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スマホで『アークザラッド』『ワイルドアームズ』復活―フォワードワークス発表会レポート

ソニー・インタラクティブエンタテインメントが設立したフォワードワークス(ForwardWorks)のコンテンツ発表会「ForwardWorks Beginning」が、12月7日、東京・ラフォーレ原宿内のラフォーレミュージアムにて開催されました。

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ソニー・インタラクティブエンタテインメントが設立したフォワードワークス(ForwardWorks)のコンテンツ発表会「ForwardWorks Beginning」が、12月7日、東京・ラフォーレ原宿内のラフォーレミュージアムにて開催されました。

フォワードワークスは、スマートデバイス市場に向けた事業展開を目的にSIEによって今年4月に設立された新会社。今発表会では、SIEが持つIPを活用したスマートフォン向けゲームや、ソニーと共同開発する新プラットフォーム、フォワードワークスが創出する新規IPゲームが発表されました。


フォワードワークスのエグゼクティブディレクターを務める川口智基氏は、PlayStationの魅力的なタイトルを、誰もが持っているスマートフォンで展開していくことを目的に会社を設立したと説明。コンソールで蓄積したゲーム開発のノウハウをスマートフォン向けゲームの開発で活かし、さまざまなパートナー企業とともに2017年からタイトルをリリースしていくと述べました。


フォワードワークスの第一弾タイトルとして、初代PlayStationから続く人気スポーツゲームシリーズ『みんなのゴルフ』のiOS/Android向け新作となる『みんゴル』を、2017年春にリリースすることを明らかにしました。今タイトルの開発はドリコムが担当し、システムから新たに再構築したものになるのだそうです。ドリコムの内藤祐紀氏によると、『みんゴル』はオリジナルゲームを手掛けたチーム監修のもとで開発が行われているとのこと。


続いて発表されたのは、PSPで人気を博した『勇者のくせになまいきな』のスマートフォン向け新作『勇者のくせに小生意気だ DASH!』。レトロ感あふれるドット絵のグラフィックはそのままに、スマートフォンの縦画面を活用し、パズルゲーム的な要素が強くなっています。開発はSIEジャパンスタジオが担当、リリース時期は2017年夏予定。


過去のPSタイトルの「Reboot Project」として『アークザラッド』の続編タイトルと、『ワイルドアームズ』の過去作のキャラクターが一堂に会すスマートフォン向け新作が発表されました。

スマートフォン向け『アークザラッド(仮)』は、シリーズの続きを描く作品に。開発を担当するオルトプラスの石井武氏によると、今作は初代PSの『アークザラッド』を手掛けたオリジナルスタッフに再集結してもらったと説明。企画・原案・ゲームデザインは土田俊郎氏、シナリオを米坂典彦氏、アート原案・監修を小山英二氏・国末竜一氏・はやひろし氏、音楽を安藤正容氏と、『アークザラッド』を生み出したクリエイター達が手掛けます。


ステージには土屋氏も登場し、現状はいろんなアイディアがつながってきて、どのようなゲームになるのかが見えてきたところなのだと述べました。今イベントでは、ゲームのイメージが分かるアートボードもいくつか紹介。


20周年を迎え、シリーズの主人公たちが集結する『ワイルドアームズ(仮)』。開発を担当するのは、『消滅都市』シリーズなどスマートフォン向けのRPGを得意とするWright Flyer Studio。同スタジオの荒木英士氏は、今作の開発には『ワイルドアームズ』で育ってきた世代がそろっており、原作へのリスペクトと同社のノウハウを融合させ、初めて触れるユーザーでも楽しくプレイできるゲームを目指しているのだと語られました。音楽は、オリジナルシリーズで口笛を使った特徴的なサウンドトラックを手掛けた、なるけみちこ氏が担当。監修はシリーズのゲームデザイン・シナリオを手掛けてきた金子彰史氏。金子氏は、「大人の事情を乗り越えてようやくここまで来ました。スマートフォンということで不安になるファンも多いとは思いますが、とんこつ風味の強いタイトルをあえて復活させようというスタッフの心意気を見守ってはいただけないでしょうか。」とコメントを寄せました。


川口氏は、『どこでもいっしょ』『パラッパラッパー』『ぼくのなつやすみ』をスマートフォンに最適化した新しいタイトルとして順次展開していくと発表。詳細は発表されていないものの、どれもスマートフォンのタッチ操作と相性が良いゲームデザインなので期待が高まる。


次に、日本一ソフトウェアの代表取締役社長、新川宗平氏が登壇し、同社がフォワードワークスと協業することを発表しました。同氏は、日本一ソフトウェアがスマートフォン向けゲームにシフトしていくのかという心配があるかもしれないが、これまで通りコンソール市場に新しいものを生み出していく姿勢であると説明。創出する新規IPをコミックやノベル、映像と、マルチメディア展開する一環としてスマートフォン向けゲームアプリに取り組むとしました。手始めに『魔界戦記ディスガイア』と『夜廻』をスマートフォン向けタイトルとして提供すると発表。フォワードワークスはパブリッシャーを務めます。


スクウェアエニックスとフォワードワークスの協業も発表。プロジェクトの詳細は明らかにされていないが、共同でコンテンツ開発を行うのだという。


フォワードワークス初の完全新規タイトルとして、『天外魔境』シリーズや『サクラ大戦』シリーズを手掛けてきた広井王子氏が原作・総監督を務める『ソラとウミのアイダ』を発表。尾道を舞台に、新米宇宙漁師候補生である少女たちの成長が描かれるゲームです。今作では尾道市役所など地域とも提携した展開を行っていくとしています。


登壇した広井氏によると、今年1月にフォワードワークスから声がかかり企画がスタートしたのだそうで、同氏にとっては初のモバイル向けタイトルとなります。現状の完成度は、シナリオが10%、デザインは25%ほど、システムはほぼ完成しているとのこと。テストプレイの時期は、"桜が咲いたころには間に合わないとは思うので温かくなるころ"としています。


最後は、ソニーとフォワードワークスが取り組む「Project FIELD」を発表。SIEではなくソニー自体が開発する新しいモバイルゲームプラットフォームとなります。ソニーのField事業室室長を務める坂本和之氏は、「Project FIELD」は「こどもの遊び」が原点にあると語ります。1980年後半に同社が提供していた知育玩具「My First Sony」と同じコンセプトのものを提供できないかと考え、スマートフォン/タブレット・アプリ・NFC内蔵パッド・ICチップ内蔵カードといった、アナログとデジタルを組み合わせたプラットフォームとして「Project FIELD」を生み出したのだと説明しました。パッドの上ではカードの動きを検知することができ、ゲーム内にアクションがフィードバックされます。


開発中の専用パッドとICチップ内蔵カード。カードはデータの読み込みだけでなく書き込みもできる。

坂本氏は、アーケードと同じようなリッチなカードゲームの体験を家庭で提供できるようにしたいと述べ、これまでにない新しいプラットフォームになっていくのだとしています。そして、これらゲームシステムに触れることで、子供たちがさまざまな技術に興味を持つようにしていきたいと語りました。


フォワードワークスは「Project FIELD」向けのコンテンツ開発を担当。第一弾としてレベルファイブとバンダイと協業した『妖怪ウォッチ』シリーズを展開。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

一歩進んだエンターテイメントを作っていきたいという意味が社名に込められているフォワードワークス。会社のロゴは、楽しい遊びを届けたいということから「FUN」の3文字をあしらったものになっています。コンソールで培ったゲーム開発のノウハウがどのようにスマートフォン向けゲームに活かされていくのか、今後の展開が注目されます。
《Daisuke Sato》
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