解説によれば、オーストラリアのDavid Leyonhjelm上院議員が、「民主主義社会の基本である演説の自由を、政府が民衆に与えるものではなく市民の権利」とするために提出したこの法案は既存の3つの法律の改正からなるもの。
内、ビデオゲームに関連するのは検閲に関連する1つ。これは、倫理や良識、礼儀などに違反する出版物・映画・ビデオゲームの発売禁止措置を排除するもの。また、適切なペアレンタルコントロールの機能が備わっている場合、有料放送などにおけるX18+レーティングの内容の放映禁止を規制します。また、この内容には一部ノルウェー領においての、オーストラリア国内における合法なポルノの解禁も含まれているとのことです。
残りの2つの法案については、国家安全保障法の発言制限を緩和するものと、主にオンライン上での他人に不快感を与える発言や行政への批判発言についての制限を緩和するものとなっています。
この法案では多くの表現への規制が緩和される一方、犯罪の教唆や推奨、また同国にて児童ポルノとして定義される“性行為を行っている架空の子供を描写する作品”への規制は維持されます。
従って、かつてニンテンドー3DSの『DEAD OR ALIVE Dimensions』が同国で禁止されたことや、先日欧米でのPS4/PS Vita版発売が見送りとなった『オメガラビリンスZ』同様の、日本作品の海外展開で度々起こり得る、美少女キャラクターの性的描写が原因の発売禁止については緩和されるものではありません。
しかしながら、他の多くの海外タイトル、前述した『We Happy Few』や、『Outlast 2』など発売前に同国の審査で躓いてしまうようなタイトルについてはよりスムーズにリリースされうる形となります。多くの海外デベロッパーを悩ませてきたオーストラリアでの規制が緩和されるときは来るのでしょうか、注目が集まるところです。
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