Blizzard Entertainmentは、日本時間9月13日~9月14日に開幕したファンイベント「BlizzCon 2026」にて、各シリーズの新作や大型アップデート情報を発表しました。
会場はアメリカ・アナハイムのアナハイム・コンベンションセンター。オープニングに登壇したBlizzard Entertainment社長のJohanna Faries氏は、集まったコミュニティへの感謝を述べたうえで、「Blizzardの新たな章の幕開け」となる発表の数々を予告しました。
本記事では、セレモニーおよび続くパネルで公開された情報をシリーズごとにまとめます。
『ディアブロ V』:ディアブロが勝利した世界で、拠点を持たない旅が始まる
『ディアブロ』シリーズ30周年の節目に、最新作『ディアブロ V』が発表されました。発売時期は2029年春を予定しており、続く「『ディアブロ V』次の時代を創る」パネルでは、世界観やクラス、システムの初期案が明かされています。
本作の中心コンセプトは「過去の英雄たちは倒れ、サンクチュアリは墜ちた。ディアブロの勝利だ」というもの。ディアブロはすでにサンクチュアリを征服し、天界侵攻の足がかりとしてウェストマーチの玉座に座しています。人々や魂は永劫の戦いのための兵器として使われており、ディアブロは終盤に待ち構える遠い脅威ではなく、ゲーム開始の瞬間から存在感を放つ存在として描かれるとのことです。
プレイヤーは、地獄の前哨拠点と化した王国を逃れる「ウェストマーチの継承者」。ディアブロの支配を逃れた人間はごくわずかで、ひざまずく者や教団に加わる者がいる一方、恐怖の指揮官へと変貌し悪魔に匹敵する力を得た者もいるといいます。プレイヤー自身はディアブロと謎めいた繋がりを持ち、脅威であると同時に、その影響を強く受けやすい特別な存在でもあるそうです。

世界の描かれ方も大きく変わります。人類社会は崩壊し、西の大陸はディアブロによる恐怖支配の中心地に。今作ではしばらく離れている間にマップが変化し、地形や注目ポイント、モンスター、報酬が変わっていることがあるという仕組みも導入されるとのことで、腐敗の進行や地獄の軍勢の拡大がそのまま世界の状態として可視化されます。
サンクチュアリがディアブロに支配されているという設定をもとに、拠点も刷新されるとのこと。街や制圧した砦を安全地帯にできないため、プレイヤーは味方と隊列を組み、焼き尽くされた荒野を移動しながら旅を続けることになります。隊列の仲間は商人であり同行者でもあり、それぞれが過去と傷を抱えたコミュニティとして成長していくそうです。



クラスは最初の3種が公開されました。クロスボウを操り影から仕掛ける「デーモン・ハンター」、拳と聖なる力で敵を打ち砕く「モンク」、そして新クラスの「プレイグ・ナイト」です。プレイグ・ナイトは死そのものを体現する存在で、病と悪疫をまき散らしながら戦い、最後にはそれを食らって自らの力に変えるとされています。残るクラスは発売までに順次公開予定です。

アイテムシステムは『ディアブロ II』から着想を得た方向へ回帰。装備のステータス条件を現在試している段階で、大きなアイテムほど所持品スロットを多く占有する仕様も検討されています。『ディアブロ IV』における「憎悪の帝王」のアプローチを踏まえた奥深いクラフトや装備ベースのセット、『ディアブロ II』風のルーン/ルーンワードも用意されるとのことです。
なお開発はまだ初期段階で、2027年からは開発の進捗や方針を伝える定期的なアップデートを実施する予定。公式サイトでは今後の情報を受け取るための登録も受け付けています。
『ディアブロ』:Netflixでアニメシリーズ制作中
BlizzardとNetflixが、『ディアブロ』の世界を舞台にしたアニメシリーズを制作中であることも明らかにされました。「この取り組みは始まりにすぎず、Blizzardユニバースを広げる企画が着々と進行しています」とのことです。
『ディアブロ IV』:スイッチ2対応と30周年シーズン「獄遺継承」
『ディアブロ IV』については、ニンテンドースイッチ2への対応が発表。9月16日に『「ディアブロ IV: 憎悪の時代」コレクション』が配信され、ゲーム本編に拡張パック「憎悪の器」「憎悪の帝王」を同梱します。クロスプラットフォームとクロスプログレッションにも対応するとのこと。
シリーズ30周年を祝う新シーズン「獄遺継承」も、日本時間9月16日1時30分より順次開幕します。デッカード・ケインの再登場に加え、バール、メフィスト、ディアブロの三大悪と対峙して魂の欠片を集める内容で、歴代『ディアブロ』から着想を得た装備や報酬も用意されるとのこと。さらに2027年前半には、本作初のクラスパックとして弓とジャベリンを操る「アマゾネス」が実装されます。
そのほか、新シーズンでは高難易度ダンジョン「醒めやらぬ悪夢」が登場。こちらでは約20体のボスのほか、旧作に登場した英雄たちも戻ってくるとのことです。転生システムが新たに実装されてキャラクターのアイデンティティと遺産を新たなシーズンに引き継ぐこともできるようになります。


