ローカライズの出来栄えは?『Fallout 4』日本版インプレッション | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ローカライズの出来栄えは?『Fallout 4』日本版インプレッション

12月17日の発売に先駆けて、ゼニマックス・アジア本社で『Fallout 4(フォールアウト4)』日本版をプレイできたので、そのファーストインプレッションをお届けします。

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12月17日の発売に先駆けて、ゼニマックス・アジア本社で『Fallout 4(フォールアウト4)』日本版をプレイできたので、そのファーストインプレッションをお届け。同じベセスダ・ソフトワークスの過去作品と比較して、ローカライズの仕上がりやゲームプレイに関する印象をお伝えします。なお、プレイしたのはPlayStation 4版ですが、最終的な製品版とは異なる部分があること、掲載しているスクリーンショットは一部海外版のものであることをあらかじめお断りしておきます。

■主人公は、息子を持つ父親/母親という立場

『Fallout 3』では、プレイヤーが行方不明になった父親を探す子供、という立場から物語が始まりました。『Fallout 4』ではその真逆とも言える、子供を持つ親という立場で物語が始まります。今作でも、男女どちらでも始めることができ、プレイヤーはゲームの始まりから家族に関わる大きなドラマを背負わされることに。とりわけ”母親”という主人公は、ゲーム史においてもかなり珍しいものであり、新鮮な体験となるはずです。

男はネイト、女はノーラ、子供はショーンというデフォルト名があり、男女の選択によって、プレイヤーはそこに自分なりの名前をつけていきます。日本版ではアルファベットだけでなく、カタカナや漢字で名前をつけることができます。小さなことですが、これまでプレイヤーIDのような扱いでしかなかった名前がより物語の中にあるような印象を持ちました。筆者は、たわむれにつけた「夏菜子」というプレイヤーネームで開始。

■単なる“アバター”にとどまらないキャラメイク



ベセスダ・ソフトワークスのRPG作品では恒例となりつつある、キャラクターメイキング要素。『Fallout 4』では自分だけでなく伴侶(プレイヤーが男なら妻、女なら夫)のキャラメイクも行うことになります。こういったドラマ性に加え、本作で加わった「カメラアクション」によって、メイキングはさらに重要になりました。

過去作の会話シーンでは、こちらが選択肢を提示して相手の話を聞くとき、ずっとそのキャラクターと正対したまま。画面にはなんの動きもありませんでした。これが理由で、ボリュームのある会話もスキップしがちだった人もいるのでは。本作では会話中、まるでカットシーンのようにカメラワークが動くだけでなく、プレイヤーキャラクターが音声つきで頻繁にしゃべります。

つまり物語を進める際に、ひんぱんに自分自身の姿を目にするということです。シリーズおなじみのステータス振り分け「S.P.E.C.I.A.L.」と合わせて、キャラクターメイキングはかなり悩むことになるでしょう。個人的には、ある程度進めてみて、ステータスに関わるスキル(Perks)を確認してから改めてやり直す、という方がオススメです。

■プレイ感は圧倒的に“スピーディ”



過去作と比較して大きな変更ポイントは、「スムーズな三人称視点」、「ダッシュ」、「V.A.T.S.中に敵が動く」です。今までどことなくぎこちなかった三人称視点でのキャラクターモーションが、とても自然になりました。前作では結局一人称視点に落ち着いていたプレイヤーも、三人称視点でのプレイが視野に入ってくる出来です。

前作では、ターゲットの部位を狙う「V.A.T.S.」発動時は、敵の動きが完全に止まっていました。『Fallout 4』では「V.A.T.S.」発動中もスローモーションで敵が動き、もちろんダメージも受けます。前作のように、とりあえず「V.A.T.S.」を発動させて一息つく、というプレイングはできなくなるはず。AP消費による「ダッシュ」と合わせて、ゲームプレイは全体的にスピーディになった印象です。

■ローカライズは『スカイリム』寄りの仕上がり



過去ベセスダ作品の例にもれず、『Fallout 4』は日本語音声・日本語字幕のフルローカライズ。フォントは、前作から少し変わって、角ゴシック風に統一されています。『スカイリム』のフォントに近いイメージで、ゲームプレイ中の表現との兼ね合いで、見やすくなるように少し細い字体に調整されているということです。過去作のフォントは味わいがありましたが、膨大なテキストが存在するシリーズにおいて、読みやすさではこちらの方が上という印象です。

音声は全編フルボイスで、主人公の男女はもちろん、NPCたちも雰囲気にあわせた洋画風のボイス。音声に注力していることの象徴が、プレイヤーをサポートするコズワースことMr.ハンディというロボットです。吹き替えを担当するのは、『スター・ウォーズ』でおなじみのC-3POを演じた岩崎ひろし氏。単にロボットだからという理由で配役されたわけではなく、リストアップされていた中から実績を考慮して決まったそうです。

なお、プレイ中、一部のシーンで字幕と音声のセリフが一致していない箇所が見られましたが、製品版では改善される予定とのことでした。

全体的に、会話のインターフェイス変更なども含め、ローカライズは同じベセスダ・ソフトワークスでも、『スカイリム』に近いものになっている、と感じました。

■海外版から一切差異のない過激表現も確認

『Fallout 4』の日本版は、「海外版と表現の差異が全く無い」ことが特徴です。今まで海外版をプレイしてきたユーザーはともかく、日本版の過去作をプレイしてきた人には、かなりの衝撃です。ヘッドショットで首が飛ぶというのは他のFPSでもありますが、スローモーションのキルカメラが作動する「V.A.T.S.」との組み合わせはインパクト大。『Fallout 4』は規制の厳しいドイツなどでもノーカットでリリースされることが明らかになっていますが、日本においても、もっとも表現に踏み込んだ作品のひとつといえるでしょう。

積極的に自ら会話し、ゲーム画面にたびたび姿を見せる主人公。ダッシュしながら世界を探索、ときには衝撃的な部位欠損のある戦闘に直面していく。『Fallout 4』は、シリーズの魅力を引き継ぎながら、これまでとは異なるゲーム体験も提供してくれるはずです。その世界を十分に味わうために、やはり全編日本語というのは必要だろうと感じます。



かわいくて利口すぎる仲間の犬(ドッグミート)や、UIが一新され、機械としての表現が高まったパワーアーマーの使用感や、『スカイリム』の『Hearthfire』並の充実したクラフトが可能なワークショップなど、お伝えしたいことはまだまだありますが、今回はこのくらいにしておきましょう。

『Fallout 4』の日本版は、PS4/Xbox One/PCを対象に2015年12月17日に発売予定。Steamで海外版を購入していたユーザーにも、同日に日本語の言語データが提供されます。
《Kako》

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