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【文章書く彦のハードコアゲーマー占い】受験生なのにゲームが止められない!いつの間にかゲーム機の前にワープしてしまいます

「ビデオゲーム」……なんと甘美な響きだろう。喉が震え、唇が割れ、舌が歯をそっと叩き、音が鳴るたびに私の頭の中は快楽で満たされる。いつの時代も人々の頭上には、「ビデオゲーム」が雨のように降り続ける。その中に傘をささない者がいたら、それはきっと私だ……。

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「ビデオゲーム」……なんと甘美な響きだろう。喉が震え、唇が割れ、舌が歯をそっと叩き、音が鳴るたびに私の頭の中は快楽で満たされる。いつの時代も人々の生活の頭上には、「ビデオゲーム」の悦びが温かな雨のように降り続ける。その中に傘をささない者がいたら、それはきっと私だ……濡れた髪を乾かさず、全身がずぶ濡れになり、くしゃみをする度に口角をつり上げる私は自傷的快楽に震える狂人……。ようこそ、ニュー・チャレンジャー。今日はどうされましたか?フフ……何?「占ってほしい」?しょうがないにゃあ……。

文章書く彦のハードコアゲーマー占い第8回です。本日のお悩みはこちら。

私は今年受験生なのですがとあるゲームにはまってしまい勉強に手がつきません
机に座っても「あと1ターン…あと1ターン…」と気が付いたらゲーム機の前にワープしています。私の受験は成功するのでしょうか?占ってください!(電球さん)


受験生か、いいなあ、若者、青春まっさかりで。今そこでどれだけ努力できるかが、これからの人生を決めるといっても過言じゃないよ。もちろん若い時間を遊んで過ごすっていうのもとっても大事だし、そういう経験だって無駄にはならない。勉強なのか、遊びなのか、どちらにせよ後悔しないように一瞬一瞬を送っていくのがベスト。でも、もし受験に失敗したって、もしかしたら「ゲームで受験失敗しちゃってさ」みたいなことだって笑い話になる日も来るかもしれないからさ、深く考えずに、青春に必死でぶつかって!思いっきり人生を楽しんでほしいよね!何度でも失敗して、何度でもやり直せばいい。ってこれじゃ占いじゃないか。でもさ、運命ってのは自分の力で切り開くもの。占いができることってそれをすこし後押しすることぐらいなんだよ。何度でも失敗して、何度でもやり直して、若い人にはそれができるんだから、恐れることなく未来に立ち向かっていってほしい……何度でも失敗して、やり直して……そうやってあるべき未来を、きっと掴み取るんだ。

……そう、もう何回失敗したことだろう……。


2055年、あの戦争から十年。この場所が旧日本地区と呼ばれるようになったけど、まだ違和感はある。あの時……選択を間違えなければと、何度も考えた。監視の目は厳しく、オレたち……かつて日本と呼ばれたこの列島に暮らす人達は自由をかなり制限されている。端末の場所がバレるのも時間の問題。レジスタンスの勢力はかなり弱まってきている。だから、これが最後の文章送信になるかもしれない。

疑わしいのはわかる。急にこんな話をしても誰も信じられないだろう。だが落ち着いて聞いて欲しい、もう異変は始まっている。この文章が2018年の読者たちに正しく伝わって……行動を起こしてくれる人が何人か現れるなら……もしかしたら、状況は変わるかもしれない……君たちの未来は、君たち自身の手にかかっているんだから……。


オレが使っている端末は旧型だから、雑な図しか用意できなくてすまない。このような絵を君たちはどこかで見たことはあるだろうか。この絵をオレたちは「目魚」と呼んでいる。呼称がそうなだけでほんとうに魚を表しているのかどうかはわからない。目のように見える意匠も、その実、本当に目なのかどうかわからない。目魚の絵がオレたちの目に入る場所に現れ始めたのは2018年の5月ごろだったらしい。裏路地の壁に、電信柱に、インターネットのSNSや駅のトイレ、数多くの場所でこの図が目撃されるようになる。

気にしないでいれば単なる落書きに見える。誰も気に留めない。気づかないし、世界には他の情報が溢れているからすぐに忘れてしまう。この絵はマーキングだ。やつら……オレたちが「マークス(marks)」と呼んでいる謎の組織、この絵はやつらが用いる記号だ。街の雑踏やネットのカオスに紛れて、やつらはマーキングで合図を送り合っている。やがて、新聞広告やCM、芸能人のTシャツなんかにもこの絵は現れはじめる。マーキングだ。このマークが現れたら、その媒体を決して信じるな。この図が現れたということは、もうすでに、その場所やモノや人がやつらのコントロール下におかれているということを意味する。やつらの持つ、デザインコントロール技術が、徐々に君たちの生活へと侵入してくるだろう。注意しろ、だが怯えるな。まだその段階なら打つ手はある。