『オーバーウォッチ』:シーズン5で新サポートヒーロー実装や、2027年に「サイバーパンク: エッジランナーズ」コラボ
『オーバーウォッチ』は10周年を迎え、シーズン5の内容が公開されました。新サポートヒーロー「ドクトリン」が参戦するほか、ソンブラとロードホッグに大規模なリワークを実施。なんと、ソンブラがサポートヒーローになります。
新マップ「Watchpoint: Grimsvötn」も追加されます。あわせて、同作史上初の1年がかりのストーリー「帝国の覇者」が完結を迎えるとのことです。
ドクトリンの詳細はGame*Sparkの速報記事でも紹介していますので、そちらをご覧ください。
音楽面では、YOASOBIが「オーバーウォッチ ワールドカップ」にてBlizzCon史上初となるeスポーツのハーフタイムショーに登場。LE SSERAFIMもメインステージに帰還し、BlizzConウィークエンドのフィナーレを飾るライブをおこなっています。
再公演を記念した新たなゲーム内コラボも実施されるとのこと。なお、次回の新情報が公開される「オーバーウォッチ スポットライト」は2027年2月に配信予定です。
また、『オーバーウォッチ』とアニメ「サイバーパンク: エッジランナーズ」のコラボレーションが2027年に開催されることも発表されました。
『StarCraft』:ストーリー重視のオープンワールドシューターとして復活
『StarCraft』シリーズが、ストーリー重視のオープンワールドシューターとして復活します。発売は2030年春予定。RTSの金字塔とも言えるシリーズがジャンルを転換することになりますが、開発中止になったTPS『StarCraft: Ghost』を思い浮かべる人も多そうです。
『ハースストーン』:旧神の時代へ遡る新拡張と、6年ぶりの新クラス
『ハースストーン』の次期拡張版「黒の帝国の君臨」は、旧神たちが力の絶頂にあった古代アゼロスが舞台。2枚のカードを合体させて1枚の強力なカードを生み出す新キーワード「合成」が導入されます。リリースは10月21日予定です。
刷新された「日誌」では各拡張の物語やクエスト、実績、イベントが一箇所に集約されるほか、バトルグラウンドには9月23日のパッチ36.6.1で新ミニオン種族「異形」が登場。旧神の影響から生まれた存在で、カード破棄とのシナジーを軸に強化されていきます。
さらに2027年3月には、6年ぶりの新クラスとなる「モンク」が実装予定。流れるようなプレイスタイルと柔軟な戦術が持ち味とのことです。
『ウォークラフト』:『WoW: Forever』始動と『Warcraft III』23年ぶりの新章
『World of Warcraft』では、拡張版「Midnight」で折り返し地点を迎えた「The Worldsoul Saga」の続きとして、次期大型アップデート「Eclipse (12.2)」を実施。アゼロスのWorldsoulを狙うザラタスの野望がいよいよ迫ります。次期拡張パック「The Last Titan」は20年以上にわたる『Warcraft』の集大成となる位置付けで、詳細は2027年の初めに発表予定です。
そして新規のプロジェクトとして『World of Warcraft: Forever』が発表されました。モダン、クラシックに並ぶ3つ目の『WoW』体験と位置付けられており、3つの新ゾーン、1,000を超える新クエスト、9つの新ダンジョン、2つの新レイド、新種族「スカイボーン」などを収録。11月5日に配信され、ベータ版は9月18日に開始します。
なお、RTS『Warcraft III: Reforged』には23年以上ぶりとなる新キャンペーン「Forsaken Kingdom」が配信開始。同時に3.0アップデートが実施され、グラフィックの刷新やWorld Editorの改修などが行われます。
『Heroes of the Storm』:新ヒーロー「Xal'atath」参戦
『Heroes of the Storm』には新ヒーロー「Xal'atath」が参戦します。PTRでは9月15日から使用可能となり、9月29日に実装予定。Blizzardは「さらに今後、新たな展開があるかもしれません」とも予告しました。
















