台湾大会「Overwatch Pacific Championship 2017」Blizzardとチーム代表にインタビュー! | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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台湾大会「Overwatch Pacific Championship 2017」Blizzardとチーム代表にインタビュー!

現地時間4月8日の14:00時、台北はBlizzard社公式のe-Sportsアリーナ「Blizzard Estadium」を舞台にいよいよ開幕した『Overwatch Pacific Championship 2017』。

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現地時間4月8日の14時、台湾・台北のBlizzard社公式のe-Sportsアリーナ「Blizzard Estadium」を舞台に開幕した「Overwatch Pacific Championship 2017」

その開幕直前、本リーグを主催するBlizzard Entertainmentから台湾/香港/マカオ地区を統括するEddy Meng氏(以下、エディ氏)と、アジア・パシフィック地区各国から選抜されたチームの代表らによるメディアカンファレンスが行われました。参加チームをは、日本からDetoNator.Gold(以下、DTN)、そしてSunSister(以下、SST)の2チーム。現地台湾からは強豪Flash Wolves (以下、FW)、続いてahq eSports Club(以下、ahq)とMachi Esports(以下、M17)の3チームが。香港からHong Kong Attitude(以下、HKA)、続きタイから参加のFireball(以下、FB)、最後にオーストラリアからBlank Esports(以下、BLK)の全8チーム。

本稿ではそのメディアカンファレンス内で行われた、Blizzard担当者と各チーム代表への合同インタビューの模様をお伝えします。

◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆

――まず最初に、e-Sportsの現在のあり方、例えば何故これがプロスポーツと定義されてるのかと、プロ選手らがどのように報酬を得ているのか、まだまだ懐疑的な見方も多いかと思いますがその辺りについてお教えいただけますか?


エディ氏:これについては様々な視点があると思います。先ず運営としての我々の視点、それぞれチームを率いる人たちの視点、そして各選手の視点などです。先ず私がe-Sportsの一ファンとして語りますが、観客として見た場合、e-Sportsは通常のスポーツと持つ要素が変わらないと言うことです。例えばスポーツで見られる様々な洗練された技、花形選手、地元贔屓、そして彼らが繰り広げる偉大なる競争とそれらが生み出すドラマ等ですね。観客が得られる喜びと興奮はスポーツと同等のものなのです。私は生まれながらのスポーツファンですが、同様にe-Sportsからも同じ喜びと興奮を得ており、これらの二つを等価値とたらしめているのです。


DTN・江尻氏:大家好!日本のe-Sportsについてお答えしたいと思います。正直なところ日本のe-Sportsはまだまだ発展途上だと思っています。各国と比べると日本はこれからの状況にあります。なので例えば生活面であったり、e-Sportsに対しての周りからの見え方と言うのは世界に比べたらまだまだ、だからこそ今回のこの台湾のリーグに参加すると言うのが重要な意義があって、その日本を代表して自分たちがどうやって今後日本のe-Sportsシーンであったり、シーンを取り巻く環境に対してど何が出来るのか考えながらやっているとことです。今回はその辺をしっかりと考えながら観客の皆さんに感動として伝えていきたいと思っています。

――この台湾が「Blizzard Estadium」建設の土地に選ばれた理由は何でしょうか?

エディ氏:現在e-Sportsの種目が乱立しています。そのためリーグ開催のスケジュールが渋滞を起こしている状況です。その解決法として各種目を管理する施設Estadiumが必要だ、となりました。検討を始めた頃、幸いにも台湾にはe-Sportsに対する熱い情熱をもった人材が多くいました。勿論韓国や中国でも検討しましたが、各国から選手を招待しやすい地であることも理由になりました。タイミング、e-Sportsのエコシステムを考えたうえでの地の利、そして人材を鑑みた結果がここ台北での発足となりました。

――本リーグを発足するにあたってこの8チームが選抜された理由などを教えていただけますか?


エディ氏:まず根底にあるのは共に発展していけると言う意識です。例えば北米や中国の状況を見るにチーム同士やファンが密な存在にあり、それがシーンの発展に良い影響となっています。それを手本として台湾、香港、そしてタイの参加が早い段階で決まりました。e-Sportsのシーンが盛んでファンが多い地域です。またオーストラリアも滑り込みで参加が決まりました。現状のチーム構成に対してはまさに夢がかなったと言ってもよいメンバーになったと感じています。

――チームの皆さんへの質問です。リーグの開幕にあたっての心構えや準備などはいかがでしょうか?また、どのチームが自チームに対しての最大の敵となるか教えていただきますか?

HKA:準備は昨年から始めてます。良い選手を募り、何よりも個々の情熱を重視しています。やる気があるかどうか、です。それこそがHKAの原点でもあります。どれだけの情熱をもってやってきたか、それが個々の伸びに繋がると思います。敵と言うべきか、全チームに対して警戒をしていますね。ここに居ると言うことはそれだけレベルの高さを示していますから。

ahq:我々としては従来とは違う戦略とその組み合わせに注力しています。ライバルはそれぞれ違う国から集まった違うバックグラウンドを持つ全チームです。

FW:『Overwatch』については我々も去年から活動をはじめ選手を集めています。『Overwatch』に関して気を付けているのは選手がそれぞれ異なるバックグラウンドを持つところでしょうか。我々も全チームがライバルだと考えています。

