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話題になったあの専門学校が商標「プロゲーマー」を申請―その意図を訊いてみた

日本でも浸透しつつある「プロゲーマー」という言葉が、東京アニメ・声優専門学校を運営する学校法人滋慶学園によって商標登録申請されていたことが特許庁のデータベースから明らかになりました。

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話題になったあの専門学校が商標「プロゲーマー」を申請―その意図を訊いてみた
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日本でも浸透しつつある「プロゲーマー」という言葉が、東京アニメ・声優専門学校を運営する学校法人滋慶学園によって商標登録申請されていたことが特許庁のデータベースから明らかになりました。

海外では、日本よりも先んじてゲームをスポーツ競技として捉える「eスポーツ」という言葉とともに、職業としての周知されている「プロゲーマー」。日本でも、先駆者的な存在となった梅原大吾氏をはじめと、周辺機器メーカーなどと契約をして世界のゲーム大会に参加する「プロゲーマー」が増えつつあります。

そんな中、先日プロゲーマーを育成する日本初の専門学校として話題となった東京アニメ・声優専門学校を運営する学校法人滋慶学園が、「プロゲーマー」という言葉を以下の通り、特許庁に登録申請していたことが明らかになりました。

    【発行国】
    日本国特許庁
    【公開日】
    2015年6月30日
    【出願日】
    2015年6月15日
    【商標】
    プロゲーマー
    【商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務】
    第41類 技芸・スポーツ又は知識の教授
    【氏名又は名称】
    学校法人滋慶学園

この件について、学校法人滋慶学園に問い合わせたところ、以下のコメントを頂きましたのでご紹介します。

    (東京アニメ・声優専門学校において、4月よりe-sportsやプロゲーマーの人材を育成するワールドを開設するにあたって)この度、「プロゲーマー」という言葉の商標登録の申請をさせていただいたのも、e-sports・プロゲーマー業界が広く一般に発展するための取り組みでございます。

    本学園としては、過去に、本学園が使用していた言葉(名称)を後から商標登録された別法人様から、使用している言葉(名称)の取り下げを求められ、在校生・高校生が慣れ親しんでくれた略称が、突然法的処置によって使用できなくなった事例がございました。当然、印刷物などの取り下げ・破棄・関係各所への修正依頼などを強いられました。突然の大人気ない対応に被害を受け、また関係各社様に多大なご迷惑をお掛けする事態となってしまいました。

    このような過去の経験に基づいて、誰もが自由にこの「プロゲーマー」という言葉を活用できるように、あえて申請させていただいた次第でございます。

    しかしながら、今回の申請は、恐らく却下される予定でございまして、この経緯が、本来私たちが求める結果であって、却下されることで前例ができ、今後新規参入者による妨害、不本意な結果を招くことなく、公用語として「プロゲーマー」という言葉が、使用されていくことを願っております

    万が一、申請が通ったとしても、本学園及び学園グループとしても独占の意向はありません。当然、e-sports もすでに、商標登録されていることは、ご存知かと思いますが、「e-sports」・「プロゲーマー」という言葉は、これからもっと広く活用されていくべきかと考えている所存でございます。

    本当にいつもながらご迷惑おかけして申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い致します。

つまり「プロゲーマー」という言葉が公用語として広まり、世間一般で使用されていくことを目的としており、商標は独占しない・されないように申請したとのこと。また、「eスポーツ」「プロゲーマー」という言葉が今後もっと活用されていってほしいともコメントしています。

世界のビデオゲームの先駆け的な存在であるにも関わらず、「eスポーツ」や「プロゲーマー」の存在や言葉の周知が海外よりも遅れている日本。今回の商標登録申請が、後々、日本におけるプロゲーマーの活動にとって有意義なものになることを切に願います。

記事提供元: インサイド
《インサイド》
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