
2026年2月25日、ニンテンドースイッチ2版の『Fallout 4: Anniversary Edition(以下、Fallout4:AE)』が発売となりました。
原点となる無印版『Fallout 4』の発売は2015年なので、それからはおよそ10年の時が経ったことになります。当時、まだゲームライターとしての仕事を始める前だった筆者は、本作を遊べるグラフィックボードを購入するためだけに、派遣の初任給のほとんどを費やしたことを今でも覚えています。
そんな自分にとって思い出深い作品が、いまやニンテンドースイッチ2によって手元で気楽に、しかも「Creations」と呼ばれる公式MODのような追加要素が多数搭載された状態で遊べる……。これには時代の流れを感じさせられますし、非常に楽しみにしていた移植となりました。
ちなみに、先月公開された「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2026.2.5」において、『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』のスイッチ2移植も発表されました。『The Elder Scrolls V: Skyrim』に続き、今後は『Oblivion』までもが手元で遊べるようになる。ベセスダ作品を愛好する者にとって、ニンテンドースイッチ2は「サブハード」として持っておく、心強い存在になっていきそうです(とはいえなんとなく直感的に『Starfield』の移植は難しそうかな……?と思うところもあるのですが……)。

余談はさておき、さっそくプレイに移ります。
今回はオープニングパートから主に携帯モードで遊んでみましたが、驚いたのはその動作の滑らかさです。体感ではおそらく60fpsで動作しており、非常に「ヌルヌル」とした動きを維持しています。グラフィックに関しては、場所によってやや靄(もや)がかかったように見える場面もありますが、全体としては必要十分。プレイ中に違和感を覚えたり、それによって遊びづらさを感じたりすることはありません。
特筆すべきは、そのレスポンスの良さです。筆者は以前、スイッチ2版『The Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Edition(以下Skyrim:AE)』のプレイレポートも担当しましたが、あちらの初期版で感じられたような入力遅延によるストレスが、今作ではほとんど感じられません。
旧世代機版からのアップグレードだったSwitch2版『Skyrim:AE』に対し、今作の『Fallout 4: AE』は、当初からスイッチ2のために専用ソフトとして作られているので、そのあたりの優位性なのかもしれません。実際、現在のスイッチ2は『サイバーパンク2077』のような新しめかつ重いタイトルであっても、意外なほどしっかりと遊べているので、最適化次第でけっこういけちゃうのかもしれないですね。


キャラクターのフェイシャルアニメーションも違和感ありません。スクリーンショットを比較してみると、流石にPC版に細部のディテールなど及ばない部分がありますが、やはり必要十分な出来と言ってしまっていいでしょう。携帯モードでゴロゴロしながら遊ぶこともできる、ということを考えると、筆者としてはこれでなんら不満ないです。


拠点の作成などのクラフト要素は本作の大きな売りですが、筆者は当時最低限しか遊びませんでした。こうして再度プレイしてみると(発売直後よりコンテンツが増え、洗練されたということもあってか)『Fallout 4』独自の要素として面白く感じられますし、『どうぶつの森』シリーズ的な生活ゲームとしての『Fallout 4』という感じで、寝っ転がっても遊べるスイッチ2との相性のいい要素だと感じました。ただ携帯モードでプレイしてるとマジでびっくりする速度で電池がなくなっていくので、そこだけ要注意ですが。

本作最大の都市である「ダイヤモンドシティ」の全景もかなりいい感じ。人が多い場所でも動作が重くなったりなどは感じません。これがクラフトをたくさんしたり、アイテムなどがごちゃごちゃ増えてくる後半では変わってくるのかもしれないですが、少なくとも序盤部はかなり快適に遊べています。
本作には、スイッチ2版『Skyrim: AE』にあったような「マウスモード」や「リモコン操作」的なフィーチャーは、少なくとも今のところ一切搭載されていません。個人的には「スイッチといえば」という要素なので未搭載は残念ですが、正直なところ使わないプレイヤーは一切使わない機能ですので、無いなら無いで問題ないと感じています。その結果としてこの快適な『Fallout 4: AE』があるのだと思うと、全然許せます。ただ、FPS的に狙って撃つような機会がそれなりに存在する本作ですから、マウスモードは今後アプデなどで追加される可能性はゼロではないかと思います。

遊んでいて全然10年前の作品とは感じませんし、総じて出来のいい移植となっていますから、新規プレイヤーも原作ファンも、興味のあるかたはぜひ手に取ってみてください!
スイッチ2版『Fallout 4: Anniversary Edition』は、マイニンテンドーストアにて配信中です。













