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【RETRO51】FPSの記念碑的作品『ウルフェンシュタイン3D』スーファミ版をプレイ!

グラスホッパー・マニファクチュアのゲームデザイナー「SUDA51」こと須田剛一氏とレトロゲームを探訪する連載企画「RETRO51」。今回はFPSの記念碑的作品SFC版『ウルフェンシュタイン3D』をプレイします。

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グラスホッパー・マニファクチュアのゲームデザイナー「SUDA51」こと須田剛一氏が、Game*Spark/インサイド編集部のスタッフと共に、懐かしのレトロゲームやアーケードゲームを探訪し、実際にゲームに触れながらその魅力や思いを語る連載企画「RETRO51」。今回は、現在最も人気のあるゲームのジャンルの1つである「FPS」の基礎となったタイトルをプレイします。

取り上げる作品は、スーパーファミコンの『ウルフェンシュタイン3D』。1992年に発売された本作は、FPSをジャンルとして確立したと言われるタイトルで、現在のFPSの基盤となるシステムが多数盛り込まれています。物語は、ウルフェンシュタイン城に監禁されたアメリカ軍人の主人公が、ナチスの兵士たちと戦いながら脱出を図るというもの。今回プレイしたスーパーファミコン版では、敵であるナチスを城に巣食う死霊やミュータントといった表現に置き換えられています。

ゲームは3DダンジョンRPGのような画面で、6つのエピソードによって構成されています。難易度は選択可能で、敵を倒しつつ弾丸や回復アイテムを回収、鍵を拾いながらエレベーターを目指し、エピソードの最後に待ち受けるボスを倒せばクリアとなります。隠し部屋が多数存在するのが特徴で、室内には強力な武器やスコアアイテムが入手できるほか、エピソードによっては隠し部屋を発見しないとクリアができないものも存在します。

須田氏は序盤こそLRを使った操作に苦戦する場面もありましたがすぐに慣れ、激しく左右に動く敵兵に対して長距離のエイムもこなしてスムーズに進めていました。さくっと1つ目のミッションをクリアすると、リザルト画面で隠し部屋やトレジャーを多数見逃していたことが分かり、2つ目からはマップをこまめに確認して慎重に探索を行いながら真剣な眼差しでプレイ。


──須田さんは『ウルフェンシュタイン3D』をプレイされるのは初めてですか?

須田:
はい、初プレイになります。

──本作は『ウルフェンシュタイン』シリーズとしては3作目になるそうで、前2作はステルスゲームで2Dの横スクロールアクションだったようです。

須田:
3Dのゲームも珍しかった時代でしたし、ゲームシステムの変更もあって『ウルフェンシュタイン3D』というタイトルなんですね。そういえば、本作にもステルスゲームの名残りのような扉を使って敵の攻撃から隠れる要素もありますね。


──中央に表示されている主人公の顔が、HPの残量によって変わっていますね。

須田:
これは本作を制作したid Softwareの続編のFPS『DOOM』でも特徴的でした。細かく変わるので、画面の印象も変わっていいですね。そうした部分も含めて、ドットアートが細かい部分までとても美しく感じます。当時はもっと小さいテレビで見ていただろうからさらに綺麗だったでしょうね。

──城を探索してみていかがでしたか?

須田:
序盤からステージが広く、探索し応えがありますね。隠しエリアを探して壁を調べながら進んでいくのも昔のゲームらしくて懐かしくなりました。あとは音楽が少し間の抜けた感じで、緊張感ゼロでおもしろいですね(笑)。


──グラフィックの話に戻りますが、PC版などとは異なり、本作では出血やナチス関連の表現が変更されていますね。

須田:
規制によって色々とオブジェクトが変わった名残りがありますね。額縁に飾られた絵や壁の飾りは、確実にヒトラーやナチスを彷彿とさせるものだったでしょうね。そうなると本作は戦争ゲームだったわけですから、まさにFPSの元祖になりますね。

──そうですね。すでに完成されている感じがありますよね。

須田:
現在のFPSが持っている基礎がもうできていますよね。カバーという概念はまだまだないですが、扉を使ってそれに近い要素は組み込まれているので、ほぼ現在のFPSをシンプルにしたような感じのゲームですよね。本作を作ったジョン・カーマック氏によって、すでにFPSのメインストリームは作られているということですね。


──クリエイターのジョン・カーマック氏について教えてください。

須田:
お会いしたことがないのでそれほど詳しくはないのですが、ビデオゲームのクリエイターとして名前が知られるようになるということも、ジョン・カーマック氏が先駆けに近いのではないでしょうか。当時はクリエイターの名前がパッケージに載っていることはほぼありませんでした。特に日本では名前を伏せる傾向があって、スタッフロールもニックネーム表記になっていました。僕は人間が作っているんだからちゃんと名前を出したいということで、担当した『スーパーファイヤープロレスリング』からは全部本名にしていました。

──須田さんはFPSを普段からプレイされますか?

須田:
僕はこのゲームで少し頭が痛くなってきてしまうぐらい3D酔いするので、ほとんどプレイしていなくて、PS3ぐらいから画面の密度や画角が落ち着いてきてプレイできるようになりました。PS時代のFPSは10分で気持ち悪くなりました(笑)。なので、得意ではないですね。


──それでは最後に、『ウルフェンシュタイン3D』について一言お願いします。

須田:
現在のFPSの源流であり、レトロゲームの王者に近い存在だと思います。もし当時プレイしていたらドハマりしていたでしょうね……酔いながら(笑)。

──ありがとうございました。


FPSの元祖でありながら、すでに現在のFPSに繋がるバトルシステムや戦争が舞台の世界観を内包し高い完成度を誇る『ウルフェンシュタイン3D』。ジョン・カーマック氏が描くFPSの原点に触れ、改めてこのジャンルが持つ爽快さやアドレナリンが放出するような興奮の一端を垣間見ることができた時間でした。
《カミヤマ》

ゲームを買うのが生きがいです カミヤマ

家庭用ゲームが大好きなインターネット老人会のゲーマーです。毎週木曜日を楽しみに生きています。

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