M17:我々は過去数か月間にわたってオンラインに張り付き、良いプレイヤーをスカウトしてきました。それらのプレイヤーでチームを構成し、莫大な時間のトレーニングを行ってきました。ライバルはやはり参加する全プレイヤーでしょうね。彼らは全員が上手い。我々としてはベストを尽くさねばと言う思いです。


SST:我々は半プロ、半アマチュアのチームです。各選手それぞれ仕事があり、家庭があり、学業がありと、そんな中で限られた時間の中でしっかり準備をしたつもりです。今回の大会ではどちらも強豪ばかりで我々も持ち得るものを全て出し切って全チームに当たりたいと思います。

DTN:DetoNatorとしては2016年から台湾でブートキャンプなどを重ねて準備をしてきました。しっかりと準備をしてきたつもりではありますが、これだけの競合チームが集まってきてますので持てるものを出し切り、胸を借りるつもりで当たっていきたいと思っています。

BLK:われわれも全チームの動向を注視していますが、あえて一つ選ぶとしたらフラッシュウルブス(FW)でしょうか。過去数年のe-Sportsの記録を見るに非常に優秀な選手が集まった強力なチームだと思います。我々は急きょ参加を決め、準備に対しても十分な時間があったとは言い難いです。しかし今回この台湾で本リーグに参加出来たことは幸運だったと思いますし頑張りたいと思っています。

FB:我々の選手達は『Overwatch』は2016年のBlizzConから参加しています。今回このリーグに参加出来たことをとても嬉しく思います。我々も台湾のフラッシュウルブス(FW)を最大の敵だと考えています。対戦する時はもてる力以上の物を出して当たりたいと思ってます。

エディ氏:ahqに聞きたいのですが、ahqも同じ台湾から参加しているチームです。歴史もあり実績もある。だけど皆フラッシュウルブスを最大の敵だと考えています。どんな気持ちですか?

ahq:そうですね。台湾の『Overwatch』チームはそんなに有名ではないのかも知れません(笑)。ですが我々も香港、中国でそれなりの実績を挙げていますし自信もあります。皆さんに言いたいのは括目して見て欲しい!と言うところですね。ahqはやりますよ。

エディ氏:それからブランク(BLK)にも聞きたいんだけど、今までずっと“Undefeated”(無敗)なんでしょう?それなのに誰もあなた方を恐れていませんね?どんな気持ちですか?


BLK:前シーズンから継続して今のところ負けなしと言ったところでしょうか。そうですね、色々と思うところはありますが「まあ見てろよ」と言った感じでしょうか。我々を無視することは間違いだと証明するつもりです(笑)

――コーチとプレイヤーの皆さんについてお聞きしたいのですが、e-Sportsにおけるコーチングとは何でしょうか?何をどのように指導することがコーチと言えるのでしょうか?

HKA:e-Sportsは通常の体全体を使って行うスポーツとは違い、主に手だけを使って行うものです。だからと言ってスポーツに必要な分析や戦術が、e-Sportsだからと言って変わってくるものではありません。チームのパフォーマンスを高めるためにそれらを指導し、理解させることが必要になっています。また例えば野球で言うとピッチングの指導を行うように、エイミング等の様々な技術の指導も行います。e-Sportsはまだまだメジャーなメディアでは取り上げられるような認知は得られていませんが、現場で行われていることにそう違いはないと思っています。

FW:私の考えるところは少し違っていて、例えばe-Sportsはチームスポーツの延長上のものと捉えています。個々の能力を生かし、チーム全体のパフォーマンスを高めるのが勝利へのカギだと思っています。私はコーチとしてチームワークの徹底を指導しています。同時に対戦チームのリサーチや分析も担当しています。選手個人の技術が高いことは前提であり、私は戦略と戦術に集中するのがコーチの役目だと考えています。

――ここ台湾ではe-Sportsの認知が進んできて、e-Sportsが公式にもスポーツの一種目と捉えられる動きがありますが、ディベロッパーとしてはこの動きをどのように捉えていますか?

エディ氏:私はディベロッパー、パブリッシャー、そしてイベントの主催者としての視点で語ることが出来ますが、これはむしろ選手の視点で答えて欲しい質問ですね。私が思うところとしては、e-Sportsを取り巻く変化はとても早いものです。そしてまだまだ解決しなければならない課題も多いです。e-Sportsが正式にスポーツとして認知される為にもプラットフォームの垣根を超え、ベストな選手たちを集め、観客を魅了してシーンを盛り上げていくことが重要だと感じています。その為にもディベロッパーから個々の選手に至るまで目標をを共有して頑張っていきたいですね。

FW:状況はヨーロッパなどと比較して遅れていると感じています。e-Sportsをスポーツとして正式に認知しようと言う議論は盛んですが、実現にはまだ遠い道のりでしょう。チーム、選手としてはスクリーンを通じてプレイヤーに興奮と情熱を伝えていく事が重要だと思っています。そうしてシーンを盛り上げていくことで状況も変わってくることを期待しています。



高級ショッピング街にそびえるビルのトップフロアを丸ごとEstadiumにしてしまうなど、日本では考えられない程の勢いを感じさせる台湾のe-Sportsシーン。カンファレンスにはTVカメラやメジャー新聞社他多くのメディア関係者が詰めかけ、注目度の高まりを見せつけるイベントとなっていました。日本でも同様の盛り上がりを期待したいところです。
《パムジー》
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