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【TGS2017】Wargaming.netのCEOが語る「VR展開」とは…Victor Kislyi氏に直撃インタビュー

今回は『WoT』や『WoWs』など既存のタイトルに加えVRを前面に押し出したウォーゲーミングジャパンですが、VRスペースに注力した理由など、様々な質問をWargaming.netのCEOであるVictor Kislyi氏に投げかけました。

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千葉の幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2017。今回は『World of Tanks』や『World of Warships』など既存のタイトルに加えVRを前面に押し出したウォーゲーミングジャパンですが、VRスペースに注力した理由など、様々な質問をWargaming.netのCEOであるVictor Kislyi氏に投げかけました。

――早速ですが昨今のWargaming.netについて教えてください。

Victor Kislyi氏(以下、Kislyi氏): 最近大きいものとしましては、2週間ほど前に始まった『Total War: ARENA』のクローズドβテストです。こちらは今までアルファテストやクローズドアルファテストをしていたのですが、ようやくクローズドベータテストでより多くのユーザーも参加できるようになりました。ゲーム自体は多くのアップデートが入っておりますが、現段階では3つの勢力と10人のコマンダーユニットが入っています。


Kislyi氏: まず『World of Tanks』に関してはアップデート9.20という非常に大きいものが入りました。こちらではランクバトルだけでなく、グランドバトルという15vs15だけでなく30vs30の新しいモードが入りました。またそれ以外にも『World of Warships』では、小林誠先生とのコラボによる『WoWs』初のアーティストシグネイチャーシリーズの戦艦「紀伊」の専用迷彩が入ります。

またそれ以外にも大きいものでは『WoT』の「Music 2.0」プロジェクトです。こちらでは山岡晃氏やSabatonなど多くのアーティストの方と協力して、『WoT』の曲やプロモーションビデオ、そしてキャンペーンをしています。また一般の方々に向けたものでは、ステージ発表したコンペティションの一つで、「Music 2.0」にかこつけて音楽制作をされている方に向けて『World of Tanks』のメインテーマをカバーやリミックスしてもらい、素晴らしいものを送ってもらった中から山岡氏とWargamingのオーディオチームが最優秀者を決めます。またカテゴリは2つありまして、演奏が得意な人に向けたカバー部門と、音楽編集が得意な人に向けたリミックス部門があります。各部門の最優秀者を選び、その方々を12月に行うモスクワのウォーゲーミングフェスタに招待します。その際にただ招待するだけでなく、WG Fesのステージ上で山岡氏と共に実際に演奏してもらおうという形となっています。


私達としては、ただ単に「商品をあげて、終わり」にするだけでなく音楽の創作活動をされている方々に、実際にキャリアの一つとして「○○で演奏をした」という経験と、またそういう「プロの方々と何かした」という経験を一緒にプレゼントしたくてこの企画が立ち上がりました。『WoT Blitz』に関しては『Warhammer』という作品とコラボレーションさせていただいたため、近々そちらに関係した車両が追加される可能性がありますので、今後のニュースを楽しみにしておいて下さい。

――クローズドベータを開始した『Total War: ARENA』のユーザーからの反応はどうでしょうか?

Kislyi氏: 『Total War: ARENA』は、今まで出してきた『WoT』や『WoWs』ともまったく別軸のゲームではあるのですが、多くのプレイヤーが多くのゲームをプレイしています。そういった方々の中から戦車の好きな方は『WoT』を、艦船が好きな方は『WoWs』を、日本/アジアではサービスされていませんが『World of Warplanes』もあります。そこから更に戦術なものであるタクティカルなものが好きなユーザーから『Total War: ARENA』は非常にマッチしていると思いますので、今現在多くの方々がプレイしていて満足して頂いて、多くのバランス調整の要望も来ているので、皆さんが楽しみにしているんだという気持ちが伝わっています。


今回ブースでVRを多く用意させていただいたのですが、VT Techという会社とパートナーを結びました。こちらはモスクワにある会社で、VRを利用した様々な取り組みをされているところです。パートナーを結んだ事によって、せっかく東京ゲームショウへ出展するのでブースでも紹介出来ないかなと思い、大きなVR空間を用意しました。今回VR Techが用意したのは『CinemaVR』と『PolygonVR』の2つです。『PolygonVR』が全く新しいタイプのVRで、映画のモーションキャプチャーなどで使う白いポイントを全身に装着し、なおかつVRデバイスを被り、背負型PCを着込むことで実際に体を動かした時の動作がVR内で再現されます。銃の機器も使用することで、本当に兵士になったように感じられるので、もし機会があれば是非ご体験してみてください。


――そのVRコンテンツは東京ゲームショウの為に作られたものですか?

