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【特集】「不思議の国のアリス」が題材のゲームまとめ…可愛くも不気味な作品の数々

児童小説として非常に高い知名度を誇っている「不思議の国のアリス」。最初の発行から既に150年もの時を数えますが、今なお世界中で親しまれており、日本でも多くの方が本書を楽しみました。

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児童小説として非常に高い知名度を誇っている「不思議の国のアリス」。最初の発行から既に150年もの時を数えますが、今なお世界中で親しまれており、日本でも多くの方が本書を楽しみました。

ルイス・キャロルことチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが手がけた「不思議の国のアリス」は、たった一人の少女のために紡いだ物語が誕生のきっかけ。そんな微笑ましい背景も、本書が多くの支持を得る理由のひとつなのかもしれません。


海外で出版されている「不思議の国のアリス」

内容もさることながら、生まれた経緯もどこかファンタジックなものを感じさせる「不思議の国のアリス」は、人気に比例して高い影響力を持ち、本書をモチーフとした映画に小説、漫画やアニメは数多く存在しています。ひとつの作品としてだけでなく、テーマ・題材としても優れた一面を持っており、読者はもちろん多くのクリエイターを魅了しました。その影響はもちろん、ゲーム業界にも及んでいます。

“アリス”という単語を用いた全てのゲームが本書の影響・・・とまでは言えませんが、エプロンドレスに身を包んだ「アリス」という名の少女が活躍したり、「不思議の国のアリス」を思わせる登場人物や設定などを盛り込んだタイトルだけでも、実に数多く存在します。

遠いイギリスの地で生まれた2世紀前の物語が、今のゲーム業界にも少なくない影響を及ぼしているというこの現状。それだけ、本書が持つ魅力に多くの方が惹かれているのでしょう。その証とも言える、「不思議の国のアリス」をモチーフにしたと思われるゲームをいくつかピックアップしてみました。懐かしいものからスマートフォンに展開しているものまであり、ゲーム史における「アリス」の歩みだけでも感慨深いものを感じさせられます。

なお、アリスという名詞だけ使われているようなものは除いており、「不思議の国のアリス」の要素をある程度取り入れているものをチョイスしています。また今回は、PCのみでリリースされたタイトルは含んでいません。数多く存在するモチーフ作品の一部を、どうぞご覧ください。

◆印象深い方も多いはず。まずはレトロハードから

■『メルヘンメイズ』(アーケード・PCエンジン)


絵本や空想が大好きな女の子「アリス」を操作して、鏡の国を悪の女王から救うアクションゲーム。大きさが調整できるシャボン玉を駆使して進みます。本作はまずアーケードゲームとして登場し、後にPCエンジン版が登場しましたが、その際にクオータービューからトップビューへと変更。当時らしさを感じさせるリリース形態です。なお、Wiiのバーチャルコンソールアーケードにて、アーケード版が配信中。今も遊ぶ環境があるのは嬉しい限りです。

■『不思議の夢のアリス』(PCエンジン)
プレイヤーは「アリス」を操作し、童話の世界の住人達を救い出すアクションゲーム。タイトルも見た目も「不思議の国のアリス」全開の作品。しかしそのメルヘンチックな見た目にはそぐわぬ歯応えのある難易度を持ち、手こずった方も続出。ただしそのバランスは計算されており、また救済要素とも言える裏技なども存在。難しいだけの一作ではありません。

■『アリスのペイントアドベンチャー』(スーパーファミコン)
スーパーファミコン対応のマウスが登場し、ペイント(お絵かき)が楽しめるソフトがいくつかリリースされましたが、本作もそのひとつ。お絵かきだけでなく、物語が楽しめる「おはなしモード」なども搭載。アリスのグラフィックが原作寄りなのもポイントでしょう。

