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【TGS2014】Logicoolのキーボード新製品「G910」の本質に迫る、Logitech本社開発者インタビュー

今回、東京ゲームショウのために来日していた、Logicoolの本社であるLogitech社のゲーミング部門のマーケティングのトップであるブレント・バリー氏にインタビューを行いました。このインタビューを通じて、Logicoolが「G910」を開発した理由と、「G910」の本質に迫ります。

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今回、東京ゲームショウのために来日していた、Logicoolの本社であるLogitech社のゲーミング部門のマーケティングのトップであるブレント・バリー氏と、リージョナルカテゴリマネージャーのマックス・パン氏にインタビューを行いました。このインタビューを通じて、Logicoolが「G910」を開発した理由と、「G910」の本質に迫ります。

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――G910になって大きく変わった点は何ですか?

G910で最も大きな変更はスイッチです。G710+ではCherry社の茶軸のメカニカルキーを使用していましたが、従来のスイッチは中央にLEDが配置出来なかったため、キーが均等に照らされないことの改善や、キーのどこを押し下げてもちゃんと押せるような、ゲームに特化したキーボードを、我々の持つ科学力やエンジニアの力を集結させて、新しいメカニカルキーをオムロン社と開発しました。

――マウスでは既にオムロン社のスイッチを使用していましたが、キーボードでは何故使用していなかったのですか?

今までのキーボード製品で、過去30年間メインで使用されていたのはCherry社のキースイッチでした。しかし、我々が最高レベルのスイッチを制作したいと思った時に、オムロン社が新しいパートナーとなりうるだろうと言う事は、マウスでの経験からも重々承知していました。我々はオムロン社が地球上で最も優れたスイッチを開発していることを知っていたからです。そのため、性能と耐久性を両立出来るスイッチを開発するために、我々の方からオムロン社にアプローチをしました。

――オムロン社の既存のスイッチでは、Logicoolの求める性能には追いつかなかったということでしょうか?

LEDを中央に配置するという意味も含め、我々の要求に応えられるキースイッチが、この世の中に存在していなかったのが現実です。3年前、我々はゲームに特化した理想のキーボードを開発したいと思い、その時点ではオムロン社とはマウスでのみ協業はしていました。そこで、我々はどこも作ったことがないような、高速性と耐久性を両立した上で、LEDのポジショニングも設定し、LEDがきれいに映るようなスイッチを開発したいと思っていました。その時点では、どの企業も要求には応えられませんでした。


――スイッチにメカニカル方式を採用し続ける理由は何ですか?

耐久性の高さが理由です。ラバードーム方式(メンブレン)に比べると耐久性が高く、押し下げが早いため、入力の高速化が期待出来るということが大きいです。ラバードーム方式は約4,000万回ですが、メカニカル方式では約7,500万回もの耐久性があります。また、我々はマウスを1年間で何回クリックするかを調査したこともあり、その結果は600万回クリックする、という結果がありました。それをクリア出来ないとゲームプレイには耐えられず、キーボードは更に耐久性を必要としているため、それに耐えられるようなキーボードを開発する必要がありました。

――G710+でユーザーからどのようなフィードバックがありましたか?

G710+のフィードバックは非常にポジティブなものでした。アジアで最も売れているキーボードはG710+で、人気の製品ではありますが、我々がG910を開発した理由は、G710+のフィードバックが悪かったからではなく、より良いキーボードを我々は開発出来ると確信していたからです。

――キーピッチや配置、形状などの、微妙な感覚の違いに繋がる部分でこだわったところを教えて下さい。

開発に2年間をかけ、多くのプロゲーマーからのフィードバックを繰り返し受けながら、カスタマイズを施していきました。また、どのようにゲーマーがプレイ中に操作をするのかなど、細部にわたるまでテストをしました。我々はまず、カスタマイズキー(Gキー)の配置を変更し、Escキーの誤爆を防ぐように配置変更をしました。そして、ファセットキーキャップを導入しましたが、これはWASDキーはキーボードを見なくともわかり、自然とキーの中央に指が置けるように、それぞれのリッジが立っています。また、TABキーなどの左側にあるキーは指をずらして押せるように、右側のリッジは寝かせてあり、左側のリッジはキーボードの端とわかるように立てています。さらに使う指によってもリッジの立て方を変えており、例えば小指の場合は力が弱いため、弱い指でもすぐにキーを見つけて押せるような形状にしてあります。また、スペースキーも親指で押しやすいように下側のリッジは寝ています。キーの形状や重さも含め、全てがゲーマーのために、性能と機能性を両立したデザインになっています。



――例えば左側のAltキーはリッジが立っていますが、右側のCtrlキーやコマンドキーにはリッジが立っているのに、右側のAltキーには一切リッジが立っていない理由は何ですか?

