2009年のリリース以来、いまだにプレイ人口の尽きないValveのCo-opサバイバルシューター『Left 4 Dead 2 』ですが、オーストラリアでPC版のレーティングがR18+へ見直され、これまでカットされていたゴア表現を含めたノーカット版がリリース予定であると、複数の海外メディアが伝えています。 本作は最大4人の協力プレイで感染者の群れから生き延びるゾンビシューター。銃撃による体の部位破壊や多量の出血シーン、日本刀やチェーンソーで感染者を切り刻むことができるといった過激な暴力描写を含んでいます。発売当初、倫理審査を通過できなかったことからオーストラリアでの発売は一旦禁止とされ、後にゴアを大幅にカットした修正版が審査規定で最高のMA15+レーティングで発売されました。 GameSpotによると、オリジナル版が発売禁止となった主な理由には、「本作は現実的かつ狂気的で仮借のない暴力を描いており、その対象が狂犬病のようなウイルスに感染して凶暴化した”人間”であること」が問題視された背景があったとのこと。そのため、オーストラリアにおける本作のPC版からは頭部の破壊や四股の切断がカットされたほか、感染者の死体がフェードアウトする仕様に変更されています。 今回の審査規定見直しを受け、発売元であるValveのDoug Lombardi氏はKotaku Australiaへ次のような声明を出しています。「オーストラリアでLeft 4 Dead 2のフルバージョンが18歳以上のファンへ解禁されることをとても喜ばしく思います」「すでにゲームを購入済みのユーザーへ向けてノーカット版の配信を模索中です。詳細については近日発表いたします」 これまでオーストラリアではModの導入などを通してでしか目にできなかった本作のゴア表現。発売から5年の時を経て、ようやく作品本来の姿が公に認められるようです。
《河合 律子》
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