◆“アリス”の影響はPS1からPS3まで。Xbox 360やDSにも

■『ありす イン サイバーランド』(プレイステーション)
「水無月ありす」と「鳳麗奈」、「八神樹莉」の3人が、インターネットをより発展させた仮想空間「サイバーランド」を舞台に、秩序と平和を守るダイヴァーとして活躍する一作。いわゆる「美少女モノ」と見られた面もありますが、昨今数多くリリースされているオンラインゲームを舞台としたゲーム・小説などの走りとも言え、時代を先駆けた意欲的なタイトル。ボリュームの少なさが難点ですが、出演声優陣の豪華さも見逃せません。

■『不思議の国のアリス』(GBA・PS2)


名作「不思議の国のアリス」の物語に沿って進行する、マップ開拓型ボードゲーム。2003年1月にゲームボーイアドバンス版がリリースされ、同年7月にPS2版が登場。ボードから駒まで、美麗なイラストが使用されているのが特徴。また、複数人でのプレイも可能です。

■アリス マッドネス リターンズ(PS3・Xbox 360・PC)


「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」の後日談として描かれた『アリス イン ナイトメア』という作品がPC向けにリリースされました。「アリス」の世界をモチーフとしながらも、ホラー要素をふんだんに取り入れたダークな世界観は、独特な魅力とセンスに溢れた出来映えでした。

この『アリス イン ナイトメア』の続編に当たる『アリス マッドネス リターンズ』が2011年に登場。前作の魅力だけでなく、物語の発端となった一件の真相にも迫る内容となっており、個性際立つ本作に多くの方が魅了されました。ちなみにXbox 360版には、『アリス イン ナイトメア』の英語版がダウンロードできるプロダクトコードが封入されていました。

■『Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ』(Xbox 360)


米国カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド・パークをモチーフにした、ディズニーの魅力がたっぷりと味わえる一作。そのため「アリス」関連はその一部となりますが、アリス・白ウサギ・ハートの女王・マッドハッター・チシャ猫など、お馴染みの面々が数多く登場しており、原作ファンならば押さえておきたい一作と言えます。

■『アクションパズル ラビ×ラビ』(DSiウェア)


au向け携帯アプリ『ラビット★ラビリンス』のパワーアップ版となる本作は、ちょっと変なうさぎ(リリ)が原因で迷子になったアリスが、知恵と勇気と力で立ち向かう新感覚迷宮脱出アクションパズルです。アリスとリリを切り替えるのがポイントで、用意されたステージ数は50。見た目が可愛いだけでなく、コストパフォーマンスにも優れています。

また、続編に当たる『ラビ×ラビ えぴそーど2』が2011年2月23日にリリース。さらに『ラビラビ外伝 Witch's Cat』と『ラビ×ラビ えぴそーど3』が3DSに進出する形で登場しています。確かな魅力が人気に火を点けた好例です。

◆“アリス”はスマートフォンでも大活躍

■『歪みの国のアリス』


「アリス」の知名度、またモチーフとしても秘める魅力の高さは、スマートフォンでも広く支持されています。その中でも特に有名なタイトルのひとつが、『歪みの国のアリス』です。

主人公の少女・葛木 亜莉子が、「チェシャ猫」と名乗る謎めいた男に誘われ、シロウサギを追いかけ真実に歩み寄る本作はマルチエンディングサウンドノベルとなっており、死亡や精神的な異常といったバッドエンドも多い一作。凄惨な展開などもありますが、それだけ深く踏み込んだ物語が展開する証でもあります。カスタマー評価やレビューも高水準をキープしており、完成度の高さを伺わせます。

■『育成ゲーム 狂気の国のアリス』


「アリス」モチーフは、ホラーや狂気と相性がいいのか。本作では「狂気の育成」が楽しめます。アリスの成長と共に物語が展開する本作は、その行動で未来が変化するマルチエンディングを採用。穏やかな笑顔で「サクッ」とトランプ兵を刺すアリスの姿には、確かに何らかの狂気を感じざるを得ません。

■『アリスと不思議な館』


『消滅都市』などでも知られているWright Flyer Studiosが開発したHN作は、魔法の時計を回転させると世界が回転するという、大胆な仕掛けでゴールを目指すアクションパズル。ゲームとしてはもちろん、雰囲気のあるグラフィックも魅力的な、アプリならではの一本です。

