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『バトルフィールドV』、元1等陸尉がその戦場を歩く―マルチで戦車に乗ってみた編

元自衛官でFPS初心者である私が『バトルフィールドV』に挑戦する記事、2回目です。今回はマルチプレイヤーでの戦車の運用にフォーカスしてみました。

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元自衛官でFPS初心者である私が『バトルフィールドV』に挑戦する記事、2回目です。今回はマルチプレイヤーでの戦車の運用にフォーカスしてみました。


私にはマルチプレイヤー対戦に挑むに当たり、一つの目標がありました。それは戦車に乗ることです。バトルフィールドシリーズといえば多彩なビークルの入り乱れる戦場と聞いております。戦場の乗り物といえば、やはり戦車です。私は自衛官時代、機甲科ではありませんでしたが戦車の運転経験もあります。是非とも、戦車の圧倒的な火力と防御力で敵の拠点を蹂躙したい……。

そんな目標を掲げ、全く何もわからない状態から、戦車に乗るために必要なことを情報収集し、実戦で試していきました。


初めてということで、まずは自陣に置いてある戦車へと乗ってみます。


と思ったのですが……。
すぐに火を吹きはじめる戦車。


直後に、爆発四散。

嘆かわしいことに、初めて乗った戦車は瞬時に廃車となってしまいました。
実は戦車はライフルなどの弾に対しては堅牢ですが、突撃兵の持つ「パンツァーファウスト」を撃たれると簡単に撃破されてしまいます。


自分でもパンツァーファウストで戦車を撃ってみました。かなり手軽にダメージを与えられますね(正面から撃ってもダメージは小さいようなので、一番いいのは後ろから撃つことでしょう)。

どうやらこのパンツァーファウスト、かなりリアルに寄せた威力の設定がなされているようです。実際の第二次世界大戦においても、パンツァーファウストは対戦車兵器として非常に優れた威力を発揮しました。モンロー効果とよばれる現象を活用した成形炸薬弾頭は、当時の全ての戦車の装甲を貫通する威力を持っていたといいます。戦史に詳しい方であれば、パンツァーファウストを使って多数のソ連軍戦車を撃破したフランス人義勇兵の逸話などを聞いたことがあるかもしれません。

ちなみに現在でもパンツァーファウストにその名を由来するパンツァーファウスト3という対戦車兵器が各国で配備されています。自衛隊でも個人携帯対戦車弾(LAM)という名称で使用しております。訓練で使用したことがありますが、とても重い上に持ちづらいので戦闘訓練では持ちたくなかったですね……。

第二次大戦当時のパンツァーファウストは現代のものよりもだいぶ軽いのですが、それでもそれなりの重量(6kg強)があります。陣地内に事前集積できる防御戦闘時ならばともかく、攻撃時は持って走るのは楽ではなかったと思います。しかしゲーム内での突撃兵は2発(補給すれば3発)のパンツァーファウストを担いで走り回っています。また、現時点で実装されている戦場マップの多くは起伏や障害物が豊富にあり、戦車の機動力の発揮や射線確保も簡単ではありません。そういった要素もあって、ゲーム内においては戦車に対するパンツァーファウストの脅威が大きくなっているのだと思います。

では現状で戦車は無力なのでしょうか?もちろん、そんなことはありません。

現実の第二次世界大戦でも多くの戦車がパンツァーファウストで撃破されていますが、それでも戦車は廃れること無く製造され、配備され、実戦で活躍し続けてきました。『バトルフィールドV』でも、活躍できないわけがありません。

というわけで、私の新たな目標は戦車で活躍することとなりました。要は、パンツァーファウストがリアルな脅威なので、リアルな戦車運用に学べばいいのです!

