3Dパズルシューター『Photonic Distress』「父が他界した後に見た夢から着想を得ました」【注目インディーミニ問答】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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3Dパズルシューター『Photonic Distress』「父が他界した後に見た夢から着想を得ました」【注目インディーミニ問答】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、GRIP420開発、PC向けに8月3日リリースされた3Dパズルシューター『Photonic Distress』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、GRIP420開発、PC向けに8月3日リリースされた3Dパズルシューター『Photonic Distress』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、一人称/三人称視点の3Dパズルシューター。ランダム生成された真っ暗なステージの中、フォトン・ガンで明かりを灯しながら、記憶のカケラを集めつつ、ゴールを目指します。記事執筆時点では日本語に対応していません。

『Photonic Distress』は1,010円で配信中





――まずは自己紹介をお願いします。

GRIP420:皆さんこんにちは!GRIP420です。私たちは少数の開発者と、手伝ってくれるいい友人たちで活動しています。Irakli GagnidzeとPhilipp Reichlingが設立者兼開発者で、友人のDaniel Rettigは3Dアーティストです。Jannik "Toteki" Meyerも私たちの友人で、ゲーム内で聞くことのできる美しい音楽を作った音楽プロデューサーです。

私たちは最小限の人数で活動しているインディースタジオです。オフィスもありません!時間がある時に自宅から作業していますが、いつかもっと大きなスタジオになり、フルタイムでゲーム開発を行い、皆さんにたくさんのゲームを楽しんでいただけるようになりたいと思っています。

――本作はいつどのようにして開発が始まったのでしょうか?

GRIP420:本作の開発は2016年に始まりました。これは私たちがUnreal Engineのコミュニティフォーラムで知り合い、同じようにゲームデベロッパーになりたいという目標を共有していたことを知ってから、数ヶ月後のことです。学習において大事なことは、学んだことを実際に使ってみることですので、私たちは実際にゲームを作る必要がありました。私たちはバージョンを管理するサーバーを立て、プロジェクトを作成、一緒にゲーム開発を始めたのです。本作は何年もかけて磨き上げ、当初予定していなかった要素も追加し、友人たちの力も借りてテストし、完成させることができたのです。

――本作の特徴を教えてください。

GRIP420:本作は一人の人間が昏睡状態から目覚める旅を描いています。不思議なテーマではないでしょうか。昏睡状態の人に何が起きているのかは、誰にもわかりませんので、私たちは目覚めようとする人の旅を描こうと思ったのです。想像に限界はありませんので、周りの描写はSFと夢のような風景をミックスしました。自然生成されるステージは、木、ツンドラ、砂漠という3つのタイプから構成されています。

ビジュアルを可能な限り素晴らしいものとするため、開発にはたくさん労力を注ぎ込みました。しかし、このビジュアルは完全な闇に隠れています。フォトン・ガンを使って道を見つけ、ゴールにたどり着くことができるかはプレイヤーにかかっています。そして完璧な目覚めのためには、記憶のカケラを集めなくてはなりません。

リラックスしたいプレイヤーにはイージーモードが用意されており、簡単に攻略することができ、明るくするコストも少なくなっています。挑戦を求めるプレイヤーには高難易度も用意されており、プレイヤーはフォトンの残りをしっかりと管理し、賢く使う必要が出てきます。ステージもより難しくなり、障害物やトラップの量も増します。最高難易度は開発者含め、まだ誰もクリアした人がいません。

本作にはタイムトラッキング機能が搭載されていますので、いつでもプレイヤーがこれまでに費やしてきた時間を確認することができます。タイムアタックが好きな人や、どれだけプレイしてきたか知りたい人には役立つ機能でしょう。

最後に、ステージには擬似乱数を使用しており、ゲームを始める際に選ばれた数字によって、ステージがどういう見た目になるか、どれだけのカケラやトラップがどこに現れるか、などが決定します。プレイするたびに異なる見た目になりますので、リプレイ性は実質的に無限大ですよ。


――本作が影響を受けた作品はありますか?

Irakli:2016年に私の父がガンで他界した後、私は暗闇の中で父を探しているという夢を見ました。道は狭く、ねじ曲がっていました。道を照らすため、私は光のオーブを投げ、それに向かって歩いていたのです。夢の中では目を覚ましたいと思っていたのですが、できませんでした。チームのメンバーにこの体験を共有すると、これをベースにしてゲームを作ろうということになったのです。Philippが数年前自動車事故から生還した経験も取り入れ、これを再解釈し、私たちの最初のゲームとして姿を見せることとなりました。

――本作の日本語対応予定はありますか?

GRIP420:本作含め、将来的にリリースされる作品もすべて日本語に対応させたいと思っています。残念ながら現時点では余裕がないのですが、将来的には実現させたいです。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

GRIP420:世界は今まで以上に競争が激しくなっています。時にはどんなに強い人でも倒れてしまい、私たちは喪失感に悩まされます。もし独りに感じたり、自分にはできないと思っていたら、私たちの体験を共有させてください。あなたの持つ情熱や興味が気になる人は必ずいます。あなたと友達になりたいという人も必ずいます。あなたはただ前を向いて、そういう人を見つけようとすればいいのです。私たちはお互いを見つけ、ともに学び、私たちのデビュー作を完成させることができました。あなたにもできます。努力すれば、必ず目標に届くでしょう。まずは小さな目標から始め、それを積み重ねれば、星にも手が届きます!本作が頑張る皆さんに、明日への「充電」の助けになれば幸いです。

本作をご購入いただいた皆さん、サポートをしていただき、ありがとうございます。あなたはどこかのCEOのボーナスのためにお金を払ったのではありません。あなたのおかげで、私たちは家賃を払うことができ、食料を買い、子供を学校にいかせることができるのです。本当に感謝しています。

――ありがとうございました。


《SEKI》
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  • スパくんのお友達 2018-08-19 9:49:40
    とりあえず買って日本語対応まで待つか
    2 Good
    返信

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