■『新アリスの不思議なティーパーティ』


「不思議の国のアリス」のお話から約1年後、アリスがまたしても不思議な国に迷いこむ・・・という展開から始まる庭作りソーシャルゲーム。ハートの女王に連れさられた飼い猫を救うための手段が、「お菓子がなる木でおいしいケーキなどを育ててお茶会を開く」というテイストが実にファンタジック。

■『Rushing Alice』


アリスがひたすら走り続けるランニングゲーム。トランプの兵士などを避けて進み、より距離を稼ぐのが目的です。分かりやすく直観的に楽しめるシンプルさだけでなく、衣装を変える楽しみも。衣装が替わればアリスが強化されるだけでなく、ゲーム内のグラフィックが変わるのも嬉しいばかり。

■『Alice Running In Wonderland』


ランニング系からもう一本。2段ジャンプや急降下なども可能な本作は、可愛い見た目ながらもかなりの歯応えが。ショートケーキを連続して獲得するとコンボボーナスが発生するため、スコアを狙うと更にやり応えが増します。ちなみに、ゲーム性が大きく異なる『Alice Running in Wonderland X'mas Edition』もあるので、併せてプレイしてみるのも一興です。

■『脱出ゲーム 不思議の国からの脱出』


原作も「迷い込む物語」だけに、脱出ゲームのモチーフになることもしばしば。本作では、様々な童話をテーマにした謎が隠された様々な部屋が立ちはだかります。この不思議な世界から出るためには、色々な物語の部屋を巡らなければなりません。困った時には、クッキーと引き換えにヒントを手に入れましょう。

■『Alice in Labyrinth』


女王の怒りを買ったため夢の世界の迷宮に閉じ込められてしまったアリス。脱出するためには、謎を解くだけでなく、こすったり、ピンチイン、アウト、シェイクといったアクション要素も求められます。こちらも原作寄りのグラフィックとなっており、一見の価値有りです。

■『脱出ゲーム アリスハウス』


部屋に隠された5つのキャラクターアイテムを探し出して脱出を目指す本作。操作はタップのみなので取っつきやすく、また行き詰まった時にはヒント掲示板へアクセスすることも可能なので、気軽な気持ちで始めるのも吉。クリアした部屋はいつでも遊び直せるのもポイントでしょう。

◆乙女ゲームにも“アリス”が進出

■『Are you Alice?』


ドラマCDから始まり、コミカライズ・ノベライズなどと合わせ、PSPでのゲーム化を実現。個性的て独特なキャラクターたちが、複雑に絡み合うストーリー展開させていく一作。ゲーム版では、ドラマCDのシナリオに加え、コミック版のシナリオや新規要素なども詰め込まれています。

■『ハートの国のアリス ~Wonderful Wonder World~』


現実主義な主人公が迷い込んだのは、一見メルヘン調ながらも銃弾飛び交う物騒な世界。危険人物ばかりが顔を並べるこの舞台で、これまでにない恋愛物語が展開します。すでに多くのシリーズ作品がリリースされているのも特徴で、今年の7月30日に一作目の新装版がPS Vitaに登場。興味を持った方は、原点でもある最新作から遊んでみてはいかがですか。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

また、8月27日に配信が開始されたばかりの『タワー オブ プリンセス』(iOS/Android)ではプレイヤーが使える姫の一人に「アリス」がいたり、童話に登場するキャラクターたちが集う『ワンダーランドウォーズ』(アーケード)でも“不思議の国の少女”として「リトル・アリス」が活躍中。もちろんこの他にも数多くの作品に、「不思議の国のアリス」がモチーフとして取り込まれています。

ジャンルもプラットフォームも問わず、古今東西幅広く愛されている「不思議の国のアリス」。原作の魅力を、多くのゲームクリエイターが様々な手法で料理していますが、その全てを受け止める懐の深さも「アリス」が持つ魅力のひとつなのかもしれません。惹かれたタイトルがあった方は、ウサギに誘われるように手を伸ばしてみてはいかがですか。ただし、帰り道の確保だけはお忘れなく。

記事提供元: インサイド
《インサイド》
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