みんなで乗る


本来、戦車は一人で乗るものではありません。大戦中なら4~5人、現代のものでも3人以上は乗っています。ゲーム上は一人でも操縦と主砲の砲撃はできますが、戦車砲は強力ながら次弾発射が遅いです。爆風によるダメージもあまり期待できないので、初期状態では対歩兵戦闘を一人でやるのは無理があります。

そこで、車載機関銃を撃ってくれるガンナーに乗ってもらいましょう。仲間がたくさんいるところに行って乗ってもらうなり、リスポーンする分隊員に乗ってもらうなりするといいでしょう。戦車のガンナーは席ごとに射撃方向は限定されますが、弾数を気にせず撃ちまくれるので楽しいです。自分の戦車以外でも、空席を見かけたら積極的に乗っていきましょう。


車載機関銃でキルを稼げます。対歩兵なら戦車砲よりむしろこっちが強力です。

歩兵と一緒に前進する


戦車と一緒に行動する歩兵を随伴歩兵といいます。現実の第二次世界大戦でも、ドイツ軍のパンツァーファウストに多くの戦車を撃破された連合国側は、戦車を随伴歩兵とともに前進させるようにしました。ゲーム内でも敵歩兵を警戒してくれる歩兵とともに行動することで、戦車はフルに力を発揮することが出来ると思います。また、援護兵は戦車の修理もしてくれます。



その他注意するべきこと


車体が変なところにはまり込んでにっちもさっちも行かなくなるということがあるかもしれませんが、自分だけ脱出して戦車を放置するということのないようにしましょう。味方陣営のビークルの数は上限があるため、放置車両があると使えるビークルの数が実質的に減ってしまいます。


というわけで、仲間と協力してようやく戦車で敵の軽戦車を撃破したシーンです。近づいてくる歩兵は味方歩兵や車載機関銃のガンナーに相手してもらって、戦車砲では積極的に敵ビークルや拠点構築物を破壊していきたいですね。

ちなみに、戦車は自陣に置いてあるのが基本ですが、分隊ポイントを使用すると特殊な戦車を呼び出すことができます。


呼び出すためには分隊長になって指示を出し、分隊ポイントを稼いでいく必要があります。拠点攻撃・拠点防衛の命令はR1長押しのラジオチャットでも出せますが、拠点のシンボルの方を向いて画面中央に合わせR1を押すだけでも命令できます。


ポイントが溜まったら支援要請を出し、戦車を呼びます(画像はポイントが貯まる前です。ポイントが溜まって呼べるようになると白く表示されます)。



「チャーチル・クロコダイル」と「シュトゥルムティーガー」
(写真はこちらこちらの記事より)

呼び出せる戦車は、連合国側が「チャーチル・クロコダイル」、枢軸国側が「シュトゥルムティーガー」となっています。前者は火炎放射器が付いた戦車で、後者は38cm ロケット砲弾を撃ち出すとんでもないヤツです。どちらもユニークかつ強力なので、一度乗ってみることをおすすめします。

ところで、前述してきたパンツァーファウストはこの記事を書いたあと、アップデートで弱体化されることが発表されました。しかし、それでも戦車にとって脅威であることは変わりないと思われます。仲間との協力を大事にして、安全な機甲突撃を心がけたいですね。

さらに、丁度この記事を書いていた12月5日、アップデートで戦車関連のものが2つ追加されました。

一つはビークル戦闘にフォーカスした新マップ、PANZERSTORMです。早速コンクエストでPANZERSTORMに参加してきました。


ご覧の通り、地形がなだらかで戦車の装甲を妨害するような障害物がほとんどなく、まさしく戦車が駆け巡るためのマップという印象です。拠点間の距離もかなり広いので、むしろビークル無しでは移動が辛いです。積極的に戦車に乗って移動し、拠点の攻防戦をするときなど状況次第で下車して戦闘するといった感じがいいのではないでしょうか。

そしてもう一つはシングルプレイモード「大戦の書」の追加シナリオ、「最後の虎」です。ドイツ軍の戦車乗りが主人公のシナリオで、ティーガーに乗った状態でシナリオがスタートします。ティーガーといえばこれまで幾度となくメディアに取り上げられてきた名戦車。果たして『BFV』ではどのような物語が描かれるのでしょうか。

『バトルフィールドV』、元1等陸尉がその戦場を歩く-マルチで戦車に乗ってみた編

《永田るいす》
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