeSFから最新の声明が出されており、寄せられたフィードバックを反映させるために委員会の緊急ミーティングを行ったことを公表。結果、男性限定枠を廃止することを決定したとのことです。代案として可決されたのは、男女枠全てのタイトルで出場者の性別を問わないOpen-for-all部門の設立。2タイトルに限定した女性枠はこれまで通り実施するとのこと。最後に同連盟は一連の騒動について謝罪文を掲載しています。

「初期の発表で気分を害された方々にお詫び申し上げます。eスポーツをあらゆる障壁を超えた正式な競技として促進するため、出来る限りの最善策を模索する上で間違いは起こりえます。しかし、eスポーツ支持者や熱狂的ファンのコミュニティーとして、それらの過ちから学び繰り返さないことは我々の義務です。幸運を祈り、来る第6回eスポーツ世界選手権バクー大会にご参加いただけることを願っています」
《河合 律子》

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