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『ダライアスバーストCS』のBGMはアバンギャルド!「トランジション」で開発者ら語る

都内の秋葉原で開催されたSTGゲームイベント「トランジション2015」。本イベントのステージで開催された『ダライアスバースト クロニクルセイバース』のトークショー「光と音のバーストリンク!ダライアスバーストシリーズの歩みを振り返る」のレポートをお届けします。

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都内の秋葉原で開催されたシューティングゲームイベント「トランジション2015」。本イベントのステージで開催され多くのユーザーが詰めかけた『ダライアスバースト クロニクルセイバース』のトークショー、「光と音のバーストリンク!ダライアスバーストシリーズの歩みを振り返る」のレポートをお届けします。

今回のステージでは、初めにZUNTATAの石川勝久氏と土屋昇平氏が、タイトーの針谷真氏が、ピラミッドの柏木准一氏とジェームス・ラグ氏が、大きな拍手と共に迎えられて登壇しました。


左から石川勝久氏(ZUNTATA)、土屋昇平氏(ZUNTATA)、針谷真氏(タイトー)、柏木准一氏(ピラミッド)、ジェームス・ラグ氏(ピラミッド)

ステージでの最初の話題は、タイトーの針谷氏によるPSPから始まった本シリーズの歴史紹介からスタート。2009年12月にPSPで発売された『ダライアスバースト』は、2010年にアーケードへ逆移植された『ダライアスバースト アナザークロニクル』が稼働。2012年にはiOS/Android向けに『ダライアスバースト セカンドプロローグ』がリリースされています。

■柏木氏による『ダライアスバースト』の開発史

元々ピラミッドで『ダライアスバースト』の開発が始まったのは、元タイトーの青木氏が「ダライアス」シリーズを復活させようという意気込みから、2年から3年の間に企画書を提出し続けたことが始まりです。企画書が通ったものの、開発が直ぐに始まったわけではなく半年間に開発が出来るのか出来ないのかのやり取りがあった模様で、開発期間は1年ほどとかかったそうです。開発は難航し、PSPで60fps動作が出来ない他にも、メモリ不足や未完成のボスによって制作が上手く進行しなかったと当時を振り返りました。


他にも開発の途中に諸事情でDirect X版に加えて、4人プレイ用のモックアップも作成。開発時にショックを受けた一言として、上司から「クロニクルモードのステージを5000ほど作って欲しい」というのを挙げました。この5000ステージは、最終的に相談のうえで約3000ステージまで削減したとのこと。

2010年にアーケードで稼働した『ダライアスバースト アナザークロニクル』は半年ほどで開発したタイトル。当初PSP版をベースに制作したようですがロケテスト前にスタッフから「面白くない」と酷評を受けます。そのため、全ての要素を作り直すのが大変だったと述べました。

■開発者が語る最新作『ダライアスバースト クロニクルセイバース』

続いて、2016年1月14日にPC/PS4/PS Vitaでリリースされる最新作『ダライアスバースト クロニクルセイバース』の紹介に移行。本作に搭載されたAC MODEは、アーケード版をそのまま収録したもので、CS MODEは裏面を含めた100以上のエリアが収められているという。本当はもう少しを盛り込みたかったようですが、デバック作業が大変になるために見送りました。


クロニクルモードでは、アーケード版で導入出来なかった機体のパーツ購入とカスタムセッティングが搭載されています。加えてこのモードが誕生したのは、PC/コンソールゲーム機においてプレイヤーに長く楽しんでもらおうという発想からです。



他にもCS MODEは、『ダライアス』の世界観をメインに置いたモードでもあり、マップが年表となってシリーズの時系列を体験出来るものであると説明。機体によって昔のBGMが流る要素や、サウンドもストーリーや設定を考えて制作されています。なお、本作の画面比率は当初16:9で開発されていましたが、20:9の画面比率で開発し直されています。

サウンドに関しても『ダライアスバースト』シリーズは、それぞれの端末向けに調整されたものとなっており、最新作の『ダラバCS』では新曲と過去作の初代『ダライアス』や『外伝』などの曲も収録。そのため総曲数が108ほどに増加しました。


『ダラバCS』TGSトレイラーで“Freedom”が使われている

またZUNTATAの土屋氏は、『ダライアスバースト』の“Freedom”という曲が本作のテーマ曲になるだろう述べた他にも、本作が海外でリリースされることによって、日本のゲーム音楽の面白さが外に広がるとモチベーションが高まったと話ました。また、海外メディアEurogamerとGuardianに掲載されたレビューで、本作の音楽が過去の模倣ではなくアバンギャルド(前衛的)として評価されたことに感動を覚えたそうです。


最後にステージイベントの締めとして、各登壇者からユーザーに向けてのコメントが送られました。石川勝久氏は「シリーズファンだけでなく、STGに初めて触れるユーザーにも楽しめる」と、土屋昇平氏は「素晴らしいサウンドが揃っている」とコメント。

針谷真氏は「待ってくれたユーザーに感謝をしている」と、柏木准一氏は「『スーパーダライアス』を超える作品になった」と、ジェームス・ラグ氏は「一人でも複数人でもプレイ出来るので楽しんで欲しい」と話して大きな拍手と共に終了しました。

本作は国内でPC/PS4/PS Vita向けに、2016年1月14日にリリース予定。価格はPC/PS4ダウンロード版が6,800円(税別)、PS Vita通常版が5,800円(税別)、PS Vitaダウンロード版が4,800円(税別)です。サウンドトラックは、2016年1月13日に発売が予定されています
《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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