Neurable社は、最新CG関連技術の国際会議及び展示会“SIGGRAPH”にて、VRヘッドセットHTC Viveを改造した、脳波でゲームを操作するためのデバイスのデモを発表しています。
デバイスの情報を報じる海外メディアUploadVRによれば、同デバイスはHTC Viveのヘッドストラップ部分に複数のEEG(Electroencephalography)センサーを搭載したもの。このセンサーは直接頭皮へと接触して、脳波を読み取る仕組みになっています。また、同デバイスにはドイツのSMI社の視線追跡技術も追加されているとのことです。公開されたデモ映像では、体を用いることなく空中に浮かぶ幾つかのオブジェクトの中から1つを特定、近くへと引き寄せることに成功している様が映し出されています。
同デバイスを体験したUploadVRの記者は、「オブジェクトに神経を集中し、心の中で“掴む”」と思うだけで実際に該当のオブジェクトが選択されたとコメント。また、直接該当のオブジェクトを視認することを極力避けた状態でも、5回中5回ともオブジェクトの選択に成功したとのこと。その後、記者は1度間違ったオブジェクトを選択してしまったそうですが、他人と話していて集中をしていなかった時であった模様です。なお、NeurableのCEO、Ramses Alcaide氏によれば、このオブジェクト選択トレーニングでは同デバイスの視線追跡技術は用いられていない、としています。
また、Neurableは、eStudiofutureと協力して、政府の人体実験の影響でテレキネシスを持つ超能力者となった主人公が収容施設からの脱出を目指す、脳波操作型デバイス対応VRゲーム『Awakening』を制作、“SIGGRAPH”の会場にてデモ展示しています。同タイトルではトレーニングプログラムのように完全な脳波コントロールでのゲーム操作のほか、視線認識技術を用いてターゲットを選択、脳波で物体の実操作を行うハイブリッドな操作形式をサポート。他にも同社は、Unityエンジンを用いるゲーム開発者が、このデバイスをゲームに取り込めるようにSDKを公開しています。
今までに発表されていた脳波操作型デバイスよりも更に1段進んだ操作の自由度を見せており、まるで本物の超能力者のような体験をプレイヤーに与えてくれそうなこの新型脳波操作型デバイス。具体的な製品化予定などは分かっていませんが、昔のSF映画で描かれていたような未来のゲームをプレイできる日も、そう遠くはないのかもしれません。
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