スクウェア・エニックスの海外ゲームタイトル専門レーベルEXTREME EDGESより発売される、PS4/Xbox One/PC向けアグレッシブアクションアドベンチャーゲーム『Just Cause 3(ジャストコーズ3)』。独裁者に支配された地中海に浮かぶ美しいオープンワールドの島を舞台に、混沌と破壊の英雄「リコ・ロドリゲス」が大暴れする本作。その最速となる体験会「CLUB EXTREAME EDGEDS Fan Meeting」が都内で実施。『ジャストコーズ3』日本語版の試遊に加え、来場者による「レースチャレンジ」、熱心な海外ゲームファンとして知られる “ハンドガン社長”ことスクウェア・エニックス代表取締役社長の松田洋祐氏とローカライズプロデューサーによるトーク+Q&Aセッションが行われました。
■まずはデモプレイ─新ガジェット「ウィングスーツ」などを紹介
今回の体験会は、「CLUB EXTREAME EDGEDS」の隠れ家をイメージし、そこに来場者がゲストとして招かれたという設定で、会場内はバーカウンターやソファーなどおしゃれなアイテムが多数レイアウトされていました。まずは、スクウェア・エニックスの松田社長、ローカライズ担当の赤石沢賢氏、山本大輔氏が登壇し、『ジャストコーズ3』のデモプレイが行われました。
「グラップリングフック」、「パラシュート」、新ガジェットの「ウィングスーツ」の使い方が順番に紹介。「グラップリングフック」は複数のワイヤーを展開し、さらに遠隔操作ができるように。「パラシュート」は安定性が増加。新たな移動手段の「ウィングスーツ」は大空を自在に滑空することができます。さらに前作からは5年の月日が経過しており、主人公のリコもヒゲが伸びて歳相応の姿になっていたり、研究一筋の個性的な女性ディマが登場するムービーシーンも見ることができました。
■体験会─来場者による熱いレースチャレンジ大会が実施
続いて45分間の体験会がスタート。招待されたユーザーはガジェットの操作感を試したり、車やボート、ヘリコプターなどの乗り物で島を周回したり、敵から拠点を奪い返したりと、本作の要素を思い思いに体験していました。さらに、今回の体験会ではスクリーンショットが撮影可能で、イベント終了後にUSBにデータをおさめて持ち帰ることが可能でした。
体験会後半では、ミニゲーム「レースチャレンジ」に来場者が挑戦し、好成績を収めると賞品がプレゼントされる大会が実施。プレイヤーはヘリコプターからウィングスーツで滑空し、ゲートを潜り抜けて高得点を目指します。松田社長も参加した大会は、今日が初プレイとは思えないほどハイレベルな戦いが繰り広げられ、「29693点」という予想外の高得点も記録。上位3名に、Tシャツやトートバッグが贈られました。
■ トーク+Q&Aセッション─SCEJA盛田プレジデントも登場
「トーク+Q&Aセッション」では、本作に関するローカライズの裏話が語られたり、来場者からの質問にスタッフが答えました。山本氏からはローカライズの概要とプロセスについて、赤石沢氏からはローカライズを行う際の苦労話が語られ、海外での開発と平行してローカライズの作業を行う難しさについても説明。また、「EXTREAME EDGEDS」のタイトルで思い出深い作品として、社内でも隠れファンの多いというPS4/Xbox 360向けシミュレーションゲーム『トロピコ5』を挙げていました。赤石沢氏は、『トロピコ5』は独裁者として島を作るゲーム、そして『ジャストコーズ3』は独裁者から島を奪還するゲーム─ということで、まずはクリスマスまでに独裁者の島を作って、お正月にそれを壊す楽しみを感じてもらえれば、などと不思議な因果について語る一幕も。
なお、速報記事でお伝えした通り、日本版『Just Cause 3』では、音声を「英語」と「日本語」に切り替え可能な仕様になることが、本セッション中に発表されています。
ここでスペシャルゲストとして、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアのプレジデント盛田厚氏が登場。盛田氏は「ハリウッド映画の最初からクライマックスで理屈抜きに楽しい、という要素が本作はまさにそうしたスカッとする気持ちを体験できる」とコメント。さらに、「ユーザーの皆さんには海外タイトルの面白さを周りの人に伝えていただいて、ついでにPS4もご購入いただけたら嬉しいです」と述べて、自身のゲームプレイ談話なども打ち明けていました。
■Q&Aコーナー─本作の魅力から独特の遊び方まで個性的な回答が飛び出す
─過去作品を遊んでいないのですが、『ジャストコーズ3』は遊べますか?
赤石沢氏: 全く気にすることなく楽しむことができます。リコ・ロドリゲスという主人公が、独裁者が支配する島を端から端まで壊していくというシンプルな物語なので、本作をキッカケに前の作品を遊んでいただいてもいいですし、本作だけをがっつりやりこんでいただいても大丈夫です。
山本氏: 本作はリコの第二の故郷となっていて、彼の内実に迫る部分も楽しめますよ。
─卒業論文がなかなか進まないイライラを、スカッとさせてくれるゲームですか?
山本氏: スカッとできます。ただ、非常に中毒性の高いゲームであることはお伝えしておきます。
赤石沢氏: 変なタイミングで初めてしまいますと、実生活に破壊と混乱を及ぼす可能性がありますので、論文終了後にプレイされると良いかなとおもいます(笑)。
─松田さんのストレス解消はやはりゲームですか?
松田氏: ゲームですね。対戦ゲームで負け続けると悔しいのでオープンワールド系のゲームは特にいいですね。
─実際にプレイして感じた『ジャストコーズ3』の面白さを教えてください。
松田氏: なんでもアリのゲームなので、混沌としたハチャメチャな感じが魅力だとおもいます。
赤石沢氏: 最初から無限で使えるアイテムが多いのですが底の見えない作りになっていて、コレクタブルアイテムも集めやすくなっており、気持ちよさは見た目以上にあります。
山本氏: 声優さんがとてもよい演技をしているので、シネマティックな部分にも注目してください。特にディラベロ将軍が敵ながらどこか哀愁の漂う味のあるキャラクターとなっていてオススメです。
─好きな武器と乗り物を教えてください。
松田氏: グレネードランチャーが結構効いて面白かったですね。乗り物は音楽とマッチしていて車でドライブするだけでも楽しめました。
赤石沢氏: グラップリングフックですね。敵を壁にくっつけたり、車にたくさん敵をつなげてそのまま走ってみたりと、非人道的なプレイを楽しむ傾向があります(笑)。乗り物は1台で敵の基地を陥落できるぐらいの堅さがある戦車が好きですね。
山本氏: G64という設置型の爆薬が好きです。敵に見つからずに施設に設置して爆発させるのは爽快です。
赤石沢氏: 僕はそれを兵士に貼ります(笑)。
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イベントの最後に、『ジャストコーズ3』の今後の展開について2つ告知がありました。1つは、PSストアのダウンロード版専用の早期購入特典のDLCが配信されること。また、12月2日より『ジャストコーズ3』の公式生放送がスタートするとのことでした。
爽快で迫力ある破壊アクションがリアルで広大なオープンワールドで楽しめる本作の発売は、2016年1月21日です。
※記事中の誤字を訂正しました。コメントでのご指摘、誠にありがとうございました。