Kislyi氏: そうですね。VR Techが独自に開発を進めていたもので、アジアでは恐らく東京ゲームショウで見せているのが初だと思います。

――WargamingにおけるVRブースは今まで小規模なものでしたが、今回のVR Techとのパートナーシップが大型VRスペースを出すきっかけになったのでしょうか?

Kislyi氏: 私達としては常にビジネスパートナーを探しているので、今回は大きなディスプレイをさせていただいているのはちゃんと理由があります。日本という市場では未だにゲームセンターが根強く残っていますし、昨今ではVRを利用した専用のゲームセンターが出てきておりますので、そういった方々にもしご興味があればご紹介して、それこそコラボレーションやパートナーシップに繋がるきっかけになればと思い、今回東京ゲームショウという場にVR Techをご招待し大きなエリアをご招待してプレイさせて頂いている状態になります。


――『Total War: ARENA』はSEGA、今回『LET IT DIE』ではガンホー・オンライン・エンターテイメントとコラボしましたが、今後もゲーム会社とのコラボレーションは増えるのでしょうか?

Kislyi氏: もちろんちゃんと意味があるものであれば、私達はコラボレーションを進めていきたいと思っています。現在恐らく一番多いのは日本かもしれません。アニメ作品であったり、作家さんであったり、ガンホーやセガさんであったりといった会社とのコラボもそうですが、日本がかなり積極的に行っています。もちろん他の国でも日本でも、意味や形になるものであればどんどん積極的にしていきたいと考えています。

――ありがとうございます。それらに関することですが『LET IT DIE』のガンホーとのコラボのきっかけは何でしょうか?お答え出来る範囲で教えてください。

Kislyi氏: 元々『WoT』の「Music 2.0」で山岡晃氏にご協力頂いているのですが、同氏はグラスホッパー・マニュファクチュアに所属しています。そのグラスホッパー・マニュファクチュアがガンホー系列でもあり、『LET IT DIE』も山岡氏が関わっている作品であることから、山岡氏が私達に何かするだけではなく、山岡氏も自分たちのタイトルで何か出来ないかとということからコラボすることになりました。

――さっきVRの話が出ましたが、ビジネスとしてVRのゲームは成功すると思いますか?

Kislyi氏: VRとゲームの組み合わせは私個人としては、今後成功するコンテンツだと思います。ただ重要なのは、ただソファーや家の椅子に座ってVR機器を頭につけてみたり遊ぶだけでは恐らく成功はしないのではないと思います。私個人、今回『PolygonVR』で実際体中にポイントを付けて銃を持った瞬間、もう本当に今までそこにいたことを忘れてゲームに没入するするぐらいしっかり世界観に入って反映されるということがあったので、全く新しい体験と何よりも現実を忘れさせるような体験は非常に重要な要素になります。これは多分プレイした人にしかわからないことなので、体験してみれば私がどういうことを言っているか改めて理解して貰えるかと思います。


――既存のコンテンツのVR化は進んでいるのでしょうか?

Kislyi氏: 直接的にゲームに関わるようなことは特に予定がないですが、別に興味がないわけではありません。昨年のTGSではゲームのオブザーバーモードをVRで見えるようにしています。ただ実質VRのために作られたゲームと、そうでないゲームを無理やりVRにするには全然話の次元が変わってくるので、既存の物を変えるという意味であれば「やらない」「やっていない」という形になります。

――そうなると、Wargaming.netオリジナルのVRゲームが登場する可能性もあるのですか?

Kislyi氏: 今現在は試作的なものばかりなので、正式に将来どのようなものがでるかというお話は一切できませんが、より今やっていることが進み、経験や知識が蓄積されていけば将来的には出てくる可能性もあるかと思います。

――最後にVR端末が正式に発売されてから1年以上経ちますが、WargamingとしてVR業界をどのように盛り上げて行くのでしょうか?

Kislyi氏: 私達としてはもちろん今後のVRの成長をサポートする予定で、この第1弾というのがこのVR Techになります。彼らはロシアにある会社なのですが、映画館やショッピングモールでVR関係のアトラクションをセッテイングしている会社なのですが、あくまでもロシア国内だけの話なので、私達が協力することによってグローバルに様々な国がもしかしたら興味を持って導入してくれるかもしれません。私達としてはそういった手助けをしていきたいと考えていますので、後はVR Techなど多くの会社の方々により成長促進していただければなと思います。

――ありがとうございました。

《G.Suzuki》

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