『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る

オンラインで開催された合同インタビューの模様をお届け。新拡張のテーマについてや、ゲームシステム的に少し踏み込んだ話も。

連載・特集 インタビュー
『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る
  • 『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る
  • 『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る
  • 『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る
  • 『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る
  • 『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る
  • 『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る
  • 『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る
  • 『ハースストーン』新拡張「集え!レジェンド・フェス」のテーマは“音楽”!各ヒーローがそれぞれジャンルを司る

Blizzard Entertainmentのデジタルカードゲーム『ハースストーン』の新拡張コンテンツ「集え!レジェンド・フェス」が4月にリリースされます。

今回Game*Spark編集部は、オンラインで行われた「集え!レジェンド・フェス」に関する合同インタビューに参加する機会をいただきました。新拡張のテーマである“音楽”についてや、新たに登場する能力、さらには今後のハースストーンの方針についても明かされたインタビューの様子をお届けします。

音楽というテーマを前面に出した新拡張「集え!レジェンド・フェス」

新拡張コンテンツとなる「集え!レジェンド・フェス」は4月にリリース予定。トレイラーや新カード情報、新たに登場するキーワード能力なども少しづつ公開されています。

今回の合同インタビューでは、新拡張のテーマである音楽について掘り下げたり、今年一年『ハースストーン』をどうしたいか?さらに、新たに登場するキーワードの意図などにも踏み込みました。

開発者インタビュー

Leo Robles Gonzalez氏今回の拡張のリードデザイナー。

Alicia Cornelia氏シニアゲームプロデューサー、ハースストーンの様々な仕様に携わっている。

――「集え!レジェンド・フェス」のストーリーについて教えてください。

Gonzalez氏:アゼロスにおける音楽と言えばこの人!となるのは「E.T.C」ですが、そのE.T.Cが他のミュージシャンにもスポットライトを当てたいということで今回のフェスティバルを開催しました。誰が一番ファンの歓声を得られるか、各ミュージシャンが競い合うというストーリーになっています。

――今回の拡張では音楽がテーマになっています。「武器」として楽器が、また「歌」としてレジェンド呪文が登場しますが、これらをそれぞれのクラスに与えようとしたきっかけを教えてください。

Gonzalez氏:まず最初は開発陣がワクワクするようなところから始まります。今回は大前提として音楽というテーマがあるので、様々な音楽の要素を取り入れようとしました。その中で最初に思いついたアイデアが、楽器を武器として使うことでした。

Cornelia氏各クラスがユニークなものであるべきだという信念があるので、音楽のジャンルを各クラスに振り分けるというのはしっくり来ています。ジャンルとクラスとの繋がりとして、各クラスのビジュアルの差別化も試みました。例えば、ドルイド(ジャンル:ヒッピー)であれば、自然や花といった可愛らしい感じを出しました。

――今回のシネマティックトレイラーのコンセプトを教えてください。

Gonzalez氏:私はシネマティックチームと何度も打ち合わせをしました。今回は11クラス分のジャンルが存在しますが、トレイラーの尺の都合もあるので、ローグのヒップホップとデスナイトのデスメタルといった、ガラッと違うジャンルに焦点を当てました。その上で、今回の拡張のビジュアルや音楽がバラエティに富んだものであることを見せたくてあのようなトレイラーになりました。

シネマティックチームと一緒に作業するのは緻密なプロセスであり、世界観やキャラクターについて共有してもらいつつも、ゲームプレイ部分も伝わるように打ち合わせをしています。

Cornelia氏:「深淵に眠る海底都市」のトレイラーの時に、巨大ミニオンをチラっと見せていたのですが、それ以来、トレイラーにはその拡張の特徴を少し隠し要素として盛り込んでいます。

――各クラスのジャンルの振り分けはどのように決めましたか?またボツになったジャンルなどがあれば教えてください。

Gonzalez氏:以前『ハースストーン』を遊んでいる人たちに好きな音楽についてのアンケートを行なったので、そのアンケートを元に今回のジャンルを選定しました。

ディスコ(パラディン)はすごい人気というわけではないですが、聞いていて分かりやすいジャンルであることなどから採用しました。

ボツになったジャンルとしては、カントリーウエスタンというジャンルがあります。アメリカでは知名度のあるジャンルなのですが、他の国ではマイナーなので、世界中の人々に届けることを考えて見送りになりました。ただ、1クラス丸々カントリーウエスタンにはしませんでしたが、単品のカードとしてはちょっとカントリーっぽいものも登場します。

――お二人は今回使われたジャンルの中で好きなものはありますか?

Gonzalez氏:よく聞くのはエレクトロ(メイジ)とそのサブジャンルです。また、聞かないジャンルですが、楽しいヒーローとしてイチオシなのはハンター(フォーク)です。レジェンドミュージシャンカードのモデルになった人物は絶対に想像がつかないでしょう。

Cornelia氏:パワーリフティングの競技によく参加するのですが、デスメタル(デスナイト)をよく聞くのでテンションが上がりました。あとはエレクトロ系のジャンルであるチップチューンも聞きます。

――Gonzalezさんは発表動画でコスプレを披露していましたが、撮影時のエピソードを教えてください。

Gonzalez氏:楽しくて好きでした!ビデオチームが優秀でしたので、『ハースストーン』っぽさをとことん追求しました。情報を発表する動画ですが、何かスパイスを入れたくてコスプレを披露することになりました。ノリノリで撮影しましたし、たくさん衣装があって楽しかったです。未だにあの動画のコスプレについてイジられます(笑)

――プリーストに「過回復」が登場しましたが、今後パラディンなどの回復を扱えるクラスにも登場する予定はありますか?

