秋葉原で開催されたUBIDAY 2014で、最終ステージイベントの「ラウンドテーブル 2014」が実施。ユービーアイソフトの代表取締役スティーヴ・ミラー氏と、マーケティングディレクター辻 良尚氏、そしてPRマネージャーの福井蘭子氏が登壇しました。
このイベントは、今年度と来年度のユービーアイソフトの動きをまとめるものです。まず始めに、UBIDAY 2014の開催に当たって天候の心配があったことや(昨年のUBIDAYでは台風が接近していた)、Ubisoft本社からの反応も良く、興味を持っている事、『ザ クルー』の技術チームが来日してマルチプレイ環境をサポートした事などがトピックに上がりました。
次に、2014年4月以降の発売済みタイトルから振り返りました。『ウォッチ ドッグス』が世界で900万本の出荷を達成したことや、ファンタジーRPGの『チャイルド オブ ライト』、ゲームメディア以外にも注目された第一次世界大戦が舞台のパズルADV『バリアント ハート』、エクストリームバイクアクション『トライアルズ』と順番に紹介していきます。そして、これから来年にかけて発売されるタイトルに話題は移ります。
国内では11月20日に発売となる、Ubisoft Montreal開発のPC/PS4/Xbox One向け暗殺アクション『アサシン クリード ユニティ』の話題からスタート。もともと、『ユニティ』は海外で10月28日に発売予定でしたが、8月末に約2週間の延期が発表されて、11月11日に発売がずれ込んでいました。国内での発売に影響がなかったことを辻 良尚氏が言及しており、それは『ユニティ』のローカライズ作業が完了していたことに加えて、ローカライズに影響がない部分での調整だったためです。
なお、通常は海外版マスターをベースに日本語版マスターを制作するため、国内での発売が多少遅れてしまうとのこと。さらに、各種特典が付属した『ユニティ』のリミテッドエディション国内発売が可能になったのは、Web通販ショップのエビテンとの協力と、海外からの要請があったからです。
新世代機展開(PS4/Xbox One)とCEROレーティングについてはミラー氏が応えました。PS4/Xbox One展開はグラフィックの質を下げたくないために決定されたことで、レーティングについては欠損表現がありCERO Zから下げられないことと、変更は最低限に抑えたいからで、ミッション内容は全て海外版と同じと述べました。
旧世代機(国内では、PS3のみ)で発売される『アサシン クリード ローグ』は新世代機を所持していないユーザー向けに制作されたタイトルで、開発スタジオはブルガリアのUbisoft Sofiaが担当しています。国内におけるXbox 360版発売見送りの経緯については、Xbox 360ユーザーは早期にXbox Oneへ移行すると予想している他、国内でXbox 360版の売り上げが徐々に下がっているのも要因の一つ。また、国内外問わず売り上げが5千本を切ると厳しいこともあるということです。
『ザ クルー(The Crew)』はUbisoft初のMMOタイトルで、国内でのベータプレイにおけるフィードバックが反映されています。また、ベータでは接続数に関して日本が2位(アメリカを除く 、ヨーロッパ地域を合わせて)を達成したタイトルです。さらに、『ファークライ4(Far Cry 4)』の規制に関しては『ユニティ』と同じ姿勢をとり、ミッション内容などは全て海外版と同じで、胸が露出しているキャラに布を着せたりなど最低限の変更を行っているようです。
最後に2015年度のラインナップを発表しました。来年度にPC/PS4/Xbox One向けシューター『ディビジョン(The Division)』を発売、PC/PS4/Xbox Oneを対象としたタクティカルシューター『Rainbow Six Siege』の国内発売が進行中、そしてPC/PS4/Xbox One向けのアクションゲーム『Assassin's Creed Chronicles: China』の展開が予定されています。また、ユービーアイソフトによる生配信と、Ubisoftメンバーズクラブ会員の2万5千人を突破したら何らかの企画実施が計画されています。最後にユーザーからの質問で、AAAタイトルの開発規模についての話題があり、その中で『アサシン クリード ユニティ』はUbisoftの10スタジオ約960人規模で開発を行っていると、福井蘭子氏が応えました。
トークショーの終了後、ユービーアイソフトのコスプレイヤーとスタッフが集まって記念撮影。大きな拍手と共にUBIDAY 2014とステージが終了しました。
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