9年振りの新作『雷電V』インプレッション ― 「クラウド機能」とは | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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9年振りの新作『雷電V』インプレッション ― 「クラウド機能」とは

1990年にセイブ開発から第一作がリリースされ、伝説のシューティングゲームとして長年ファンに愛されている『雷電』シリーズ。その最新作となる『雷電V』の発売がいよいよ2016年2月25日に迫り、注目が集まるなかメディア向けに試遊会が開催された。

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1990年にセイブ開発から第一作がリリースされ、伝説のシューティングゲームとして長年ファンに愛されている『雷電』シリーズ。その最新作となる『雷電V』の発売がいよいよ2016年2月25日に迫り、注目が集まるなかメディア向けに試遊会が開催された。



『雷電V』はMOSSよりXbox One用のタイトルとしてリリースされる、同ハード初の2Dシューティングゲームだ。国内向けタイトルが少ない同ハードにとって、2Dシューティングファンに支持されたXbox 360時代の盛り上がりの再来を期待させるゲームの登場としても注目したい1作だと言えよう。価格はパッケージ版が7400円(税別)でダウンロード版が6800円(税別)。パッケージ版の初回製造特典にはオリジナルサウンドトラックが付く。



試遊会はMOSSの代表取締役の駒澤敏亘氏と広報を担当する森岡健太氏の2人が登壇。同作のプロデューサーも担当する駒澤氏からは「『雷電』シリーズの新作としては9年振り、1作目から数えると25年が経過している同シリーズを長く愛して頂いているファンの方のおかげでリリースすることができました」と歴史あるシリーズの最新作をリリースできることへの感謝が語られた。



また、マイクロソフトからゲームと同時発売となるXbox ELITE用ワイヤレスコントローラーが発売になることも報告され、こちらのコントローラーが『雷電V』との親和性が高く、プレイの際に推奨したいコントローラーであることも明かされた。価格は14980円と高価だが、Xbox Oneユーザーなら1個は所有しておきたいコントローラーだ。

◆クラウド機能を生かした「CHEER」はユーザー同士の連携が新しい


『雷電V』にはXbox Oneのハードが持つ機能や良い部分を生かした多数の新モードが搭載される。注目はXbox Oneのクラウド機能を生かし、ユーザーデータを取得してリアルタイム交流が可能になる「CHEER」。オンライン上で同時にプレイしているユーザーがいた場合、「初めてステージ1をクリアしました」等のプレイ情報が画面内に流れ、その情報に対して他のプレイヤーから俗に言うSNS等での「イイネ!」を付けることでプレイヤー同士エールを送り合うことができるようになっている。また、そうした行動をすることで「CHEER」のメーターが溜まっていき、一定の量が溜まると特殊攻撃を行うことが可能だ。



また、『雷電』シリーズとして仕様が変更になった点として、自機が残機制からライフ制になったことと、自機が3種から選べるようになった点が挙げられる。さらにシリーズとしては初のストーリー展開も導入。パイロット等のキャラクターも作成され、プレイ中に登場キャラクターたちによる会話がリアルタイムに流れてくる。



サウンドはベイシスケイプの工藤吉三氏が担当。今作の楽曲の特徴として、ステージ構成に合わせた楽曲制作が行われ、従来の定番スタイルだった曲がループするスタイルとは異なる演出がされているとのことで、こちらも注目したいポイントだ。音と映像がより密接な関係を持ったシューティングゲームになっていることは大きな魅力だ。音楽が気になるファンはサントラが付くパッケージ版の初回版を確実に入手したいところだ。

◆ボスミッションモードはプレイ進行に応じて新ミッションが解除


ゲームモードはストーリーモードとボスミッションの2つ。ストーリーモードはゲームの基本となるモードで、難易度は敵が弾を全く撃ってこない“PRACTICE”や敵弾をショットで消せる“VERY EASY”等、シューティングが苦手なプレイヤーでも安心して遊べる難易度設定も用意されている。

さて、フリープレイ時に実際に試遊させてもらった実感を書いてみよう。使用させて頂いたコントローラーは前述のゲームと同時発売になるXbox ELITE用ワイヤレスコントローラーで、重量感あるボディと安定した気持ちの良い操作感が得られた。十字キーとアナログキーのどちらでも操作が可能になっていたが、これはプレイヤーごとに使いやすいほうを選んでプレイしてもらえばよさそうだ。



シューティングゲームとしては従来の2Dシューティングファンの期待通りのオーソドックスで歯ごたえのある作り、『雷電』シリーズを踏襲したプレイ感、ボスなどが出してくる速い弾を反射神経で避けていく80年代後半~90年代前半頃のアーケードシューティングで味わってきた感覚など、長くシューティングに親しんできたファンが安心して楽しめるゲームに仕上がっていると感じた。スリリングかつ熱くなれるシューティングゲームの面白さを、最新のハードで実感できるのも嬉しい贅沢だ。



また、注目のクラウド機能も体験できるように2台のXbox Oneが用意され、双方のプレイに対してエールを送り合う「CHEER」機能を体験することもできた。プレイ中に自分以外にプレイ中のプレイヤーがいるという実感を得られるこの機能は、なかなか新しい感覚だ。気になる特殊攻撃はオンライン上でプレイ中の他プレイヤーの機体が画面に登場し、援護射撃をしてくれるというもので、これもオンラインならでは。ユーザー同士の連携がより強くなりそうなことも実感したが、発売後にいちプレイヤーとして期待できそうなことに、仲良くなったプレイヤー同士でフレンド登録してプレイ開始前にメッセージで連絡し、プレイヤーの少ない時間帯でもお互いに同時プレイで「CHEER」を貯めあうプレイが可能になりそうだと思った点だ。



また、今回初めてのプレイだったこともあり、プレイ中にじっくりストーリーを追うことは困難だったが、慣れてくればポイントやタイミングで目線を移して瞬間的に状況を頭に入れて楽しむこともできそうだ。純粋にストーリー展開だけを追ってみたいと思ったのなら“PRACTICE”でプレイするのもアリだろう。

ボスミションモードはミッションごとに対ボス戦のクリア条件が設定され、その条件に沿ってクリアすることでミッションコンプリートとなる。各ミッションはストーリーモードのプレイ度合いに応じて解除される仕様になっており、次々とボスミッションだけをクリアしていくことはできない。本編であるストーリーモードと連動してミッションも楽しんでいくことになりそうだ。例えばラスボスを倒してないのにボスミッションモードでラスボスと戦うミッションが遊べてしまうわけにはいかないと思うので、この仕様には納得だ。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

本作は発売に合わせてキャンペーンの展開も予定しており、発売前から3つの期間ごとに、3種のキャンペーン特典が用意されている。キャンペーンへの参加は期間内に『雷電V』をプレイし、そのゲーマータグで応募することができるそうだ。キャンペーンの詳細についてはキャンペーンサイトの方を確認頂きたい。

Xbox Oneにとっても初の2Dシューティングであると共に、今後『雷電V』に続く2Dシューティング登場への期待、そしてシューティングファンにとってXbox Oneの所有がマストになる、そんな未来をXbox One上に動いていた『雷電V』から思い描いてしまっていた。『雷電V』が今後のシューティング界にとっての起爆剤になってくれることを期待しつつ、発売日の2月25日を待ちたい。

記事提供元: インサイド
《インサイド》
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