Monolith Productionが開発、ワーナー・ブラザース テレビジョン&ホームエンターテイメントより、2017年10月12日に国内発売が決まっている、オープンワールド・アクションRPG『シャドウ・オブ・ウォー(Middle Earth: Shadow of War)』。独特のゲームシステムを持ちながら、ゲームファンや批評家から高い評価を受けた2014年のタイトル『シャドウ・オブ・モルドール』の続編です。
ロサンゼルスで開催されているE3 2017のワーナーブースで、ゲームプレイプレゼンテーションとデモハンズオンに参加してきたので、本作の注目要素や進化したゲーム内容をご紹介。
前作に続き、ケレブリンボールが憑依したレンジャー「タリオン」が主人公となる今作。新たな力の指輪を作り出したタリオンは、凶暴なオーク種族たちを従えながら、冥王サウロンやナズグルの軍勢に立ち向かうべく戦いに身を投じます。
Monolithの開発スタッフいわく、今作では、前作のあらゆる部分がスケールアップしており、マップ規模はもちろん、アビリティからオークなどのモンスターまでバリエーションが大幅に増えているそうです。そして、前作で象徴的だった「ネメシスシステム」も、いっそう機能が拡張されて復活します。
E3 2017で披露された『シャドウ・オブ・ウォー』のデモで大々的にフィーチャーされていたのは、オークの軍団を引き連れたタリオンが、巨大な要塞に攻め入る「攻城戦(Fortress Siege)の要素。本作では、広大なマップに点在する要塞を制圧することで新しい区域がアンロックされ、メインストーリーが進行していくという仕組み。
敵の要塞は、Overlordと呼ばれる最高支配者と、配下であるWarchiefたちからなる、ネメシスシステムが組み込まれた軍団構成を持ちます。要塞に足を踏み入れると、まずはタリオンが率いる軍団を管理する戦術画面が表示。ここでは、戦場に連れて行く配下のオークを編成したり、能力にポイントをふったりして、敵要塞の特徴を調べながらプランを練る必要があります。オークたちは、全身爆薬に身を包んで自爆するもの、毒蜘蛛を撒き散らすもの、ワーグにまたがったものなど、豊富な種類が存在。
両軍勢が対峙するカットシーンが流れたあと、いよいよ戦闘がスタート。プレイヤーは、タリオンだけを操作し、幽鬼の力を駆使して周囲の敵を倒したり、爆薬などのオブジェクトを利用したり、敵の兵器を破壊したりと、戦場を駆け回って、戦況を有利なものにしていきます。ステージ内には、Victory Pointと呼ばれるエリアが3箇所存在し、すべて占拠することで、Overlordの王座への扉が開きます。Victory Pointには、敵のWarchief率いる手強い部隊が待ち構えており、一筋縄ではいきません。タリオンが敵のWarchiefをとらえると、「首をはねる」「レベルダウンさせる」「寝返らせる」という三つの行動から一つを選ぶことができ、この選択がネメシスシステムにも影響を与えていくのです。
要塞のボスOverlordは、多数の配下に守られ、数々のアビリティを兼ね揃えた強敵。デモプレイで登場したOverlordも、テレポートと呪いの武器を扱い、さらに火炎・氷耐性まであるため、担当者も倒すまでに相当な時間を要していました。開発者によると、要塞の構造やOverlordの能力も、毎回異なる内容となるのだとか。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズにおける、ヘルム峡谷の戦いやゴンドールの戦いを彷彿とさせる大規模な攻城戦と、ウォーストラテジーゲームのような戦略性、ネメシスシステムによってプレイヤーごとに異なる展開になっていく多様性が、本作の魅力であり、今回のデモでその一部を垣間見ることができました。
『シャドウ・オブ・ウォー』は、PS4/Xbox One/PCを対象に、日本国内で2017年10月12日発売予定。価格は7,800円(税別)です。
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