※過回復…今回プリーストに追加されるキーワード。文字通り過剰に回復したときに追加効果が発動する。

Gonzalez氏:絶対無いとは言い切れませんが、今のところ他クラスに導入する予定はありません。

過回復を実装する目的としては、「味方パーティメンバーを回復する役」というプリーストらしさがハースストーンでは活かせてないと感じたからです。勝っている時にヒールは必要ないし、負けている時は焼け石に水になることが多かったので、過回復の登場によってよりファンタジー的なプリーストに近づけるのではないかと思います。

逆に、パラディンには既に聖なる盾やドラゴン、大型ミニオンといったパラディンらしさが十分にあります。

――「フィナーレ」「ソリスト」などの音楽系のキーワードは今後の拡張でも登場しますか?また、同じく「過回復」もどうなりますか?

Gonzalez氏:過回復は今回だけのものではなく、今後もプリーストのキーワードとして使われます。音楽系のキーワードは今回だけのものとなります。

――プリーストには恩寵プリーストなど、上級者向けの難しいデッキが多いという印象があります。「過回復」によって初心者にも扱いやすいクラスになりますか?

Gonzalez氏:個人的にはそうなるといいなと思います。過回復に関しては初心者から上級者まで誰でも楽しめるものになることを願っています。

また、今回登場するフィナーレも同じく初心者から上級者まで楽しめるものになるよう考えられました。

※フィナーレ…フィナーレ持ちのカードでマナを使い切った時に追加効果が発動する。

フィナーレには二面性があります。初心者に対しては、マナは余らせずに使い切った方が良いということを示します。一方で、上級者向けにフィナーレを使うのか否か考えさせられるカードを何枚か用意しています。

例えば「ゴーストライター」。上級者はこういった発見カードをターンの始めに使うことが多いですが、「ゴーストライター」はフィナーレすれば呪文を2枚手に入れられるので、発見した呪文を使うマナを残した上で召喚するのか、マナを使い切って呪文を2枚得るかの選択が生まれます。

――シャーマンには拡張ごとにアンデッドやオーバーロードといったメカニズムが与えられますが、シナジーが薄く感じます。シャーマンはどこに向かっているのでしょうか?

Gonzalez氏:厳しい意見ですが、ここ1年を振り返ると妥当な意見だと思います。拡張によっては、特定のクラスに対して「コレ!」というシナジーを登場させますが、その拡張でしかそのシナジーを使わないこともある、というのは開発陣も認識しています。

ただ、それぞれの拡張で新しいシナジーを作り出しつつも、“型”となるものは作りたくないと思っています。シャーマンだけでなくどのクラスでもそうですが、新しいデッキを作る楽しさと、既存デッキを改良する楽しさを両立させたいです。例えばシャーマンはオーバーロードをテーマにしたデッキを作れますが、他のデッキにオーバーロードのギミックを投入することもできます。

デザインの目標としては、シナジーをガチガチにするのではなく少し緩めなものにしつつ、拡張のテーマに合わせたシナジーが登場することでワクワク感を演出しようとしています。

――今年も拡張毎のミニセットを期待できるのでしょうか?

Gonzalez氏:今は言えることはありません!

――今年一年ハースストーンをどんなゲームにしたいですか?

Gonzalez氏:一言で言うなら「楽しい」です。

ハースストーンは古いゲームですが、素晴らしいコミュニティに愛されているゲームです。そして、コミュニティは新しいものを求めている状態でもあります。そのため、楽しさを大事にしつつも、新しい何かを登場させたいと思い、今回はサイドボードのギミックを搭載した配布カード「バンドマネージャーE.T.C」が登場しました。今後も新しいものを作っていきたいと思っています。

Cornelia氏:ハースストーンも古参ゲームになってきたので、システムの多くが改善できるようになってきました。UIを新規プレイヤーに優しくしたり、カードコレクションの管理やフレンド対戦ももっと分かりやすくできるんじゃないかと。最終的には、できるだけ多くの人が遊びやすいように調整していきたいので、今後も期待していてください。

――最後に日本のコミュニティに向けてメッセージをお願いします。

Gonzalez氏:ハースストーンを遊んでくれてありがとうございます!全てのプレイヤーにとって今回の拡張が素晴らしいものであることを願っています。

Cornelia氏:コミュニティの皆さんが今回の拡張についてワクワクしていることが嬉しいです。トレイラーに登場するキャラクターのコスプレが見てみたいので、コスプレイヤーの友達がいたら是非オススメしてください!


『ハースストーン』新拡張コンテンツ「集え!レジェンド・フェス」は2023年4月にリリース予定です。


Logicool G ゲーミングヘッドセット G433BK
¥6,550
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
Razer Kraken Green ゲーミングヘッドセット RZ04-02830200-R3M
¥6,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《kaiware》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top