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【プレイレポ】待望の日本語対応!SCP風シム『Lobotomy Corporation』で味わう狂気の企業経営

いよいよ日本語に公式対応した“SCP Foundation”風世界観の経営シム『Lobotomy Corporation』のプレイレポートをお届けします!

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読者のみなさんこんにちは!今回はこの度日本語に公式対応した『Lobotomy Corporation』のプレイレポートをお届けします。『Lobotomy Corporation』は、日本でも一部で人気の都市伝説系シェアワールド“SCP Foundation”に強い影響を受けた施設運営シミュレーションゲームです。


まずはビジュアルノベル風のパートからゲームが開始します。プレイヤーはAIから説明を受けロボトミー社の管理人として職務をしていくことになるそうです。社名といい、脳にアルファベットの“L”が刺さってるっぽいマークといい、ロクな会社ではなさそうな雰囲気がビンビンですね……!

絵やデザインには海外モノ独特のとっつきづらい感じはまったくなく、むしろ非常に日本人受けしそうなものだと感じられました。ゲームは施設運営するシミュレーションのパートと幕間的に謎めいたストーリーが語られるビジュアルノベル風のパートを繰り返しながら進行していくことになります。このあたりは非常に日本語化の恩恵が大きいですね!


シミュレーションパートではいったいどこから集めてきたのか、アノマリー……もとい「アブノーマリティ」という超常的なアイテムに対して、作業員たちに4種の作業を行わさせてエネルギーをその日ごとに定められたノルマまで抽出することが目的となります。と説明すると非常に簡単そうなのですが、もちろんそれほどシンプルではありません。


というのも、アブノーマリティが施設に運び込まれた段階では、それが何であるか、どのような作業をすればいいのか、どの程度危険なのかというような重要な情報がほぼ何もプレイヤー側に与えられていないからです。プレイヤーはおっかなびっくりアブノーマリティの様子を観察して、独自にそういったノウハウをゲーム内に、あるいは自分自身の知識の中に蓄積していかなければなりません。


行える作業は前出の通り4通りで、「本能」「洞察」「愛着」「抑圧」と別れています。具体的にどのような作業なのかはまったく想像もつかないのですが、このあたりの謎っぽさも雰囲気を盛り上げるよいエッセンスになっています。正しい作業をすると、ノウハウがPE-BOXという形で蓄積され、そのアブノーマリティがなんであるか、どのような作業をすればよいのか、というような情報をが少しずつアンロックしていくことができます。しかし、正しくない作業をしてしまうと……

なんてこった。

と、いうように、従業員の死を招きます。従業員には赤いゲージで表示されるHPと青いゲージで表示される精神値……いわゆるSAN値みたいなものがあり、赤いゲージが無くなると死亡し、青いゲージが無くなれば発狂してしまいます。全従業員が死んでしまうと当然ゲームオーバー。おそらく初プレイ時は従業員を死なせずにプレイすることは非常に困難だと思われますし、もしかしたら慣れたところで結局困難かもしれませんので、心頭滅却、感情を殺して管理人業に徹する必要があるでしょう。


万全を期してアブノーマリティに対処していっても危なげなくプレイすることは許されません、このゲームには「試練」と呼ばれるイベントがいくつか存在しているからです。試練ではランダムに何らかの怪異が施設内に発生し、即応しないとあれよあれよという間に……


大変なことになってしまいます。即応といってもゲーム開始したばかりのプレイヤーはなにをしたらいいのかがわからず、死に覚え的に対処を学んでいく必要がありますし、ランダム性が高いので理不尽に感じられることも多いです。このあたりのシビアさはローグライクゲームにも通じるものがありますね。

こつこつシミュレーションゲームがやりたいプレイヤーにとっては、賛否が分かれるところかもしれませんが、この手のゲームが陥りがちなパターン化を防ぎ、常に緊張感をもって臨めるようになっているのではないでしょうか。


試練やアブノーマリティの脅威にもめげずにエネルギーを目標値まで抽出しきることができればその日が終わり、次の日へとゲームが進行していきます。従業員の成長要素もあり、武器や防具の装備などRPG的な部分もあって、考えることは徐々に増えていきます。このあたりシミュレーションゲームの醍醐味といったところでしょうか。


難易度は高く、ゲームある程度進行して以降は、あっちで職員が発狂し、あっちで怪物が暴れまわり、……というようなてんやわんやの大騒動になってしまいがちで、進行するのがなかなか困難です。とはいえいつでもその日の始まりからコンティニューできますし、もうこれは詰んだと感じたらノウハウを維持したまま最初からやり直すこともできますので、プレイを続けていればいずれは進行できるようにはなっています。


フレーバーテキストは読み物として非常に楽しく本作の雰囲気作りに大きく寄与しています。SCPファンも、今作から入門したい初心者もテキストを集めるというだけでプレイのモチベーションになるでしょう。こういう部分も日本語化の恩恵をフルに受けられるので非常に嬉しいところです。


このゲームはまだまだ早期アクセスですので日本語化も不完全な所があり、今後も発展、進化していくでしょう。とはいえ、Steamセールでもある今、ゲームを始めるには絶好のタイミング! おどろおどろしく、しかしどこか妙に乾いた『Lobotomy Corporation』の世界を、読者のみなさまも一度体験してみてはいかがでしょうか!



『Lobotomy Corporation』


  • Steamストアページ
  • 通常価格: 1,980円(記事執筆時、25%オフの1,485円)
  • リリース日: 2016年12月17日(早期アクセス配信)
  • 開発元: Project Moon
  • 対象OS: Windows 8.1以上
  • 《文章書く彦》
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