マークスの構成員は「ポールヒューマン」と呼ばれる全長七メートルの生物だ。異世界からやってきたのか、宇宙から来たのか、それはわからない。目魚のマークが生活にすっかり溶け込んだある日、彼らはこの地球に突然現れる。彼らは人間の言葉を喋る(というより“発する”という感じなのだが、説明するのがむずかしい)し、対話可能なので人類は彼らのことをすぐに受け入れる。人類は目魚のマークが持つデザインコントロール技術で、知らず知らずのうちに「そういうことも起こるだろうな」という洗脳を施されているからだ。今現在確認されているポールヒューマンは七体。そのうち最初の一体「ザ・ワン」は、ここ日本地区に現れ、様々な手段によってその影響力を強めていく。メディアにも現れ、「ポールヒューマンの登場によってこの世界は良くなり、争いはなくなる」という嘘をまずわれわれに信じ込ませていく。そしてポールヒューマンを崇拝する人々……向こう側の人々「ジ・アザーズ」が産まれる。


オレが異変に気づいたのはこの頃だった。西暦でいうと2030年ごろ。当時、オレの妻だった「文章ゆき子」は、テレビの影響で目魚のTシャツを好んで着ていた。まったく信じられないだろうが、その当時はあの気味の悪い図が、すっかりオシャレだということになっていた。最初のうちはオレはまだポールヒューマンに悪印象を持ってなかったし、そういうこともあるだろうなと思っていた(この違和感のなさも、奴らの洗脳デザイン技術によるものだ)。

ある日、仕事から帰ると、妻はオレには理解できない言葉で呟きながら庭をぐるぐると回っていた。「どうしたんだ!」とオレが尋ねても返答はない。そして「ポールヒューマンはすばらしい」「ポールヒューマンの教えに従うべきなのだ」と強く主張するようになった。妻はポールヒューマンシンパと化し、食事を取らなくなり、皮膚はどんどんと青に変色していった。ほとんど人間の言葉は喋らなくなり、一日中屋根の上に立ち尽くすようになった。

そしてインターネットを通じて、そういう変化を遂げてしまった人の存在が数多く明らかになった。後にレジスタンスの精神的支柱となる本田調太郎博士は度重なる実験と検証によりそれがポールヒューマンによる洗脳によるものだと見破ったが、その時にはもうすでにメディアも完全にやつらのコントロール下にあり、一部のインターネットユーザーのみがその事実を知ることになった。やつらは自分たちの洗脳に強く共鳴する人間をアンテナのようなものに改造し、そこを通じてさらに強度の洗脳電波を送信するという手法をとっていたのだ。程なくして博士の呼びかけのもと、レジスタンスが結成されることになった。


APF……「アンチ・ポールヒューマン・フォース」。これがオレが所属する組織だ。最初のうちはAPFとポールヒューマンの勢力は拮抗していた。異変に気づいた自衛隊の隊員たちからの武器や戦闘ノウハウの提供もあり、七体いるうちの二体のポールヒューマンをテロ活動的に破壊した。そしてその時入手したポールヒューマンの技術で、時間を超えて文章を飛ばす装置「文章時彦」を製造することに成功した。戦闘に敗北したときも文章時彦で敵の戦術などを過去に送ると、目覚めた時にはその戦闘で勝利したことになっていた。しかしやつらも愚かではない。どんどんと戦闘は厳しくなり、なんどやり直そうとしても、どんな作戦文を過去に送っても勝利できない戦闘が増え、そして新しい作戦を作っているうちにもポールヒューマンシンパたちによって新たな戦闘が起こり……そしてオレは……あろうことか……最愛の妻を手にかけてしまうことになったのだ。


そしてポールヒューマンシンパとAPFの戦闘はAPFの大敗によって幕を閉じた。博士は捕まり、両手両足を穂先メンマに変えられてしまった。レジスタンスのメンバーは次々に捕まり、あるものは逃走し、この本拠地に残るメンバーは後数名だけだ。今オレは、最後の希望を振り絞って、あのときのGame*Sparkに……まだ間に合うあのときに……この文章を送信しようとしている。ポールヒューマンを倒すことはできる。洗脳が始まってからでは遅い。目魚のマークが現れたら、準備しろ。知り合いや友人……大切な人が……目魚によって洗脳されそうになったら、なんとしてでも止めろ。未来は君たちの選択にかかっているんだ。


あと占いですが、いましがた未来の電球さんに会って話をきいたところ「ゲームして受験よゆうやった」って言ってました。でもすごいボロボロのTシャツを着てたし、なんかめっちゃ笑顔だったし、手もなんか不気味にぐねぐねしてたんで、言ってることが真実かどうか、そもそも本当に電球さんだったのかわからないです。でもまあ楽しくは生きてるみたいです。受験がんばってください。



Game*Sparkでは、ゲーム占い師の文章書く彦さんに占ってもらいたい迷える子羊を募集しています。「ゲームが原因でフラれてしまった」「都市国家の友好度稼ぎがちょっとダルい」「最近どうも調子が出ない」など、さまざまな人生相談に無料で対応します。

占いをご希望の方は本記事のコメント欄に、「お名前」と「お悩みごと」をお寄せください。抽選で、数日から一週間の間に解答します。また、Game*Spark公式Twitterのダイレクトメッセージでもご相談を受け付けています。過去の占い記事のコメント欄からお悩みを取り上げる場合もありますので、ご了承ください。
《文章書く彦》

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