それについては答えるのは難しいですが、実際にテストを繰り返し行なった結果であり、デザインチームが設計したものなので、それぞれのキーの形状全てに理由はあります。

――RGBライティングのパターンについて、アップデートで追加したりする予定はありますか?

SDKを使って様々な事が出来るようになる、というのが面白い点だと思っています。現時点でも様々な面白いパターンは入っていますが、SDKでユーザーやデベロッパーが使える面白いパターンを追加することが可能です。例えば『League of Legend』でスキルのクールタイムをキーボード上で可視化する事が出来るようにもなります。クールタイムが残っている場合には赤く、使えるようになると緑に光るといった、直感的にスキルが使えるかどうかを可視化する事が可能です。

――そのような設定をする場合に、現在のスライドバーで設定するような状態では、設定の確認でゲーマーに負担をかけるため、秒数を数字で指定出来るようになったりはしますか?

それは確かにいいアイデアですね!今のLGSには入っていませんが、その機能はアップデートで入れることも出来ますし、LGSは常に進化しているので、アップデートの度に機能が増えていくのがご覧いただけるかと思います。

――LGSのアップデートの予定はまだ明かせませんか?

それはちょっと難しいですね。ソーシャルメディアのパッチノートや、新しい製品への対応など、常にアップデートの内容やスケジュールは変化しているので、具体的な予定などの回答は控えさせて下さい。

――何故、高価格帯にあたるG710+を超える価格帯のキーボードを今発売しようと思ったんでしょうか?

メカニカルキーボードは過去数年間、常に進化を遂げてきており、我々としても弊社の技術を結集させた製品をリリースしたいと思っていたからです。また、これほど高速であり耐久性が高い製品は、現在の市場ではこのレベルで達成出来ている商品は他に見当たらないので、それだけの価値はあると思っています。


――今後の展望を教えて下さい。

ARXコントロールはSDKで開発する事が出来るようになっていますが、初期状態で入っている機能ではシステムパフォーマンスやゲームリストの確認、プレイ中にマウスのdpiを変更するなどが可能です。現時点で、ValveやRockstarなどのメーカーに非常に興味を持っていただいており、ゲーム内の情報を参照出来るだけでなく、プロダクトストアやメディアなどとも関連出来るようになるため、今後、更に発展を遂げていくと思います。

――ARXコントロールから追加で操作を出来たりするようになりますか?

ARXコントロールはWi-Fiで接続しているため、家の中のどこからでも接続が可能です。例えば、ゲーム中にキッチンに行かなければならなくなっても、スマートフォンを持って行って、キッチンから操作したりする事が出来ます。そのため、家の中を行ったり来たりしながらも、続けてプレイをすることが可能です。

――アプリを使っているとバッテリーの消費が激しいと思いますが、ARXドックはUSBに対応していますか?

出来たらいいなとは思っていますがしていません。ですが、ARXコントロール自体は電話とほとんど変わらないバッテリーの消費量ですし、キーボードの横などに置いて、充電しながらARXコントロールを使用することも可能です。

――フラッグシップモデルということで様々な機能が入っていますが、キートップのカラーバリエーションなどの交換品を用意する予定はありますか?

製品のカスタマイズをしていただくために、どういった事が出来るかというのは、引き続き話し合いをしているところです。実際に交換用のキートップが必要かどうか、というような話し合いもしています。我々がキートップを販売するという方法も、ユーザーが好きな色や絵柄をプリントしてカスタマイズしていただく、という方法も可能性としてはあるかもしれません。

――日本のユーザーに向けてお願いします。

「ロジクールG」は、我々は情熱を持ったゲーマーであるということです。我々は勝ちたいと思っており、ゲーマーであれば誰もが勝ちたいと思っていることも理解しています。そのためには、科学が貢献出来ると信じています。我々は、ゲーマーの方々が勝つためにサポートをするということです。

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なかなか聞きづらい突っ込んだ話やパーツレベルの話を伺いながら、筆者からの要望も加えつつインタビューを行いました。主にバリー氏(写真右)が質問に答え、内容に応じてパン氏(写真左)が細かく補足をするなど、回答していただいた内容はかなり濃密で、文字数の都合もあり割愛せざるを得ない部分もありましたが、開発初期段階からかなりこだわって設計されていることや、ゲームとの親和性が従来の製品よりも遥かに高いなど、ゲーミンググレードを一気に引き上げる製品だと感じました。

筆者はLogicoolブースに設置されていたデモ機と、インタビューの際にゆっくりとひとしきり触らせていただきましたが、メカニカルとは到底思えない静音性と気持ちの良い打鍵感、そして指への負担の軽さが印象的でした。RGBライティングについても、現状のパターンでもかなり使えて面白いものもありましたが、アップデートで増えていくようになるため、より自分好みのキーボードを作れるようになるのは期待です。

Logicool「G910 RGB メカニカル ゲーミング キーボード」は、今秋以降発売予定、ロジクールストア価格が20,185円(税抜)です。
《kuma》

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