8月8日、東京・ベルサール秋葉原にて『League of Legends』の大会「LJL2015 GRAND CHAMPIONSHIP」が開催されました。この大会は、2015年1月から7月にかけて行われた、SEASON1、SEASON2の長きにわたる試合を闘いぬいた2チームが激突し、今年の『League of Legends』の王者を決定する大会です。
今回の大会で決勝に駒を進めたのは、DetonatioN FocusMeとOzone Rampage。どちらも確かな実力、人気を誇るチームであり、イベントの開催前から高い注目を集めていました。また、7月25日に行われたSEASON2の決勝でも戦っており、ライバルとして互いを認め合っている存在です。
この2チームの激闘を見ようと、会場のベルサール秋葉原には多くのファンが訪れました。その人数と熱気は驚くほどで、立ち見客も現れるほど。加えて実況・解説もファンと同じ目線にいることもあって、より臨場感溢れる試合を楽しむことができました。ちなみに会場には、LJL英語配信チャンネルで有名なReid “RAPiD”MeltonとBil "Jump" Carterの姿もありました。普段は配信でしか会えない2人に直接会えるということで、こちらも盛り上がっている様子でした。
「LJL2015 GRAND CHAMPIONSHIP」は、全5戦のうち3勝を先取したチームが勝利となる「Best Of 5」形式で繰り広げられます。ここで先に主導権を握ったのはOzone Rampageでした。Ozone Rampageのジャングラー・D0ad選手は、DetonatioN FocusMeの中心人物であるCeros選手を徹底的にGankし、集中攻撃を加えながら自由にさせません。
加えて、特筆すべきはTopレーナーを務めたDetonation FM・Yutapon選手。ADCとしての活躍が知られる彼ですが、今回はTankyなTopレーナーとしてチームを支えながら、ADCを担当するRokenia選手をPentakill獲得に導きました。対するOzone Rampageはチーム構成の有利を活かしながら、2勝を先取します。
しかしDetonatioN FocusMeも黙ってはおらず、先の2戦での反省を踏まえてか、3戦目では序盤から積極的な攻撃を展開。マップコントロールを握っていたOzone Rampageの歯車を微妙に狂わせ、一矢報います。すると試合全体の流れもまったく分からなくなり、勢いに乗ったDetonatioN FocusMeは、徐々に自由に動けるようになったCeros選手を中心に、4戦目も奪い取ります。2連敗という崖っぷちの状況から五分に戻す奮闘ぶりに、会場の盛り上がりも最高潮になりました。
そして優勝を決める第5戦目。お互いが手の内を知り尽くしているだけに、相手の行動を予測しながら戦うハイレベルな試合が展開します。MidレーナーのCeros選手と3Killを先取したRokenia選手を軸に、DetonatioN FocusMeは中盤から試合を掌握。ADC・Meron選手のトリプルキルによってゴールド差をイーブンにまで持ち込んだOzone Rampageでしたが、体制を立て直したDetonatioN FocusMeは見事二度のBaron Buffを獲得します。
試合開始47分。5試合にわたって続けられた王者達の睨み合いを制したのは、SEASON1王者・DetonatioN FocusMeでした。Dragon前で繰り広げられた集団戦で4キルを掴んだ彼らは、流れるようにOzone RampageのNexusを破壊しました。
勝利を収めたDetonatioN FocusMeには、賞金100万円のほか、日本代表として公式大会IWC(トルコ)に出場する権利を獲得しました。「International Wild Card Invitational」出場の際には1勝5敗という成績で、強豪を相手に煮え湯を飲まされたDetonatioN FocusMe。世界に羽ばたこうとする彼らの挑戦は、ここから新たなスタートを切ることになります。
※文中の誤字を訂正しました。コメントでのご指摘ありがとうございます。
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