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『Super Hexagon』タッグの新作カジュアルローグライク『Dicey Dungeons』プレイレポ…サイコロ振って奥地を目指せ

『Super Hexagon』などで知られるTerry Cavanagh氏より、『Dicey Dungeons』のアルファ版が配信されました。本稿では、インディーゲームの世界へ大きな話題を呼び込んだクリエイターによる「ダイス×ローグライク」な今作のプレイレポートをお届けします。

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『Super Hexagon』『VVVVVV』といったタイトルで知られるインディー開発者Terry Cavanagh氏より、新作ゲーム『Dicey Dungeons』のアルファ版がリリースされました。本稿では、インディーゲームの世界へ大きな話題を呼び込んだクリエイターによる「ダイス×ローグライク」な今作のプレイレポートをお届けしていきます。

『Dicey Dungeons』は2018年3月にバージョン0.1をリリース。記事執筆時点ではバージョン0.10が7.5ドルで販売されています。今回は、このバージョン0.10をプレイしてみました。公式Webサイトはこちら。このバージョンはHTML5で開発されているため、ブラウザ上から手軽にプレイできます。Steamでのリリースを予定しており、その後はモバイル向けにも展開。Cavanagh氏に問い合わせたところ、日本語ローカライズも「数週間以内に行う予定」とのことです。

ミュージックは「Chipzel」が担当予定……『Super Hexagon』タッグが期待を誘う



バージョン0.10の時点では、アートワーク、ミュージック共にほとんど実装されていません。しかしながら、公式サイトでは『Super Hexagon』のBGMを手掛けた「Chipzel」の名が挙げられており、近くアップデートで実装していく予定とのこと。アートワークはMarlowe Dobbe氏が担当。バージョン0.10の時点では、ゲームのスタート画面でしかその雰囲気を知ることはできませんが、公式サイトで紹介されているティザー動画ではその一端を窺えます。

Dobbe氏は自身のウェブサイトで2017年の「Intelの多様性奨学金プログラム」「Pacific Northwest芸術大学での美術学士賞」、2018年の「GDC(Game Developers Conference)の Girls Make Games Scholarship」などに選出されたのだとか。Dobbe氏は日本の有名なゲームやマンガも好んでいるらしく、ポップな手描き調の柔らかい作風がどのようにマッチするのか楽しみです。

ゲームの流れは「シンボルエンカウント+階層クリア」型



『Dicey Dungeons』はコマンド入力に近い戦闘RPGを主体としています。ランダムで生成されるダンジョンに配置された敵を倒しながら、キャラを強化しつつフロアを踏破して最深部を目指す、という構成です。この「コマンド入力」部分が、ダイスによって行われるというユニークなシステムとなっています。

ゲームの操作は特に説明が無くても見れば分かる構成になっており、UIはシンプルで無駄がありません。ただ、カードゲームのように様々な「効果」を読み取ることになるため、日本語対応がされていない現状では、基本的な英単語の知識が必要です。とはいえゲームの挙動は軽く、リトライもすぐに挑めるので、感覚で進めてしまっても問題はありません。


ゲームをスタートすると、キャラクターセレクト画面へ移動。こういったゲームをプレイし始めるときに何を選ぶかは性格の出るものだなと思いますが、筆者はいつも戦士です。ラーメン屋では塩を注文するタイプです(あれば)。というわけで今回はWarriorを選んでいざ進軍!


スタート後はダンジョン内の画面へ移動します。右下の「Floor 1」は現在の階層を指し、5階層まで進めばクリアとなります。左下の表示は、左からコイン数、所持ダイス数、レベルアップまでの経験値数。


こちらは装備画面。このサイコロ戦士はデフォルトではSwordを一本装備しています。Swordの効果は、ダイスを振って出た目のうち最大で「5」までを戦闘に使用できるというもの。とにかく、最大ダメージ「5」を出せるサイコロ戦士ということはわかりました。とてもシンプルですね。


今作はマップ選択型のダンジョン探索ゲームということで、『FTL: Faster Than Light』のように次に進むステージを選んでいきます。一番奥にあるハシゴのマスまで行けばこのマップはクリア。ここではひとまず、道を塞いでいる Squire(lvl 1)に挑戦。はやく宝箱を開けたいですからね!

ターン制の「ダイスコマンド」バトル!




