『LoL』世界大会「Worlds 2018」現地レポート!プレイインで見えた「最大級e-Sportsイベント」の着火点とLJLの未来 2ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『LoL』世界大会「Worlds 2018」現地レポート!プレイインで見えた「最大級e-Sportsイベント」の着火点とLJLの未来

世界各国の『リーグ・オブ・レジェンド』強豪プロプレイヤーが韓国・ソウルに集い、国際大会「2018 League of Legends World Championship(Worlds)」が幕を開けました。本稿では、会場の様子と日本代表チーム「DetonatioN FocusMe」の姿をお届けします。

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『LoL』世界大会「Worlds 2018」現地レポート!プレイインで見えた「最大級e-Sportsイベント」の着火点とLJLの未来
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日本代表に注目!する前に……



……と、ここまで「LoL Park」をメインにお伝えしてきましたが、ここで「Worlds」の試合形式についておさらい。『リーグ・オブ・レジェンド』の世界大会である「Worlds」は、各国から集まった24チームが王者の座を争うイベントです。

今回始まった「プレイインステージ」はその予選段階と言えるもので、最初に12チームが4つのグループに分かれ、2回ずつの総当たり戦を行います。これが「プレイインステージ ラウンド1」。そこでグループ上位となった2チームは、「プレイインノックアウト(ラウンド2)」に進出。ラウンド1を勝ち上がって8チームが更にぶつかり合い、4チームまで絞られます。

そうして勝ち残ったチームは、韓国や中国、欧州、北米などの代表が集う「グループステージ」へ進みます。日本代表のDetonatioN FocusMe(DFM)は本記事執筆時点で、「プレイインノックアウト」に進出していますが、そこに辿り着くまでの5試合は連続ドラマのような展開でした。

世界大会で観たDetonatioN FocusMeの姿



DFMは、プレイインテージ ラウンド1で「2勝3敗」という戦果を残しています。中でも注目度が高いのは、初日のCloud 9(C9)戦。この試合では逆転に次ぐ逆転が繰り広げられ、終盤の5v5の激突がきっかけで敗北を喫することに。C9は人気も実力も高いチームでもあり、「ここで勝てれば」というところでもありました。今回のレポートでは詳細な試合内容を割愛しますが、激戦を黒星で終えた直後の選手たちの表情は、けっして明るいものとは言えませんでした。

初日が終わった直後のメディア合同インタビューはすでに掲載していますが、DFMメンバー達の顔に浮かんでいた「疲れ」と「悲壮感」は、現地取材陣としては忘れられません。取材現場の空気は強烈に淀んでいて、根掘り葉掘り聞けるような雰囲気ではなかったのです。いくら相手が「仕事としてやっているプロのゲーマー」とは言え、彼らの精神面に負担をかけるのは避けたいところですし、そもそもインタビュアー側にいる身としても納得はできない状況でした。

※Ceros選手はEvi選手の上に乗っかっているので、手の数は間違ってません

質問に答えてはもらえるものの、ただ傷口に塩を塗るようなインタビューを続けるくらいなら一旦中止を願い出よう……と思い始めたところで、離席していたCeros選手がインタビューに途中参加。敗北の直後であろうと彼ははきはきと質問に答え、「自分たちの敗因を的確に分析した上で話している」ことがよく伝わります。

そんなCeros選手のムードに背中を押されたのか、他の選手たちの顔にも笑顔が表れ始めました。「次は気持ちをリフレッシュしていく」「試合中に使うヘッドセットがすごく良かったからLJLでも使いたい」と笑って話す彼らからは、次の試合で更に活躍してくれそうな希望を抱けました。


しかしながら、プレイインステージ3日目はブラジルのKaBuM! e-Sports(KBM)とC9を相手に連敗。DFMは初日の時点でKBMを下していましたが、この日のKBMの動きはキレキレ。DFMのみならず、C9も凌駕しかねない勢いを見せました。



そして、プレイインステージのDFM所属グループはタイブレークにもつれました。お互いに「1勝1敗」だったDFMとKBMは23時から再試合に突入。絶好調のKBMが相手ということで、どことなく不穏な空気が漂います。日本の「Worlds」取材陣もカメラ片手に動き回るのを止め、いちファンとしてDFMを見守りました。


試合開始後、「DFMファイティン!」と叫ぶ日本から渡航してきたファン達に続き、近くの席に座っていた韓国人の来客者も何かを絶叫。恥ずかしながら筆者は韓国語が聞き取れないため、「何かを絶叫していた」としか表現できないのですが、彼の声はDFMを応援する我々の心に深く染みました。


絶好調だったKBMと再び相見えたDFMは、ほぼ一方的な試合運びで勝利。試合時間約24分というスピードで、プレイインステージのラウンド2へ進出。試合終了後、会場は「DFMコール」に包まれました。ちなみに、このあとにも試合直後インタビューを行っていましたが、選手達はとにかくハイテンション。Evi選手の歓喜のコメントとCeros選手の自信に満ちた表情が印象的でした。




そして彼らの勝利はファンに留まらず、LJLの他チームメンバーにも届いた様子。「Worlds」はまだまだ序盤ではありますが、これからのDFMの戦いはLJLと世界の『LoL』シーンに響くことでしょう。DFMが見せる「Worlds」での活躍が、日本の『LoL』プロシーンを健やかに成長させていくことを心から願います。

DFMの次の試合は、10月6日17時より開始予定。対戦相手は中国の強豪Edward Gamingです。

(取材協力:ライアットゲームズ)
《キーボード打海》

「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Spark編集長。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『絢爛舞踏祭』。

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