戦闘の流れを見てみましょう。右上に敵、左下にサイコロ戦士、中央には自身の装備が表示されています。Combat RollというWarriorの固有スキルでは、「1ターンのうちに3個だけダイスの振り直しができる」という効果を戦闘に活かせます。さっそく「4」ダイスを振り直してみると「5」のダイスを獲得。そのまま「5ダメージ」を与えてターンエンドです。



敵ターンでは、相手の装備が表示されます。Squireのダイスは「1」と「4」で、我がサイコロ戦士は「4」のダメージを負うことに。更に、Squireは残ったダイスでShield 1というポイントを得ました。


次のターンに3回振り直してみた結果、出てきたダイスの目はなんと「1」と「6」。サイコロ戦士が持っているSwordはMAXが「5」と設定されているので、「1」のダイスで攻撃をすることになってしまいました。そしてSquireの持つShild 1のポイントで相殺される結果に……。

ここでもプレイヤーの性格が出るような気がします。筆者は「ハズレで攻撃不可になるくらいなら、弱い攻撃でも着実に実行する」というタイプなんですが……こんなとき「オレはいつでも最大値を狙うぜ」というアナタ、良いと思います。好きです。


結局、殴り合いの末に少し消耗した状態で勝利しました。コインを1つと経験値を1つ獲得して戦闘は終了です。減ってしまった体力は維持され、そのまま次の戦闘に臨まなければなりません。

キャラの強化と限られたリソース


ダンジョンのフロアには宝箱やショップが設置されている場合があります。また、戦闘で得た経験値によってキャラがレベルアップすると、ダイスの個数が増えたり、新たな装備品を獲得できたりします。しかしながら通常のRPGと異なり、敵を含めたこれらの設置物は有限であるため、可能な限りの強化をしながら進めることになるでしょう。


Squire撃破後、最大「4」までのShieldポイントを獲得できる「Wooden Shield」を宝箱マスで入手。Shieldポイントは相手の攻撃を相殺でき、更に余ったポイントを次のターンに繰り越せるので、かなり価値があります。とは言え、装備品はBackpackを思いきり圧迫するものもあるため、シナジーを考えて装備を組まねばなりません。

クラス特性とシナジーを考慮せよ!


限られた範囲の強化を進める中で、様々な選択肢が生まれていきます。ダイスの数が増えれば1ターンの間に取れる行動も増えるわけです。ただし、ただ装備品を増やせば良いというものでもありません。一見、役に立たなそうな装備も、別の装備と組み合わせることで大きな効果を生み出すものがあります。筆者としては、『Dicey Dungeons』の「キモ」はここにあるように感じました。


この敵のRogueが持っているLockpickやDaggerといった装備も手に入れられる場合があります。Lockpickは、置いたダイスを2つに分割するという能力で……


この場面で、相手のRogueは「6」ダイスを「1」と「5」に分割しました。ここでDaggerの能力に注目してみるとReuseable(再使用可能)とあります。つまり、Lockpickによってうまく「3」ダイス以下に分割できると、最も効率的な攻撃を繰り出せるということになります。


ダイスによる戦闘は、はじめは単なる「運ゲー」だと感じていましたが、むしろシナジーを考えることで戦術の安定度が増していきます。攻撃と防御を切り替えられる装備もあり、ダイスを振っているはずなのに戦闘方法を選択できるという状況も作り出せます。また、リスクを承知で一発逆転を狙える構成も作れるので、まさに運ゲー的な勝負を挑むこともできます。

運とシナジーが生み出す快感



ローグライク+他ジャンルという組み合わせは、特にインディーゲームシーンで様々な展開を見せてきました。これらのゲームは、純粋にプレイヤーの技量が反映されているのか、それとも運によって支えられたものなのか、という狭間のプレイシーンを瞬間的に生み出します。

開発者が用意している『Dicey Dungeons』のWikiでは、ユーザーによる非公式なチャレンジという項目があり、実践の為のヒントが掲載されています。今後各クラスや装備品の内容が変更されてしまう恐れがありますが、通常のプレイではなかなか思いつけない攻略法で、現時点でも幅の広さを感じさせるものとなっています。


アートワークとミュージックが十分に実装されていないということで、まだチープさを感じてしまうところがありますが、ゲームの基本部分に不安はありません。これからの作り込みと共により豪華なアップデートが期待できる『Dicey Dungeons』は、インディーゲームファンにとっては小粒ながらも注目作となりそうです。

『Dicey Dungeons』はitch.ioにて7.50ドルにて販売されています。Steamでも2018年内に発売予定で、その後iOS/Android向けにもリリースされる見込みです。
《Trasque》

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